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  • 穏やかにボケていく

    ショートステイでの滞在を終える父を迎えに行きました。 2日間家で過ごし、再びショートステイの施設に戻ることになっています。 家に戻ると施設から持ってきた荷物を広げ、何かガサガサと探し始めました。 「どうしたの?」と問うと「保険証がない」といいます。 妻が「施設に置いてきたんじゃない?」というのですが「もう一つのバックに入っているはずなんだが、バックはどこにいった?」と言い出します。 父は小さなバックをいくつも持ち歩いています、妻は「今日持ち帰ったバックは2つだけだから、施設の方に置いてきたバックの中にあるんじゃないですか?」と諭します。 父は家にいると一日中探し物をしています。私はなくなる筈は…

  • 住宅設備の劣化に年金生活者はどう対応している?

    今年の夏は記録的な暑さでした。 気象予報士は、毎日のように熱中症にならないよう、不要不急の外出を避け、エアコンをつけて適度な室温で過ごすよう呼び掛けていました。 いまや夏の暑さを乗り切るために、エアコンは必需品になっています。 我が家のリビングのエアコンは、かれこれ10数年活躍してくれたのですが、今年買い替えをしました。 そのきっかけになったのが、地元の自治体のエコ・キャンペーンで、今買い替えることにより、7万円ほどの補助がでるといいます。 そのことを知って妻は乗り気になり、早速行きつけの家電量販店に足を運ぶはめになりました。 Josch13さんによるpixabayからの画像 よく話を聞くと、…

  • 渋沢栄一は今の日本経済をどう見るのだろう

    新一万円札が出回りだして、一万円札にあまり縁のない私も、最近やっとお目にかかる機会が増えてきました。 新一万円札の顔は渋沢栄一翁です。 いうまでもなく明治以降の近代日本の経済の礎を築くうえで大きな貢献をした実業家です。 著者に「論語と算盤」があります。 今メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手は、この「論語と算盤」の読者だったことを知り、興味を持ちました。 彼は高校時代からマンダラートという目標を達成するための発想を図式化した表をつくっていました。 9×9のマスで構成されているマンダラートの真ん中に目標を置きますが、高校一年生の大谷翔平は「ドラフト1位8球団」と書いています。 それから、その目標…

  • LRTによる新しい街づくり

    私の従妹の息子が宇都宮市役所に勤めており、LRT(次世代型路面電車)の開業にむけての準備プロジェクトに携わっていると、以前に従妹を通じて聞いていましたので、関心をもって見守っていました。 そのLRTが昨年8月に開業となり話題を集めました。 JR宇都宮駅から隣の芳賀町の工業団地まで、15キロ弱の区間を44分で結んでいます。 総事業費は約684億円で、国が半額を補助しました。 人口減少で電車の本数やバスの路線を減らす地方都市が目立つ中、なぜ宇都宮市は公共交通に多額の投資ができたのか。 その答えに驚きはなく、市がLRTの工事現場や車両の見学会、沿線の住民向け説明会を繰り返すという地道な取り組みで、市…

  • 父がショートステイの生活に馴染んできたようです

    父がショートステイ生活に入って約3週間、2泊3日の予定で一度帰宅することになりました。 午前中のうちに迎えにいかなければので、いつもより早く家を出発します。 ただお盆休みの週に入りますので、渋滞が予想されており、午前中に着けるかを気にしながら車を走らせます。 高速道路は案の定渋滞していますので、いつも降りるインターより手前で下道に出て、何とか午前中のうちに到着できました。 施設の駐車場に着くと、首を長くして待っていたのか、スタッフに付き添われながら父が出てきました。 心なしか病院を退院した時より元気そうです。 ショートステイで供される食事は、病院でのものより気に入っているようで、何よりです。 …

  • セルフレジ 子に使わせ行列

    小さな子は何にでも興味を示します。 ショッピングモールのエレベーターでよく見かけるのは、小さな子が一生懸命に手を伸ばして、行き先階のボタンを押そうとしている光景です。 へたをすると、全部のボタンを押そうとしますから、親はそばで押すのを必死でやめさせます。 また時折見かけるのは、食品スーパーのセルフレジで、母親が買った食品を1個ずつバーコードでスキャンする行為を傍でみていて、自分もやりたいと母親にせがむ光景です。 空いている時間帯であれば、子供の好奇心を満足させるために、親の監視のもと、少し体験させることもアリかもしれません。 しかし多くの場合、早く買い物を済ませようと、セルフレジは行列ができる…

  • 回覧板をまわす世帯が減ってきました

    我が家は集合住宅のなかの1戸です。 ときおり郵便受けに回覧板がはみ出した姿で入っていて、回収して妻に渡しています。 というのも、自治会とのつきあいを妻まかせでやってきてしまいましたので、内容を見た後、どこにまわしてよいのかも把握していません。 こんなことではいけないと思っているのですが…。 そういえば、近くにできた大型マンションでは、入居の条件に自治会への入会を義務付けていると聞き驚きました。 我が集合住宅では、自治会への加入は任意でしたから、当初から入会したのは半分ほどだったと記憶しています。 その自治会への加入世帯が、近年みるみる減ってきているようです。 脱会の理由はいろいろなのでしょうが…

  • キッチンカーが存在感を増しています

    私が定年退職するまで勤めていた職場の背後に、地域では有名な神社がありました。 その神社の前は、車通りも少ないこともあって、昼頃になるとキッチンカーがやってきて、付近のオフィスの人たちが列をなして昼食を買い求めていました。 当時はキッチンカーがオフィス街で止まっているのは珍しい光景でした。 しかしコロナ禍の外出自粛で街から人が消え、飲食店は「3密」を避けて対応客数を減らし、休業も急増しました。 店舗の維持が厳しくなった飲食業者は、身軽なキッチンカーでの営業を模索し、住宅街にも進出しました。 キッチンカーを含む移動販売車に対して、東京都の保健所が営業許可を与えた件数は、1989年度は約400件でし…

  • 父の退院後の生活をどうするか

    週末に父が入院している実家近くの病院に行ってきました。 主治医の先生との面談が予定されていましたので、約束の時間前に到着し、ロビーで待機します。 時間が近づくと、看護師さんから声をかけられて診察室まで案内されました。 先日のMRI検査の結果を見せられて、先生から説明があったのですが、新たにわかったことはなく、相変わらず抗生剤の効果をみながらの処置を続けざるをえないようです。 入院して二か月が経っていますので、あと一ヶ月のうちに退院後の父をケアする方策を決めねばなりません。 診察室には、先生の他に看護師さん、ソーシャルワーカー、父のリハビリを担当する運動療法士が控えています。 先生は家での生活を…

  • “ラジオ体操”の歌が流れる

    長女が都合により先日から家に帰っていて、家から職場まで通勤しています。 早番と遅番が交互にあるようで、早番の時には電車の混雑を見越し、早く家を出発しています。 私に時間の余裕がある時には、駅まで車で送ってあげることが常です。 この間、朝6時代の電車に乗りたいというので、娘を車に乗せてエンジンをかけると、久々に聞く“ラジオ体操”の歌が流れてきました。 新しい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空あおげ ラジオの声に 健やかな胸を この香る風に 開けよ それ 一 二 三 娘がおもわず「懐かしいね」と言います。 娘にとっては、小学生時代の夏休みに、眠い目をこすりながらのラジオ体操の思い出なのだろ…

  • 「座り過ぎ」には用心しましょう

    一昨日から左足太ももの裏側が痛み出しました。 昨日はまだ歩くのにそれほど支障がなかったのですが、今朝から益々痛みがひどくなりだして、びっこをひきながらの歩行になってしまいました。 それでも今日は出勤日ということもあり、恐る恐る足を前に出しながら駅に向かいました。 こんな時に限って電車が遅延していて、いつもより車内が混雑しています。 覚悟を決めて電車に乗り込み、つり革につかまります。 幸いにも3駅先でたくさんの人が降りて、何とかシートに座ることができました。 座っては見たものの、先ほどまでつり革につかまって立っていた時の方が、楽な気がします。 座ると太ももの後ろ側にどんよりとした痛みを感じるので…

  • 「昔の中国は自由だった」鄧小平時代を懐かしむ声

    お隣の国台湾では、新たに総統に就任した頼清徳氏の就任演説に反発した中国によって、軍事演習とやらの名目で、まわりを取り囲まれているようです。 しかしこのような中国の威嚇にもかかわらず、台湾市民は冷静に受け止めていて「いつもと変わらず」の生活をしているといいます。 相変わらずの中国の振る舞いに呆れるばかりです。 そんな折、中国の市井の人々を追った読売新聞上海支局の田村美穂さんの取材記事を見つけました。 内容は以下の通りです。 中国では1980~90年代の上海を描いたドラマ「繁花」が、今年大ヒットしました。 ドラマは鄧小平が92年に改革開放の加速を促す「南巡講話」を行い、株取引が盛んになった上海から…

  • 医師の働き方改革、いろいろ考えさせられました

    医師の過重労働が問題となっています。 特に若い医師たちは、様々な経験を積むために、どうしても時間を忘れて医療に従事してしまう傾向があるようです。 そんな折、新聞の人生案内の投稿欄で、医師からの次のような相談記事を見つけました。 50代の男性医師のTさんです。 へき地とされる地域の公立基幹病院の小児科で働いています。 夜間は数十キロ離れたところからも患者が救急車で搬送されてきます。 夜間は交代で当直する体制で、救急外来や入院患者に対応しています。 時に数日間帰宅できないこともありますが、患者が回復して笑顔をみせてくれることに、やりがいを感じています。 この春から医師にも働き方改革が適用され、時間…

  • 日本は44%が一人暮らしの国になる

    日本はいよいよ「おひとりさま」がマジョリティーの国になるようです。 2050年には全世帯に占める一人暮らし(単独世帯)の割合が44.3%に達するという衝撃的な将来推計が人口問題研究所から公表されました(2024年4月12日)。 先駆けて2033年には全世帯の平均人数が初めて2人を割り込むといいます。 単身世帯への対策といえば、行政の関心は主に高齢者にあり、現役で働く人たちに政策としてかかわる必要はあまりないという認識が強かったように思います。 とくに人口流入がずっと続いてきた東京区部をみると、ミドル層のシングルには多様性があるとはいえ、職業上の役割が生活の多くを占め、人間関係は限定的です。 「…

  • 実家の冷蔵庫を遠隔操作でチェックする

    実家の父が90歳を過ぎて、いよいよ車の運転に支障がでてくる恐れがあるので、3年前に免許を返納しました。 それまでは日中自分で運転して、必要なものを買いにいく生活をしていましたから、車の運転ができなくなると、何かと不自由を感じているようです。 ただ私たちの提案で、週に1回届けられる生協の宅配サービスを利用するようになりました。 当初は父が自ら注文書に書き入れていたのですが、細かい注文書の文字を見るのが困難になり、今では妻が父の要望を聞きながら、毎週ネットで注文するように変更しています。 月に一度実家を訪問した際には、妻が冷蔵庫をチェックして、賞味期限の過ぎたものを廃棄処分しています。 Lukas…

  • 孫が日々成長しています

    一昨日の午前中に、妻が外出している時間に次女から電話がありました。 近くに来る用事があるので、帰りに寄るかもしれないとのこと。 昼に妻が帰宅したので、そのことを伝えると、知っていたようです。 ラインで昨夜のうちに妻と次女の間で連絡を取り合っていたようなのです。 妻は慌てて掃除を始め出し、私にあれこれと指示を出しはじめました。 まだ掃除も終わらぬうち、下に到着したと連絡がありました。 掃除は妻に任せ,私は1階まで迎えに出ました。 Carole LRさんによるpixabayからの画像 次女からは孫がぐずっていて、機嫌が悪いと聞いていたのですが、行ってみると私の顔を見て、ニコニコと笑顔を返してくれま…

  • 自然の背後に隠れているもの

    日本民俗学の父といわれる柳田國男(やなぎた くにお)さんは、萩原朔太郎『青猫』に収められた「自然の背後に隠れて居る」という詩を好んでいたようです。(菅野覚明著「柳田國男」のあとがきより) 草むらの影、地平のかなたに「見えない生き物」の存在を感じ、怯えているのにそれに惹かれてしまう子供の心持ちが、そこでは語られています。 日本人すなわち「我々の父祖」は「何を信じ何を怖れ」て生きてきたのか。 柳田國男氏がそれを尋ねる営みは、彼らが実在を信じた妖怪と神々、死者の霊との関わり、自然環境との交感へと視線を伸ばしていきます。 Monikaさんによるpixabayからの画像 私が小学生の頃、私の家は賑やかな…

  • 社会を支える労働者が大幅に不足する時代

    先日予てからみたいと思っていた映画「パーフェクト・デイズ」を見てきました。 渋谷の公衆トイレ清掃員の何気ない日常を映し出すストーリーですが、ほとんどセリフがないなかで、役所広司の身体で演技する作品となっており、非常に後味の良い、期待通りの映画でした。 この映画の主人公のようなエッセンシャルワーカーの働きで、私たちの社会生活が支えられていることを改めて実感させられたものです。 4月1日から配送ドライバーなどの残業時間の規制が強化されました。 それにより人手不足にますます拍車がかかることが懸念され、物流関連企業は対策を講じているようです。 物流分野に限らず、今後社会全体を支える労働に従事する人々の…

  • 新年度のスタッフが集まらない

    今年も年度の切り替わりに、何人ものスタッフが退職しました。 毎年のことではありますが、今年は特に退職者が多いような気がします。 先日の春闘では、大企業が5%台の大幅賃上げを決めましたが、私たちのようなNPO団体では、賃上げもままなりません。 久しぶりに事務所に行ってみると責任者から、内定していたはずの方から土壇場になって辞退の連絡があったとのこと、責任者は頭を抱えています。 Ronny Overhateさんによるpixabayからの画像 そういえば長年一線で活躍していてくれた女性が、数か月前に退職したことを思い出しました。 彼女は職場には愛着をもって働いてくれていたのですが、子どもが高校・大学…

  • 目は口ほどにものを言う?

    孫は1歳と5カ月になり、会うたびに新しい変化をみせ、楽しませてくれます。 久しぶりに会うと、最初はキョトンとしていますが、しばらくするとジイジだと認識してくれ、なついてきてくれます。 生後6ヶ月の赤ちゃんはサルの顔を見分けることができる。 認知神経科学者の中野珠実氏が指摘しています。 人間は目で見たものを脳に伝達し、様々な識別処理をすることを、生まれて間もなくできるようになるようです。 そういえば、スマホに蓄積した、生まれてからの写真を見返してみると、生後2~3ヶ月頃は私の顔をみても、ぼんやりと見つめるだけで、ほとんど反応を返してくれませんでしたが、サル同様、数か月が過ぎた頃からニコッとした表…

  • “安い国日本”を抜け出そう

    GDP(国内総生産)がドイツに抜かれて日本は第4位になりました。 色々な要因はあるのでしょうが、おしなべて日本経済の実力はじりじりと低下しているようです。 そんな中、先週日経平均株価は、1989年12月に記録した最高値3万9156円を34年ぶりに更新したと話題になりました。 前回のバブルの時期とは様相が違うという期待感もありますが、一方で警戒する声もあります。 本当に日本経済は復活できるのかと…。 Lukas Jancickaさんによるpixabayからの画像 これまで日本企業が低迷を続けてきたのは、資金に余裕があるにもかかわらず、投資を怠ってきたことが原因だといわれています。 過去10年間を…

  • 妙に気になる「大丈夫」という言葉

    コンビニでレジ袋を断るとき、皆さんは何と言って断っているでしょうか。 私が知る限り、大抵の人は「大丈夫です」といって断っている人が圧倒的に多いような気がします。 かくいう私も、以前は「いえ、結構です」「いらないです」などと表現していたような気がしますが、最近では「いえ、大丈夫です」と言ってしまっています。 家庭内でも、「お茶飲む?」との問いかけに、子どもが「大丈夫」といって断るケースが多く、思わず「どっちなの?」と戸惑う人も多いようです。 ただ若い人などが、大丈夫ですといって断っているのをみていると、「いらない」とか「結構です」といった表現よりも、相手への配慮がこもった婉曲的なことわりの表現と…

  • 春は好きな季節だったのに

    私は若い頃は花粉症とは全く無縁でした。 職場の同僚に花粉症の人がいて、苦しそうに呼吸をしているのを見て、なぜ花粉ごときにそんなに反応するのかと不思議でした。 ある時、皆で旅行に行った時に、花粉症の同僚が「この先に杉林がある」と呟きました。 しばらく車を走らせると、はたして本当に杉林があった時には、こんなに敏感に感じるものなのか、などと妙に感心したことを思い出します。 そんな私がこの年になって、スギ花粉に反応するようになりました。 季節外れの温かさが続く昨日今日、気象予報の番組ではスギ花粉が本格的に飛散をはじめたと報じています。 私の鼻は、すでにひと月ほど前から、敏感に花粉の飛散に反応して、朝起…

  • 妻の誕生日に娘たちが久々に全員集合

    この週末に妻の誕生日祝いに、長女と次女夫婦が我が家に集まりました。 孫がいるので、次女夫婦とは頻繁に行ったり来たりしているのですが、長女は仕事が忙しいようで、なかなか顔を出しません。 ただ気には留めてくれているようで、妻とは頻繁にラインで連絡を取り合っているようです。 甥っ子(次女の子)とは、昨年6月の次女の結婚式以来会っていないので、久しぶりに会いたいといいます。 妻も自分の誕生日なのに、皆が集まるということで妙に張り切っています。 普段は長女の部屋だったところが物置代わりに使われているのですが、この間せっせとその部屋をきれいに片づけていました。 孫は1歳と3か月になり、しっかり歩けるように…

  • 年明けに友の訃報が相次ぎました

    早いもので、年が明けて一か月が過ぎました。 この1月は、二人の友の訃報を知ることになってしまいました。 今はあまり出席していないのですが、いろいろな企業の人事部の関係者がメンバーになっている某研究会の幹事からメールが届きました。 久し振りのメールなので、「何だろう?」と思って開けてみると、私が親しくしているAさんの訃報の知らせだったのです。 ついこの間、年賀状のやりとりのなかで、「また一杯飲りましょう!」との力強い、手書きのメッセージーが添えられていたばかりです。 あまり突然のことなので、さすがに衝撃を受けてしまいました。 彼は昔、某自動車メーカーの人事部長だった方で、激務のため身体を壊し、し…

  • 昔のテニス仲間が介護付き有料老人ホームに入る

    今回年賀状を送った昔のテニス仲間から電話が入りました。 聞けば、昨年から介護付き有料老人ホームに入ったとのこと。 あまりに突然のことなので、正直驚きました。 彼に前回会ったのは数年前のことでした。 その時も、年賀状を送ったあとの年明けに、返礼が出来なくて申し訳ないとの趣旨の電話が入り、実は今入院していると打ち明けてくれました。 早速、同じテニス仲間だった学生時代からの友人を伴って、見舞いに行きました。 内臓系の疾患で入院しているとのことでしたが、思ったより元気そうなので安心して帰ってきたのを思い出します。 ただ気になったのは、奥さんとの関係がうまくいっていなくて、今は別居中だと知らされたことで…

  • 実家の風呂工事が始まります

    私の実家は、家を建てた時にお風呂場は作ったものの、近くに共同浴場があり、専らそこを利用しており、ほとんど家の風呂を利用したことがありませんでした。 両親は“源泉かけ流し”のその共同浴場が気に入っていて、元気なうちは専ら共同浴場を利用していました。 母は足が悪く、自力で歩いて共同浴場まで行けなくなってからも、父が車に乗せて連れて行き利用していました。 デイサービスを利用するようになってからも、母はこの共同浴場を利用したがったものでした。 しかしその母も昨年末に特養に入所しました。 そして父も共同浴場を利用しなくなりました。 元気だった父も共同浴場までの坂道を歩いて行くのが負担になったようなのです…

  • 年明けのこの一週間は、とても長く感じました

    今年の年明けの一週間は、いつになくとても長く感じた一週間でした。 実家で新年を迎えた後、二人の子供達家族との新年の顔合わせ、仕事先への挨拶回りなど目まぐるしく動き回ったからかなとも思いましたが、やはり能登半島地震が起きたことが原因だと思っています。 元日早々に、石川県能登半島を震源地とする大地震が発生し、それに伴う津波が各地に押し寄せるという大災害が発生してしまいました。 その後も余震が頻発している様子がテレビで報じられるたびに、被災地の人達の不安な気持ちを想い、いたたまれない気持ちがこみ上げてきます。 Bessiさんによるpixabayからの画像 私は元日の日は実家におりましたが、地震発生時…

  • おせち料理、作る?作らない?

    12月に入り、神社の煤払いのニュースなどがテレビから流れ、お正月を迎える準備が各地で着々と始まっているようです。 我が家は母の特養への入所やらなりならで、慌ただしく時が流れるばかりで、お正月の準備等、何も手についていません。 年賀状作成は、一昨年に“筆じまい”の案内を出しましたので、作業が随分楽になりました。 おせち料理に関するアンケートの記事が、新聞紙面に載っていました。 それによると、おせち料理を作らないと答えた人が、86%にのぼっています。 RUSTU BOZKUSさんによるpixabayからの画像 我が家は毎年暮れから年始にかけて、実家で過ごしているのですが、7~8年前から通販を利用し…

  • 日本人が飢える日がやってくる!?

    コロナ感染が落ち着きをみせて、世界各地から訪日客が急増しています。 彼らのお目当ての一つは日本の食を楽しむことにあるのでしょう。 和食が2013年12月4日に無形文化遺産に登録されて以来、世界中から注目されるようになり、ヘルシー志向の強まりとも相俟って、和食を口にする機会が増えているのが統計数字をみても顕著です。 日本の食を楽しんでもらうのを可能にしているのは、世界中から集まる豊富な食材の存在です。 私たち国民も店頭に行けば大抵の欲しい食材は揃っていて、入手に苦労するといった事態は稀です。 homecare119さんによるpixabayからの画像 戦後工業化を急いだ日本は、米以外は海外から調達…

  • 今年もあと一ヶ月となりました

    毎年のことではありますが、12月に入ると片づけなければならない用事が次々と待ち構えます。 さらに母の特養への入所が決まり、当日の段取りや手配、そして残された父へのケアなど、例年より忙しい師走になりそうです。 まずは母が入所することを、どの程度納得して気持ちを収めてくれるかが気になるところです。 家で生活することが、もはや難しい状況であることを、自分自身で理解してほしいのですが、入所の際には父に泣き言をいいそうです。 体はいうことをきかないのですが、頭だけは比較的しっかりしているので厄介なのです。 施設の方々にご協力を頂きながら、穏やかな生活をおくってもらいたいと願うばかりです。 Jose An…

  • 母の特養への入所が決まりました

    先週連絡があり、条件が整ったので、現在入院中の母を迎え入れることが可能になったとのことです。 長くお世話になっているケアマネジャーとは別の方からの電話でした。 丁度出かけている時でしたので、改めてこちらから連絡する旨を伝えて、その時は電話を切りました。 昨日の朝、父にそのことを伝えると、「なるべく早く迎え入れてもらえると有難い」との返事です。 何らかの逡巡があるものと思っていただけに、その返答には驚きました。 入院が長引いて、毎週面会の際に洗濯物を引き取ってきては、それを父が洗濯していました。 天候不順の気候のなかで、なかなか乾かない洗濯物にやきもきする生活を送っていましたので、そんな生活に疲…

  • 日本はいい国なのか

    先日、休日にテレビをつけていると、「小さな旅」という番組が放送されていました。 播磨灘に浮かぶ家島諸島の坊勢島という2000人ほどが暮らす島が舞台です。 漁業を生業とするこの島では、人口がこの20年で4割も減ったといいます。 人口減少は漁業にも影響を及ぼし、現在漁業にはインドネシアの若者がついています。 そのうちの1人ウリル・アル・バブは、5年前に技能実習生としてこの島にやってきました。 特定技能を取得した今も水産会社で働く彼は、日本語も魚を捌くのもお手のものになっています。 お金を溜めて将来的にビジネスを立ち上げたいというウリルさん。現在は同じインドネシア出身の人達と共同生活をおくっています…

  • 気温差についてゆくのが大変です

    先週までの季節外れの高い気温の中、いつまでも残暑が続いているかのような気持ちで生活していました。 先週末から寒気が下りてきたことで、様相は一変、関西では“木枯らし1号”が観測されたようです。 金曜日から実家に行っていた私は、土曜の朝に気温が急降下し、早朝から強風が吹き荒れる天気に、身が竦む思いで過ごしました。 気温が4度を示す朝、一番先に起きてストーブをつけ、コーヒーを飲みながら木々が強風で揺れている窓を眺めます。 紅葉した山々は、朝日に照らされ、赤と黄色と緑のコントラストを映し出して私の目を楽しませてくれました。 完全武装で外に出てみると、冷たい風が私の身体のぬくもりを、一瞬のうちに奪い取り…

  • シニアの力は、人類生き残りの鍵だった

    少子高齢化社会のなかで、何かと高齢者ばかりが優遇されすぎて、若い人たちが割を食っているとの不満の声を時折耳にします。 ここにきて少子化に歯止めがかからないことへの危機感か、子ども家庭庁などをつくり子育て世帯への応援施策も少しずつ動き始めました。 そのための財源に苦慮する政府は、高齢者にもこれまで以上の負担をしてもらおうとしているようです。 日本の人口の一大勢力である団塊の世代が、全員後期高齢者を迎える2025年がすぐそこに迫ってきた現在、巷では「老害」などという言葉があちこちで囁かれています。 高齢者の一員である私は、60歳定年当時、職場の後輩たちに迷惑をかけるのが嫌で、自由の身となることを選…

  • パーキングエリアも地道な努力をしているようです

    実家を頻繁に行き来するようになって、車を運転する機会が増えました。 事故を起こさないよう、一定時間運転すると休憩をとるようにしています。 高速道路に乗った時には、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)を選んで休憩をとります。 サービスエリアが進化している話は以前もブログで書きましたが、パーキングエリア(PA)も地道な努力をしているところがあるようです。 パーキングエリア 先日普段はあまり立ち寄らないPAに車を入れて、ひと休みすることになりました。 PAですからSAほど大きくなく、コンパクトにまとまった施設です。 私がトイレを済ませている間に、妻は小さな土産物コーナーをのぞいていました…

  • もうすぐ初孫の1歳の誕生日です

    孫の誕生日11月5日が迫ってきました。 生まれた頃の写真を眺め返していて、活発に動き回る最近の様子を見ていると、1年間の時の移ろいを感じます。 10カ月を迎えた8月から、次女の仕事復帰に合わせて保育施設に預けられています。 最初は1歳にも満たない孫を預けて大丈夫なのか、などと老爺心ながら心配しましたが、先日娘が夕方引き取りに行くのに同行してみると、思いのほか保育所に馴染んできた様子で、胸をなでおろす思いがしました。 その後の時間に、娘がオンライン会議を予定しているということで、その間みていてほしいと頼まれて、妻と私が呼び出されたのです。 Carole LRさんによるpixabayからの画像 保…

  • いよいよ特養ホームに入所するしかないのか

    母が世話になっているケアマネジャーから妻のところに連絡がありました。 入院して2ヶ月以上が経過していますので、そろそろ動きがあるだろうとは思っていました。 母の入院している病院の担当スタッフから、こまめにケアマネジャーに連絡があるようです。 いつまでも病院にはいられないので、退院後の身のふりかたを決めておかなければなりません。 母は家に戻りたいというのでしょうが、もはや家での生活は無理な状況になってしまっているのです。 父ももはや状況はある程度は理解しているようです。 Bessiさんによるpixabayからの画像 ケアマネジャーは、父の了解が得られれば、特養への入所申込みを書いてもらいたいとい…

  • やっとキンモクセイが香り出しました

    私の住まいの1階駐車場の背面に何本かのキンモクセイが植えてあります。 その香りは私の最も好きな香りです。 9月の半ばになると、オレンジ色の小さな花が咲き、辺りを甘い香りで包んでくれます。 毎年9月に入ると、キンモクセイの方から、秋の訪れを教えてくれるのが恒例なのですが、今年の場合は、9月が終わろうとする日に、私の方から気づきました。 そういえば、今年はキンモクセイの香りに出会っていないなと…。 キンモクセイ そうなると無性にそのことが気になりだしました。 もしかしたら、1階植え込みのキンモクセイは枯れてしまったのでは、などと心配になったりもしました。 9月も終わり、10月の半ばにさしかかったこ…

  • 迷惑な金融機関のシステム障害

    私は月のうち何日間かは仕事をしています。 わずかではありますが、その報酬が毎月10日に振り込まれます。 これが年金生活をベースとした我が家の生活のうえで、わずかに余裕を持たせる収入になっています。 妻はこの収入をあてにして、10日になるとATMに寄ってくるよう催促します。 自分のパート代が15日には振り込まれるのに、私の雀の涙ほどの報酬も「お給料」と称してかっさらっていきます。 現役のサラリーマン時代の習慣から抜けきらないでいるのです。 Josch13さんによるpixabayからの画像 振込日の10日は、仕事は休みでしたので、昼頃にATMのあるスーパーマーケットまで出かけていきました。 買い物…

  • 母の入院生活は長引くのか

    母が入院してまもなく二か月になろうとしています。 当初の病院側の話では、頭を打っているので二ヶ月程度、様子を見ましょうとのことでした。 父が面会に行くたび、「いつ退院できるのか」と何度も聞いてきて、その度返答に窮して言葉を濁しているようです。 またコロナ感染が広がっていることで、面会は厳しい制限が設けられており、面会を希望する際は、4日前までに申し込まなければなりません。 そして面会できる時間もわずか15分ほどで、時間が来ると看護師さんが容赦なく退去勧告を告げに来ます。 彼岸花 私はまだ一度しか面会できていませんが、父は面会のたびに次回の面会予約をとって、せっせと会いに行っているようです。 と…

  • トランプ支持と差別感情

    「オバマ元大統領は、どこで生まれた?」 読売新聞アメリカ総局長の今井隆氏は、7月以降、トランプ前大統領の選挙集会などを取材した際、支持者計20人にこの質問をぶつけてみました。 返ってきた答えは、14人が「ケニア」あるいは米国外、5人が「分からない」などと言葉を濁し、正解の「米国ハワイ州」は1人だけだったそうです。 歴史家のアン・アプルボーム氏は著書「権威主義の誘惑 民主政治の黄昏」の日本語版序文に、米国人のほぼ3人に1人がオバマ氏は米国生まれではないという陰謀論を信じ、トランプ氏の「支持基盤になった」と書いています。 支持基盤となった白人層支持者が抱くのは差別感情です。 奴隷制に始まる歴史的要…

  • お客様は神様か?

    最近飲食店などで、大きな声で店員をしかりつけている客を目にすることが度々あります。 仲介しようと割って入る勇気はないので、遠目で見ているだけですから、何が原因でそうなっているかはわかりません。気になりつつも、そのまま店を出てしまいました。 私の遭遇した場面がそうだったかはともかく、最近、顧客が理不尽な要求を突きつける「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が横行し、社会問題になっているようです。 Yamashinさんによるpixabayからの画像 消費者心理に詳しい関西大学の池内裕美教授(社会心理学)によると、00年代に食品や産地の偽装事件が多発し、企業に対する消費者の不信が高まりました。社会的…

  • 残された時間はごくわずかとなりました

    「年をとるにつれて、われわれは、時間の価値について、感覚を鋭くする。実際、ほかの何ものも、重要でないと思われる。そしてわれわれは『時間のけちん坊』になる」 19世紀に活躍した英国の作家、ウィリアム・ヘイズリットが残した格言です。 差しさわりなく日常生活を送れる健康寿命は現在、男性で73歳、女性で75歳だそうです。 いままで考えもしなかったのですが、私の健康寿命はもうほんのわずかしか残されていないことに最近気づかされました。 これからは、いままで出来て当然だったことが、成し遂げるまでにしんどい思いをすることがだんだん増えていくことでしょう。 Fote-Rabeさんによるpixabayからの画像 …

  • 人間関係の希薄化を食い止めよう

    人間関係が希薄になった時代といわれるようになって、随分時が経ったような気がします。 NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに実施している「日本人の意識」調査によれば、「親戚」や「職場」、「近隣」との付き合い方は、「全面的つきあい」が望ましいという人が減り、「形式的つきあい」がよいと考える人が増えているという結果が出ています。 また、ここ3~4年のコロナ禍で、非接触型の人との関わり方を強いられたことが、その傾向を一層助長したのではないでしょうか。 遡ること12年前、東日本大震災が起きた後には、身近な人との繋がりの大切さや、皆で助け合うことの重要性を、ほとんどの人達が強く感じた時期がありまし…

  • きれいにするより“居心地優先”だったのですが…

    次女が結婚する前、一緒に暮らしていた頃は、週末になると次女から、私の机の周りの書類や荷物を全部どかすよう指示が飛び、盛大な音を立てて掃除機をかけてくれたものです。 次女は掃除機をかける前には、必ずゴミをきれいに取り除いて掃除機を動かし始めます。 そしてかけ終わると、「今日はこんなにゴミがとれた」とわざわざ見せに来ます。 たくさんのゴミが掃除機に吸い込まれたことに、快感を見出していたようです。 Dim Houさんによるpixabayからの画像 次女が結婚して家を出た後は、妻は私の居場所までは掃除機をかけることはしませんので、私の居場所はほったらかされています。 私自らはめったに掃除機をかけること…

  • 実家の庭に咲く芙蓉の花

    母の怪我は、当初電話で父に聞いた様子より深刻なものでした。 トイレには腕を擦りむいた時の出血の痕が残っていました、それより頭を打ってできた瘤が膨れ上がり、医者も後遺症を心配して一ヶ月から二か月程度、入院加療が必要と判断したようです。 実家に到着後、面会して様子を見たいと思っていたのですが、コロナの再拡大の動きもあり、すぐの面会はかないません。 仕方なく病院の相談員とやりとりをして、当面必要なものをリストアップしてもらいました。 これまで何度も入院経験があるので、その際使用した備品が実家に残っているかと思いきや、父がどこかに仕舞ってしまい、直ぐには見つからないものが多く、それらを翌日買い揃えるこ…

  • 母がトイレで怪我、いよいよ家での生活は難しいのか

    今朝、父親から電話があり、母親がトイレで転んで、顔面に怪我をしてしまったとのことです。 病院には連れて行ったようなのですが、入院するほどのケガではないと判断され、その日は返されたそうです。 週明けに再び連れてくるようにいわれて、これから連れていくとのこと。 普通のタクシーでは大変だから、福祉タクシーを頼んだ方がよいと促し、私が手配しました。 homecare119さんによるpixabayからの画像 仕事の合間に、担当のケアマネジャーに連絡すると、先週の内に、病院からケアマネジャーに報告があがっていました。 週末の2日ほど、父は母親の世話をしたようなのですが、このままでは共倒れになってしまうと危…

  • 孫は保育所に行けているのだろうか

    次女の子(私の孫)は今月から保育所に通うことになっています。 先月次女の家に行った時に、保育所を見に行ってきましたが、家から歩いても5~6分の所にあり、何かあってもすぐに駆け付けられるので、安心な立地です。 孫は生まれてから9カ月が過ぎ、最近歯も生えてきて、離乳食も食べるようになりました。 しかしながらずっと母親のそばを離れたことはありませんから、1歳にも満たない子が保育所などに通えるものでしょうか。 次女がまもなく仕事に復帰するという都合もあるのですが、老婆心ならぬ老爺心ながら心配になってきます。 いまではゼロ歳児保育は当たり前のように受け入れてくれるらしいのですが、娘たちを育てた時は、妻は…

  • 人類は「ゆでガエル症候群」に陥ったか

    先日実家を訪ねたら、扇風機が1台増えていました。 実家は海抜数百メートルの山間地で、夏でも朝晩は肌寒いくらいの日が多い地です。 60年も前に買った1台の扇風機で夏の暑さを凌いできたのですが、今年は暑さが格別のようで、弟が見かねて新たに1台扇風機を買ってくれたとのことでした。 連日気象庁が「危険な暑さ」と警告していますから、山間の地も昼間の暑さはこれまでとは違うようです。 Lukas jancickaさんによるpixabayからの画像 国連のグテーレス事務総長は 「地球温暖化の時代は終わりました。地球沸騰化の時代が到来したのです」と訴えています。 世界気象機関などは、今月1日から23日までの世界…

  • 親よりも先に逝くという悲しみ

    妻の妹の夫の兄の子どもが突然亡くなったとの報を受けました。 就職をして一人暮らしをしていましたが、家でなくなったとのことで、職場の人が出社しないのを不審に思い、家に訪ねてきて発覚したようです。 妹の義兄は出張先で知らせを受けて、そのまま駆け付ける途中から弟に連絡したとのことです。 家で突然亡くなると、警察が検死を行いますが、大動脈解離がもとでの死亡のようです。 第一線で活躍していただけに、突然の訃報の知らせをうけて、妹の義兄夫婦や親族の皆さんはさぞ驚かれたことでしょう。 身近でこのようなケースに遭遇したのは初めてのことですが、聞けば私の次女と同年齢だといいますから、30歳を少し過ぎたばかりです…

  • ひまわり、そしてソフィアローレンが佇むウクライナの花畑

    連日の猛暑で日中の外出は億劫になってしまいます。 早朝に散歩に出かけましたが、早くも刺すような直射日光に晒されます。 歩いているとご近所の庭に盛夏が近づいていることを思わせるヒマワリが咲き誇っていました。 それを見て、かつての名作映画「ひまわり」(ソフィアローレン主演・1970公開)をふと思い出しました。 ひまわり 第2次大戦下、ジョバンナ(ソフィアローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は結婚するが幸せもつかの間、アントニオはソ連戦線へ送られてしまいます。終戦後も戻らない夫の行方を追ってジョバンナはソ連へ向かい、アントニオの居所を探し当てます。 しかし、戦場で遭難した彼は美しいソ…

  • 乳幼児を育てるための居場所探し

    子育て真っ最中の母親は、一日中乳幼児の我が子と二人きりの生活をしていると、精神的に不安定になることがよくあるようです。 そんな体験をした夫婦が、子育て中の親子が気軽にやって来て、子ども同士を遊ばせたり、自分達(親同士)の悩みなどを打ち明け合って意見交換したり、時には子供を遊ばせてもらっている間に、その場を離れ“一人きりの時間”を過ごしたりできる、“居場所”を運営していることがニュースで取り上げられていました。 日曜日の夕方、次女から孫と買い物に出ている様子が動画で送られてきました。 夫さんは、結婚式が終わり長期の休暇があけて、土日返上で仕事に出ているようです。 来月から次女も出産育児休暇があけ…

  • 中国で静かに育つ独立思考

    最近、中国において政府による言論統制への抵抗が静かに広がりつつあるという趣旨の2つの記事を目にしました。 研究者自らがその集団に飛び込み、長期間にわたって観察する「参与観察」という研究手法があります。 東大の阿古智子教授は、大学院生時代から中国の農村部などで参与観察を続け、農村や出稼ぎ労働者といった庶民の観点から中国社会の実態に迫ってきました。 現在阿古氏は、中国当局が海外研究者への警戒を強めているため、中国を訪れることは控えているといいます。 現在は、中国を離れ、日本を訪れている人々からの聞き取りが主な調査手段で、ジャーナリストや人権派弁護士といった人達が次々と彼女の家を訪れます。 彼らの滞…

  • 結婚式が終わりほっとしています

    この週末に次女の結婚式が執り行われました。 すでに昨年の2月に入籍を済ませ、11月には男の子を出産していますので、遅ればせながらの式とお披露目ですので、双方の家族だけが集まって行われました。 リゾート地で行われたので、前の日から現地入りし、余裕を持たせたスケジュールになっています。 私たちは電車に乗って行くことにしましたが、本人たちと先方の家族は車での移動を選んだようです。 昼前には到着し、ひとしきりショッピングを済ませた後、妻が予約しておいた評判の良いレストランで昼食を楽しみました。 夏本番になると、混み合うリゾート地なのですが、この時期はまだ観光客の姿はまばらです。 宿泊場所までは駅から離…

  • 結婚式でのスピーチの苦い思い出

    いよいよ娘の結婚式が今週末に迫ってきました。 自分の結婚式でもないのに、妻は毎日ソワソワしています。 新郎の父上は数年前に他界しましたので、私が最後に挨拶をするようお願いされています。 昨日から慌てて挨拶の内容を作り出しました。 このような晴れがましい場での挨拶は久し振りですので、その時になって慌てぬよう準備しておこうと思ったのです。 このような時の挨拶は、長くなく短くもなくで、1~2分が適当だといいます。 その昔、私は結婚式のスピーチで大失敗をしたことがありました。 Dim Houさんによるpixabayからの画像 職場の後輩の結婚式で、スピーチを頼まれたのですが、夢中になって話しているうち…

  • いつもやりくりに追われています

    この週末は、次女の結婚式を一週間後に控え、最低限必要な買い物を除き、外に出ず、家の片付けなどをして過ごしました。 次女の結婚式は、すでに孫も生まれてからの遅ればせながらのもので、双方の親と兄弟姉妹だけが参加するものです。 ただ、それなりに費用はかかるでしょうから、資金援助としてのお祝い金を包まねばなりません。 長女はボーナス支給日が近いこともあって、高額のお祝い金を出そうと妻に相談したらしく、私たちが包む金額との兼ね合いを考え、妻は慌てて金額を1ランク下げるよう長女にお願いしたようです。 式は遠方のリゾート地にある式場ですから、生き返りの交通費もかかります。 結婚式の後、近くの温泉地で1泊して…

  • いつもやりくりに追われています

    この週末は、次女の結婚式を一週間後に控え、最低限必要な買い物を除き、外に出ず、家の片付けなどをして過ごしました。 次女の結婚式は、すでに孫も生まれてからの遅ればせながらのもので、双方の親と兄弟姉妹だけが参加するものです。 ただ、それなりに費用はかかるでしょうから、資金援助としてのお祝い金を包まねばなりません。 長女はボーナス支給日が近いこともあって、高額のお祝い金を出そうと妻に相談したらしく、私たちが包む金額との兼ね合いを考え、妻は慌てて金額を1ランク下げるよう長女にお願いしたようです。 式は遠方のリゾート地にある式場ですから、生き返りの交通費もかかります。 結婚式の後、近くの温泉地で1泊して…

  • ゼロ歳児を保育施設に預けることの不安

    私の孫(次女の長男)もすくすくと成長しているようです。 定期的に次女から日頃の孫の様子が動画や写真で送られてきますので、成長具合がよくわかります。 先日次女夫婦と一緒に食事をする機会が設けられ、直接孫と会うことができました。 会うたびに表情が豊かになってきて、抱くとずっしりと重くなっています。 7か月を過ぎて前歯が2本顔を出していました。 夫さんは長男とよくじゃれ合って、指を口に入れられるのですが、歯がはえてきてからというもの、指を噛まれると悲鳴をあげそうになるほど痛いと苦笑していました。 その孫も来月から保育所に預けられることになりそうです。 次女が、出産育児休暇があけて、職場復帰をするから…

  • スマホはどこまで子供達の脳に悪影響をもたらすのだろうか

    スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンが著した「スマホ脳」では、スマホの便利さに溺れているうちに、あなたの脳が確実に蝕まれていくという恐ろしい現実が提起され、話題を呼びました。 しかし相変わらず若者を中心に、「だらだらスマホ」や「ながらスマホ」といった“スマホ依存”に陥っている人が少なくありません。 さらにスマホを子供に持たせている世帯が増えている状況を考えれば、未発達もしくは発達途上にある子供達の脳への影響が心配されるところです。 ワープロを使い出すと漢字が書けなくなるように、スマホを使い続けると一体どうなるのでしょうか。 数万人の小中学生を10年以上にわたって追跡調査し、脳科学の立場で…

  • 人生後半をどう生きるか

    私は人生の後半戦に入ってから随分月日が流れています。 定年退職した後、しばし有り余る自由時間を謳歌はしましたが、再び社会復帰して、はや10年以上が経ちました。 いまでは定年まで働いた後の勤務延長制度が当たり前のように普及して、65歳あるいはそれ以上の期間を、それまで働いていた組織、またはその関連組織に身を置くサラリーマンが増えているようです。 私の場合は、勤務延長をせずにすっぱりと長い間お世話になった組織を離れてしまいました。 後輩が成長して組織の中核で活躍しようとする中、煙たがられる存在で、その中に身を置くことが嫌だったからです。 Hermann Traubさんによるpixabayからの画像…

  • 最近何かと気になる国、インド

    最近何かと話題になるインド。 人口が近く中国を上回り、世界最多となることや、今年の主要20カ国・地域いわゆるG20の議長国としても世界の秩序の再建をはかるうえで期待されています。 そしてモディ首相は、グローバル・サウス諸国をとりまとめようとして次のようなメッセージを発しています。 「皆さん(グローバル・サウス諸国)の声はインドの声であり、皆さんの優先事項がインドの優先になる」と。 Dim Houさんによるpixabayからの画像 またインドの軍事費は既に、米中に次ぐ世界3位となっていて、今後の外交・安全保障政策の動向は、国際秩序を大きく左右することにもなります。 今回の広島G7サミットの後に開…

  • 車の維持費は大変です

    先日、駐車場が隣の住人の方が「前輪のタイヤの空気がかなり抜けていますよ」とわざわざ言いに来てくれました。 すぐに行ってみると、確かに助手席側のタイヤの空気が抜けて半分ほど沈み込んでいます。 これまでほとんど利用したことのないJAFのロードサービスに電話をいれ、状況の説明をしたところ、30分ほどで駆けつけてくれました。 石鹸水をタイヤに塗り付けて、空気の抜けている箇所を調べてみると、果たして“小さなクギ”が刺さっていました。 JAFの担当者によると、時間をかけて少しずつ空気が漏れだしたのではないかとのこと。 さらに空気が抜ける前に、気付くことができてほっとしました。 長年JAFの会員を続けてきて…

  • お粗末なマイナ保険証のひも付けミス

    マイナンバーカードと一体化した健康保険証(マイナ保険証)に、誤って別人の情報がひも付けされたケースが2021年10月~22年11月に7312件確認されたことが公表されました。 そしてこのうち5件で閲覧されていたといいます。 ひも付けミスの被害者の一人は、病院に行って保険証を忘れたので、ひも付けされているマイナカードで代用しようとしたところ、別人情報がのっていることを病院側から指摘されたといいます。 指摘された当人が慌てて役所に連絡したところ、どこでミスが起こったのかを分からず、総務省、デジタル庁、厚生労働省とたらいまわしにされたようです。 相変わらずのお粗末な対応ぶりです。 Dim Houさん…

  • 愛国心とはなんだろう

    自分を含めて、日本の戦後世代は愛国心が希薄だといいます。 第二次世界大戦で敗戦国となった日本の為政者たちは、教育の方向性を見失い、義務教育における歴史教育にいたっては、近代史にほとんど時間をかけず、走り抜けるように教科書をなぞってお茶を濁してきました。 そうした教育の姿勢が影響してか、この国に誇りを持ち、国を愛するといった気持ちを、子供たちが育む土壌は作られないまま、今日に至ってきたような気がします。 Gennaro Leonardiさんによるpixabayからの画像 またグローバル化が進む中で、一つの国のことに止まらず、世界全体のことを見据えた視点のほうが重要だと思う若者が増えてきたように思…

  • だんだん車の運転に自信がなくなる

    週末に食料品の買い出しのため、車を運転しますが、助手席に座る妻が心配して、いろいろと口出しをしてくるようになりました。 昔に比べて、不注意が目立つようになったといいます。 最初のうちは「そんなことはない」と反論したのですが、確かにブレーキを踏むタイミングが遅かったり、標識を見誤ったりなどという場面が発生するようになったのは自覚せざるを得ません。 私自身もそうですが、高齢ドライバーが増えたせいか、街中を運転していても、危ない場面に遭遇することが多くなりました。 若いドライバーが無茶な運転をするのとは違い、高齢ドライバーの場合は、適切なスピードで流れにあわせることができなくて、後方の車をイライラさ…

  • 夫さんが私の実家を訪ねたいといいます

    次女のパートナー(夫さん)が、私の実家を訪ねたいと前から希望していました。 夫さんは自営業で普段は日曜日しか休みが取れないのですが、年に何度かまとまった休みを取っているようです。 この4月は引越しや車検などもあり、まとまった休みを取れたこともあり、前から希望していた私の実家行きを実行に移したいと相談がありました。 そこで、私たちもついていくことにして、実家近くのホテルに予約を入れ、 次女夫婦と赤ちゃん、そして私、妻、長女と大勢で出かけることにしました。 プリンセスチチブ 実家の父には事前に連絡を入れ、次女夫婦が訪ねる前に、私たちが先に実家に行って、掃除などを済ませてから迎え入れる手はずを整えま…

  • マスク外す? 続ける?

    脱マスクが宣言されて一ヶ月が過ぎました。 マスクをつけた生活から開放されて、以前の日常を取り戻しつつあります。 ただ私の場合、花粉が飛ぶ季節であったり、中国から黄砂が飛んできたりで、これまでマスクをなかなか外せませんでした。 テレビを見ていたら、都内の山手線の某駅で調査をすると、マスクを外している乗降客は3割弱だとの結果だそうです。 私も週2日ほど電車に乗りますが、ほとんどの人がマスクを付けているという印象です。 Jose Antonio Albaさんによるpixabayからの画像 日本で脱マスクが進まないのは、集団内で多数派に合わせて行動するよう強制する「同調圧力」の強さが指摘されています。…

  • 保育施設の4割が定員割れ!?

    つい最近まで「子どもを預けようにも保育施設に空きがない」とニュースで取り上げられて、問題となっていました。 しかし今度は「県庁所在地や政令市など保育の需要が大きい103自治体の保育施設の少なくとも約4割が、今年4月入園の1次選考終了時点で定員割れになっていたことが分かった」との報道。 一体どうなっているのか?と疑問に思ってしまいます。 地方を中心に少子化の影響が鮮明になってきたとの分析です。 Ranta Fitryさんによるpixabayからの画像 また施設の定員について課題に感じていることを複数回答で尋ねたところ、43自治体が「保育士不足で定員まで子どもを受け入れられない施設がある」と答えて…

  • 海外に出稼ぎにいく若者たち

    今年はやっと賃上げムードが浸透し、多くの企業でベアを含む賃上げが実現しています。 一方で、日本で働くことに見切りをつけ、高い報酬を求めて海外に飛び出す若者が増えているといいます。 人手不足の国では、同じ職種でも日本の賃金の倍の報酬が支払われるケースが少なくありません。 日本で働いていた時は、手取り20万円そこそこだったものが、海外では50万円もの収入を手にできるといいます。 日本で働いていて、平均的な生活はできていても、貯蓄にまで手が回らず、将来に不安を感じて、毎月10万~20万円あるいはそれ以上が貯蓄に回せる海外での仕事に魅力を感じる若者もいます。 このような報酬格差があれば、何も日本にしが…

  • 関西弁は直す必要あるの?

    昔お世話になった職場の上司に大阪出身の方がいました。 彼は大学進学で上京して以来、30年近くになるのに、コテコテの大阪弁で通していました。 仲の良い他職場の同僚からは、ときどき冷やかされたりしていたのですが、一向に意に介しませんでした。 その上司とは、数年間一緒に仕事をしましたが、私にとっては関西弁での会話はまったく気になりませんでした。 先日、関西から関東に引っ越して1年半になる女性の、以下のような投稿が目に留まりました。 Jill Wellingtonさんによるpixabayからの画像 引っ越してから、これまでに2度、「そんなに関西弁が抜けないですか?」と言われました。1度目は美容師さんに…

  • 社会に潜む適応の落とし穴

    環境に適応できた者が生存競争を勝ち抜くという考え方を、私たちはわりと素朴に受け入れています。なるべく早く、よく慣れた方が有利に決まっていると。 しかし、その環境が、認識しづらいほど緩慢に変化しているとしたらどうなのでしょうか。 独創的な手法で過去2600年分の日本の気候を解き明かし、日本史の読み直しを試みる研究者がいます。 名古屋大学教授の中塚武さんです。 中塚さんの専門は同位体地球化学、性質はほぼ同じで、質量が異なる同位元素の比率や特性を利用し、地球に迫るもので、はじめは海の研究が主でした。 しかし「調べるなら年輪だ」。そんな嗅覚が働き、木の研究をスタートさせます。 中塚さんは考古学者らに声…

  • 憧れの相手を乗り越える

    WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されたここ2週間は、日本チームの戦いに魅了された時間でした。 にわか野球ファンも含めて、日本中がテレビに釘付けになり、アメリカチームに勝利した光景は、長く私たちの記憶に残ることでしょう。 決勝戦に挑む前にミーティングにおいて、大谷選手が「これから対戦するアメリカチームは、野球をしてきた私たちにとって憧れの選手揃いのチームです。しかし、今日一日は彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えましょう」と日本チームの選手たちに訴えました。 日ごろからメジャーリーグにおいて、今回のスター軍団の各選手たちと、しのぎを削る戦いをしている大谷の言葉は、説得力のあ…

  • 育児休業制度改革も賃上げ奨励も大企業のためのもの?

    私の次女のパートナー(夫さん)は自営業です。 休みは日曜日のみで、年に何度かはまとまった休みを取るようにして、バランスをとっているようです。 政府は少子化の克服を目指し、育児休業制度を抜本的に改革するとの方針を打ち出しました。 私の現役の頃、知人が初めて育児休業制度を利用して2週間ほどの休みを取った時の話をしてくれたことがありますが、まだまだ周囲の理解を得るのが大変だったと言っていました。 その頃に比べて、夫の育児への協力の重要性は浸透してきたように思います。 Ranta Fitryさんによるpixabayからの画像 夫婦共稼ぎが当たり前となった現在は、育児のみならず家事を分担して家庭を維持す…

  • 久しぶりのリアル花見

    花見の季節が近づいてきました。 この3年、コロナの影響でオンライン花見に甘んじていた“花見の会”の幹事さんから、お誘いのメールが届きました。 いつもこの季節になると、開花のタイミングにあわせて開催候補日を決めて打診の連絡がくるのです。 今年は実家の外せない用事で、3月下旬にスケジュールが入ってしまいましたので、バッティングしなければいいがと思っていたのですが、うまく一週間ずれた開催候補日を提示してくれましたので、出席できそうです。 多士済々のメンバーがいますので、いつも話が盛り上がります。 Jill Wellingtonさんによるpixabayからの画像 あるメンバーから欠席の返事が届きました…

  • 別れと出会いの季節がやってきた

    職場の若いスタッフが4月から転職することになりました。 私は時々しか出勤しないので、久々に会って尋ねたら、某社グループ内の派遣社員の異動にまつわる支援や相談の仕事に就くことが決まったとのことでした。 行政からの委託をうけた事業を中心に行っている今の仕事では、なかなか処遇の改善を行ってやることができませんので、毎年有能な若いスタッフから転職してしまいます。 私たちの行っている仕事は、やりがいはあるようなのですが、自分の将来のことを考えると、いつまでも踏みとどまることができないといいます。 私は直接関わっていないのですが、補充人員の募集をかけてはいるのですが、なかなか応募してくれる人は少ないようで…

  • 新生児の子育て環境が良くなることを願う

    昨年生まれた新生児は、ついに80万人を切ってしまったようです。 少子化に歯止めがかかりません。 私の孫は昨年11月に生まれたのですが、貴重な新生児となりました。 先週も夫さんが休みの日に、我が家の近くまで来てくれて、一緒に食事をしたばかりだというのに、長女に新しい動画を送ったところ、顔を見に行きたいと連絡をしてきて、今週末も長女と一緒に押しかけることになりそうです。 次女は、出産休暇を終えた後はおそらく復職するつもりなのでしょうが、孫の顔を見るにつけ、子育てとの両立をどのようにするつもりなのか、心配になってきます。 一時期問題となった保育園不足は、ここにきて随分改善されてはきているようですが、…

  • スキーをする叔父に脱帽

    先日、両親の様子を見に実家を訪れると、庭に一台の車が止まっています。 「来客かな?」などと妻と言いながら、傍の公園にひとまず車を停車させました。 荷物の一部を抱えながら、庭に入っていくと、その車には赤いヘルメットが積んであるのが見えました。 若い人が実家を訪ねてくるのは珍しいなどと、怪訝に思いながら玄関を開けます。 すると近くの都市部に住む叔父が訪れていて、父と談笑していました。 この叔父は何かにつけてよく父の所に来てくれます。 聞けば、スキーに行った帰りに立ち寄ったといいます。 いつもは仲間と行くのだそうですが、今回は一人で行ってきたそうです。 よく喋る伯父で、お互いの近況報告にしばし花が咲…

  • 中国の農村部老人の貧困が深刻

    中国では高齢者の自殺率が高いことが問題となっています。 特に農村部の老人の自殺率が高いようです、若い人が出稼ぎのため都市部へと移り住み、老人だけが農村部に取り残されているのです。 しかも都市部で働く若い人達も十分な所得を確保できる層ばかりでなく、ギリギリの生活を強いられている人達も多くいて、農村部に残された親への仕送りもままならないケースが多く、経済的困窮状態に追い込まれてしまうことが、自殺の引き金になることも多いようです。 andrea candrajaさんによるpixabayからの画像 中国の公的年金制度は、本人の戸籍(都市戸籍/農村戸籍)や、就業の有無により、大きく2つに分類されています…

  • お食い初めに呼ばれなかった事に妻が不満

    次女夫婦から“お食い初め”を行いました、とのメールが妻のところに届きました。 お食い初めは生後100日を記念して行われる行事です、平安時代頃から行われている伝統的な行事で、一生食べることに困らないように、と赤ちゃんの健やかな成長を願うものです。 妻の中での常識からいうと、お食い初めには親を呼ぶものだという認識があるようです。 しかし夫さんは日曜日しか休みがなく、しかも遅ればせながらの結婚式の準備で、このところ毎週時間をとられているようで、そのような段取りをする余裕もなかったのでしょう。 私は「余計なことは言わない方が良い」と妻にはくぎを刺しておいたのですが、妻はお食い初めの行事に自分も参加した…

  • 何も持たなければ、気が楽になる?

    時おり江戸時代の長屋暮らしをしている人々を題材にした小説を読むことがあります。 落語に出てくる「ハッつぁん、クマさん」の世界で繰り広げられるようなドタバタ劇は、布団に入ってから眠りにつくまでの、ゆったりと心落ち着かせる時間をもたらしてくれます。 火事と喧嘩は江戸の華というように、木造作りの家屋が立ち並ぶ街では、頻繁に火事が起きていたようです。 武家屋敷はともかく、九尺二間の長屋では最低限暮らすだけのモノしか置いていませんでしたから、火事が起きれば身一つで非難することができます。 宵越しの金を持たずに、金がなくなれば稼げばよいといった町民がたくさんいたようです。 モノを持たなければ気楽な生活を送…

  • 衰退する町に子供の声を取り戻す

    実家に行った時に、朝はやく近くを散歩することがよくあります。 観光地なので、ホテルや旅館は営業していて、それなりに活気はあるのですが、それ以外は、高齢者ばかりが住んでいる“限界集落”のようなところです。 近所の人が亡くなって、そのまま家が残っているところがあれば、亡くなってから10年以上が経ち、家が取り壊されて更地になったあとに雑草が生い茂っている箇所もあります。 以前は、「売地」「売家」の看板をよく見かけましたが、諦めたのか最近はそれらの看板も撤去されているところが多くなりました。 私の小さい頃は、この辺にたくさんの家が建っていて、大勢の子供がおり、町も観光客があふれていて活気がありました。…

  • 納豆が最後の砦

    2月に入り、これまでの値上げに追い打ちをかけるように、食品や身の回りの商品が相次いで値上げされています。 我が家も生活防衛のため、買い物に行く回数を減らしたり、買い物に行った際には必要なもの以外には手を出さないなどの努力をしています。 値の張る食材の購入を控え、食を支えてくれたものの中心に卵と納豆がありました。 しかし、ここにきて卵の値段が急騰しています。 鳥インフルエンザの蔓延などの影響もあって、供給力が極端に細っているようです。 卵の価格高騰は世界的に広がっていて、なかでも米国はかなりの高騰ぶりで、インフレーションをもじって“エッグフレーション”などと呼ばれているようです。 先日、週一で“…

  • 非正規公務員の待遇改善は実現できるのか

    物価高騰の現状を踏まえ、また日本再生の決めてと位置付け、政府や労使は「賃金の上昇」に向かって機運を盛り上げようとしています。 民間の賃金が上がれば、人事院の勧告を受けて公務員の給与も上昇することでしょう。 しかし以前から問題になっている非正規公務員(いやな言葉ではありますが)にまで、その恩恵は浸透するのでしょうか。 非正規公務員は、自治体の財政難の影響で正規職員が減少傾向にある中、行政に求められる役割の多様化もあって増加してきました。 人件費を抑制したい自治体の思惑もあり、増加の一途を辿っていまや4人に1人が非正規公務員という現状です。 Joschさんによるpixabayからの画像 非正規公務…

  • 勤勉は美徳?

    「日本人は勤勉だ」というのが海外から見た日本人評です。 “勤勉は美徳”と思っている日本人は、年配世代を中心に少なくないと思います。 コロナ禍が続く中で、エッセンシャルワーカーと呼ばれる職種の方々の活躍が称賛されています。 そんな中、昨年暮れの12月29日、東京・昭島市で救急車の単独事故が発生しました。患者の搬送後、消防署に戻る途中で中央分離帯に衝突し、横転。救急隊員3人が軽いけがをしました。 車内のドライブレコーダーには、運転席と助手席の隊員2人が居眠りする姿が映っていたほか、後ろの座席の隊員も眠っていたといいます。 17時間休みなしの勤務の果ての横転事故でした。 感染の拡大が起こるたびに、救…

  • 今回も優秀な人材が辞めていく

    私が非常勤で関わっている職場で、年が明けてから職場のマネージャーに、一昨年から勤務している若手の男性職員から3月いっぱいで退職したいと申し出があった旨の報告を受けました。 彼は母親との二人暮らしをしていますが、母も高齢になり、将来のことを考えるともう少し給料の高い仕事に就きたいと漏らしたそうです。 自治体の委託を受け、就労を目指す若者からの相談にのる仕事に、やりがいを持って奮闘してくれていただけに残念に思いました。 彼のように若い人達への支援に興味・関心を持って、この仕事に就いてくれる人は、これまでも沢山いたのですが、“報酬の壁”が立ちふさがり、何年かすると辞めてしまうことのくり返しでした。 …

  • 人生100年と聞いて、憂鬱になる?ワクワクする?

    年が明けて、また1年永らえたとしみじみ感じています。 私のように70の齢⁽弱い⁾を重ねる年齢になると、かつてお世話になった人の訃報に接することが多くなり、その度に寂しい思いに駆られています。 世の中では「人生100年時代」という言葉が定着しつつありますが、いまの若い方々はこれに対してどう思っているのでしょうか。 2018年12月に行われた某機関のオンライン調査によると、「ワクワクする」と答えた人が44.5%だったのに対し、「どんよりする」と答えた人は55.5%でした。 世代別に見ると、20代と60代は「ワクワク」が6割以上である一方、働き盛りの世代は「どんより」の割合が高かったようです。 Wh…

  • 今年はどんなことが起こるのだろう

    穏やかな天候のもと元日の初日が上がってきました。 この数年大晦日の夜は、除夜の鐘を聞く前に床に就いてしまっていますので、元日もほぼいつも通りの時間に目覚めました。 家族が起きだす前に、身支度を済ませ、散歩に出ました。 ホテルの前を通りかかると、宿泊客がいそいそとスキー道具を車に積んで、スキー場に出発する光景を目にします。 コロナの規制が解除されたせいか、ホテルも旅館も活気を取り戻しています。 しばらく歩いていくと小さな神社があります、観光客と思しき家族連れが初詣に来ていて参拝していました。 私も通り過ぎるわけにはいかないので、家族連れの方々が参拝を済ませるのを待って、参拝することにしました。 …

  • 田舎のお正月は昔と変わらない

    次女の里帰り出産というイベントで、しばらく実家の様子を見に行くのが疎かになってしまいましたので、今年の暮れは少し早めに実家に行き、お正月の準備を手伝おうと考えています。 父は車の免許を返納してしまいましたので、買い物に行くのもままならない状態です。 幸いにも日々の食料品については、“生協の宅配サービス”が利用でき、一週間に一度、注文した品を届けてくれます。 ただカタログの中から細かい商品コードを選び出して、注文票に記入するという作業は、父には難しそうなので、妻が父の希望を聞き取って、スマホで遠隔注文をしています。 ただ父は気分転換も兼ねて、街に一件しかない総菜屋やコンビニに歩いて行って買い物を…

  • 人間は見かけほど違わない

    “多様性の尊重”という動きが、世界中の新しい潮流として注目されています。 しかし人類進化学者の海部陽介さんは、「たった1種の人類ホモ・サピエンスしかいない現在は、人類の多様性が失われた時代だ」といいます。 10万年以上前までは、旧人であるネアンデルタール人、ジャワ原人、フローレス原人などいろんな人類が地球上にいたことがわかってきました。 ただ、これらの人類は絶滅などし、アフリカにいた旧人から30万~10万年前に進化したホモ・サピエンス1種だけが生き延びて今日にいたります。 北京原人などかつての人類の分布域は限られていましたが、“賢い人”の意味があるホモ・サピエンスはたったひとつの種ですが、5万…

  • 里帰りから家に戻り、次女の子育てが本格化

    次女が出産をして一か月以上が経過しました。 帝王切開での出産でしたので、通常より長い一週間の入院生活を経て、赤ちゃんと我が家に戻って来て一か月余りが過ぎます。 最初は戸惑っていた夜泣きへの対処なども、大分慣れてきたようです。 夫さんが夜中の“ミルク作り”を担当するなど、夫婦で手分けしています。 彼は当初、夜泣きでほとんど眠れない生活に悲鳴を上げそうになっていました。 しかし、この何日かはおむつ替えや授乳のタイミングなどにもなれてきたようで、夜は静かに寝てくれるようになり、大分落ち着いているようです。 産前産後のこれまでの期間、妻は仕事を休み、食事作りや洗濯を一手に引き受けていましたが、申請した…

  • 若者の農業への関心が高まっている

    高齢化が進み、担い手不足に悩み続けてきた農業ですが、未経験の若い人たちが参入するケースが増えているといいます。 農業に興味はあっても、いきなり自力で農業を始めるとなればハードルは高いのですが、そういう若者の受け皿になっているのが「農業法人」です。 農業法人は、2020年の調査では国内に3万社あまりあって、10年間でおよそ1万社増えています。 農林水産省によれば、新たに農業法人などに入って農業を始めた人は昨年1万1570人と過去最多を更新したといいます。 親の後を継いで農業を営む人は年々減っているのに対して、農業と無縁だった若い人たちが農業法人に次々と就職しているのです。 Dim Houさんによ…

  • 若者の農業への関心が高まっている

    高齢化が進み、担い手不足に悩み続けてきた農業ですが、未経験の若い人たちが参入するケースが増えているといいます。 農業に興味はあっても、いきなり自力で農業を始めるとなればハードルは高いのですが、そういう若者の受け皿になっているのが「農業法人」です。 農業法人は、2020年の調査では国内に3万社あまりあって、10年間でおよそ1万社増えています。 農林水産省によれば、新たに農業法人などに入って農業を始めた人は昨年1万1570人と過去最多を更新したといいます。 親の後を継いで農業を営む人は年々減っているのに対して、農業と無縁だった若い人たちが農業法人に次々と就職しているのです。 Dim Houさんによ…

  • 夫さんと銭湯に行く

    次女夫婦と生まれたての赤ちゃんが、我が家での共同生活を始めるようになり、はや一か月が過ぎようとしています。 先日、長女が赤ちゃんを見に来ると、連絡がありました。 次女の旦那(夫さん)が、狭い我が家で、一つしかないお風呂が込み合うことを気にして、私に一緒に銭湯に行かないかと誘ってきました。 私も賛成して出かけることにします。 普通の銭湯もあるにはあるのですが、以前から時折夫婦で利用している“スーパー銭湯”に案内することにしました。 夫さんは大きなお風呂が好きなようで、うれしそうに銭湯に行く準備を始めます。 Joschさんによるpixabayからの画像 しばらく行っていないので、記憶が定かではない…

  • 民主主義国家の分断が止まらない

    先日行われた米国の中間選挙では、民主・共和両陣営の激しい論戦が繰り広げられ、上院は民主が多数派を堅持、下院は共和党が多数派を奪還するという結果になりました。 争点の一つである「人工妊娠中絶」の是非においては、6月に連邦最高裁が、人工妊娠中絶の権利を認めた1973年の判例を破棄したことに端を発しています。 トランプ前大統領が保守派の最高裁判事を次々と任命するという巡り合わせになったことが大きく影響しているのです。 女性や若者が反発をし、民主党支持に回ったことが、民主党善戦という結果を招いたのでしょうか。 米国のみならず、僅差の選挙結果や世論調査での一時の多数派を「ただ一つの民意」が示されたかのよ…

  • 値引き品 買う派?買わない派?

    値上げの嵐が吹き荒れる中、生活防衛の知恵を働かせながらでないと生き延びられない状況です。 我が家は今、次女夫婦と赤ちゃんが新たに構成員に加わり、毎日のやりくりが大変です。 次女は、さすがに気を使って生活費を入れると言っていますが、食費のみならず、水道光熱費などが、どれだけ跳ね上がるのか、次回の請求書を見るのが恐怖です。 老夫婦二人の時には、つましい食卓でも済んでいたのですが、若いだけあって夫さんは食欲旺盛ですから、妻は毎食の献立を考えるのに四苦八苦しています。 毎朝、新聞の折り込み広告のスーパーのチラシと睨めっこしながら、少しでも安い食材を手に入れようと必死です。 Lansa Koshkina…

  • 初めての出産・子育てに奮闘する次女夫婦

    出産を終えて一週間、退院の日がきました。 夫さんは朝自宅を出発して病院に向かうようです。 妻は赤ちゃんを迎えるにあたり、家の中の掃除に勤しんでいます。 里帰りをしている次女は、これから我が家で一か月半ほど過ごす予定になっています。 夫さんも当面、なるべく仕事を休んで我が家で過ごしたいといいます。 10時過ぎには、次女夫婦が赤ちゃんを抱いて帰還しました。 入院中も赤ちゃんの様子をSNSを通じて送られてきたのですが、初めてのナマでの対面です。 しばらくはベットに寝かしていたのですが、スヤスヤと眠っているので、おとなしい子なのかと思って問うと、泣き出すと手が付けられないほど、けたたましく鳴くのだそう…

  • 孫が誕生しました

    真夜中の入院の翌日、次女の夫が我が家に駆けつけました。 夫婦はお互いに連絡を取り合っているので、昨夜のてん末も承知していました。 破水が確認されていますので、いよいよ今日中には赤ちゃん誕生となりそうです。 彼は病院から呼び出しの連絡があるまで、我が家で待機をすることになっています。 しかし次女の身に陣痛の兆候がなかなか見られません。 医者の判断で陣痛促進剤が投与されたようです。 にもかかわらず、なかなか陣痛が起こる兆候が見られないまま時間が過ぎていきます。 我が家で待つ彼は、落ち着かない様子でしたので、病院から連絡があったらすぐに駆け付けられるように、我が家から病院までの最短距離の道順を彼に教…

  • 夜中に次女の身に異変が

    昨夕、いつものように散歩を終え、帰ろうとしていたところに妻から携帯に電話が入りました. 次女がこれから産婦人科医院に行くので、送ってほしいとの電話です。 すぐに帰って、次女を車に乗せて病院に向かいます。 幸いにも10分ほどで行けるので助かります。 検査は1時間ほどかかるというので、病院で娘を降ろして、一旦家に戻ることにします。 1時間後に娘から連絡が来て、検査の結果まだすぐには生まれそうにないので、一旦家に戻れとのことです。 再び病院に向かい、娘を乗せ自宅に戻りました。 すぐ入院の可能性もありましたので、入院中に必要な荷物をスーツケースに入れて、持っていきましたので、それも持ち帰りました。 私…

  • 私の健康寿命はいつまで持ち堪えられるのだろう

    毎朝散歩をする生活を、かれこれ10年続けています。 散歩からの帰りに、下の階に住む奥さんと時々出会うことがあります。 会うたびにその奥さんは、「今日もお散歩ですか、偉いですね」と褒めてくれます。 別に褒められるようなことではないのですが、「もう、習慣になってしまいましたから…」などと返答します。 その奥さんのご主人は、定年後も再就職をし、朝7時前には出かけていきます。 私も現役生活のときには、遅刻をしないように、家を飛び出していく毎日でしたから、とても散歩をする余裕などありませんでした。 今も週2日ほど仕事でオフィスに向かいますが、それでも年を取って早起きになりましたから、出勤時間までは十分な…

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