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#4271 花ならぬ香もなつかしみ袖かけん色づく梅の雨のしづくに
令和6年6月16日(日) 【旧 五月一一日 先負】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)花ならぬ香もなつかしみ袖かけん色づく梅の雨のしづくに ~中院通勝《なかのいんみちかつ》(1556-1610) 『通勝集』花だけでなく、その実の香りも芳しい。袖にかけようか、色づく梅の実に滴る
#4128 立ち濡るる山の雫も音絶へて真木の下葉に垂氷しにけり
令和6年1月25日(木) 【旧 一二月一五日 友引】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)立ち濡るる山の雫も音絶へて真木の下葉に垂氷しにけり ~守覚法親王(1150-1202)『新古今和歌集』 巻6-0630 冬歌立っていると濡れるような山の真木から落ちる雫も落ちる音がしなくなり、
令和4年5月11日(水) 【旧 四月一一日 友引】・立夏・蚯蚓出(みみずいづる)しらじらと乾ける土に大蚯蚓《かんたろ》の身をまげ跳ねて死ぬしかあらず ~伊藤一彦(1943-)『月の夜声』Photo:シーボルトミミズ 今日は七十二候の第20候「蚯蚓出(みみずいづる)」。二十四節気
令和4年3月4日(金) 【旧 二月二日 先負】・雨水・草木萠動(そうもくめばえいずる)山の際《ま》の雪の消《け》ざるをみなぎらふ川の沿ひには萌えにけるかも ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1849 雑歌山あいの雪はまだ消えずにいるが、溢れるように流れる川沿いの柳はもう芽吹