703: 2013/12/30(月) 13:39:47.09 ID:jIPot7xa0
些細な喧嘩編

シンデレラプロ事務所

ちひろ「あ、もうこんな時間、そろそろお昼かな、Pさん一緒にどうですか?」

モバP「……ええ」

ちひろ「なーんて、Pさんは頼子ちゃんのお弁当ですよね」

モバP「いや…、今日は無いんです」

ちひろ「えっ、そうなんですか?」

モバP「はい…」

704: 2013/12/30(月) 13:40:25.40 ID:jIPot7xa0
頼子「……」ジー

モバP「あ、頼子…」

頼子「……」ササッ

ちひろ「逃げ……ましたね」

モバP「……」ガクッ

ちひろ「喧嘩でもしました?」

モバP「そうなんですよ…実は…」

ちひろ「(えっ、私聞かないといけないの?お昼……あうう)」

705: 2013/12/30(月) 13:41:03.16 ID:jIPot7xa0
・・・

昨夜

頼子のマンション

モバP「頼子、今日はどう、だった?」

頼子「……ん、その、すごく気持ちよかったよ」

モバP「そっか、よかった」

頼子「う、うん…」カァ

モバP「なぁ、頼子はさ…」

706: 2013/12/30(月) 13:41:37.09 ID:jIPot7xa0
頼子「どうしました?」

モバP「いや…いつから俺の事好きでいてくれたのかなって」

頼子「えっ、いつからか…ですか?」

モバP「ああ」

頼子「うーん、いつのまにか気がついたらだと思うけど…」

頼子「デビュー決まって、初めての衣装貰った時くらいから…かな」

頼子「嬉しかったよ…すごく」

頼子「私の事…受け止めてくれて…私の知らない私を教えてくれて…」

707: 2013/12/30(月) 13:42:30.81 ID:jIPot7xa0
モバP「そっか、じゃあ、俺のほうが先だな」

頼子「えっ、どういう…」

モバP「俺は初めて会った時からずっと好きだったよ」

頼子「は、はい?」カァ

モバP「アイドルのスカウトは一目惚れするような娘をって社長に言われたしな」

頼子「あ、それが私…なんですか、ふーん」

708: 2013/12/30(月) 13:43:00.73 ID:jIPot7xa0
モバP「え、ふーんって…そこは」

モバP「嬉しくて…顔が緩んじゃいます…でも貴方ならいいかな」

モバP「ってなるところじゃないのか」

頼子「だって、その理屈だと美世さんや光ちゃんも好きってことですよね」

モバP「ええ、いや、それは…頼子は特別で…」

頼子「もういいです、お休みなさい」プイ

モバP「おい、頼子、頼子ーーー」

709: 2013/12/30(月) 13:43:41.33 ID:jIPot7xa0
・・・

モバP「ということがありまして…」

ちひろ「………(こいつら…)」

モバP「ちひろさん、俺はどうしたら」

ちひろ「早く、頼子ちゃん抱きしめてきてください」

モバP「え、それ…大丈夫ですか?」

ちひろ「大丈夫です!…ほら頼子ちゃん、そこにいますし」

710: 2013/12/30(月) 13:44:24.78 ID:jIPot7xa0
頼子「ッッッ…」カァァ

モバP「頼子…昨日はゴメンな」ギュウ

頼子「いえ…私こそごめんなさい…実はお弁当作ってきてて…」

ちひろ「私はお昼行ってきまーす」

モバP「いいのか、頼子」

頼子「………うん」

ちひろ「はぁ……」

711: 2013/12/30(月) 13:45:00.32 ID:jIPot7xa0
・・・

コスプレ編

Pのマンション

モバP「頼子、そっちは片付いたか」

頼子「はい、終わりました」

モバP「じゃあ、休憩にしよう。頼子が手伝ってくれて助かったよ」

頼子「い、いえ…掃除や整理整頓は得意ですから」

モバP「飲み物取ってくるから、少し待っててくれよ」

712: 2013/12/30(月) 13:45:35.82 ID:jIPot7xa0
頼子「はい…あ、そういえば机の周りはまだだったかな」

頼子「すぐ片付くよね…えっ…これは……女の人のDVD?」

頼子「……囚われた怪盗の卑猥な末路?……古河リコ?」

頼子「え、裏は裸、それに…ちょっと私に似てる?」カァァ

モバP「頼子お待たせ…ってあああああ」

頼子「Pさん、これは…」

モバP「いや、それは……頼子と付き合い出す前に」

頼子「帰らせていただきます」

モバP「頼子…」

713: 2013/12/30(月) 13:46:09.76 ID:jIPot7xa0
・・・

数日後

Pのマンション

モバP「あれから、仕事が忙しくて頼子とは話せてない」

モバP「でもあっちから今日来ていいかって言ってきたんだから大丈夫だよな」

モバP「あれからあのDVD何回か見たけど」ピンポーン

モバP「ああ、頼子か…今開けるよ」ガチャ

モバP「なあ、頼子…その……うわぁ」

714: 2013/12/30(月) 13:46:41.56 ID:jIPot7xa0
頼子「そんなに大きな声出さないで、近所迷惑ですよ」

モバP「ああ、すまん、でもその格好」

頼子「私のデビュー時の衣装ですよ」

モバP「いや、それはわかるが…どうしたんだ」

頼子「だってPさん、こういうの好きなんでしょ……だから」

頼子「ちひろさんにお願いして借りてきたの…」

モバP「頼子…わかってくれたか(ありがとう、頼子…)」ジーン

頼子「……(フフ、喜んでもらえたかな)」

715: 2013/12/30(月) 13:47:29.03 ID:jIPot7xa0
・・・

モバP「で、だ頼子、なんで俺がベッドに拘束されてるんだ」

頼子「…はい?この手錠は私がちひろさん達に誘拐された時の…」

モバP「そうじゃないッッ」

頼子「だって、Pさんの欲望ばかりだと不公平だと思うの…」

モバP「頼子、お前は何もわかってないぞ」

モバP「怪盗頼子が捕まって乱暴される…そこに燃えるんじゃないか」

モバP「気情な頼子がやがて責めに屈していくという展開がだな」

716: 2013/12/30(月) 13:48:19.08 ID:jIPot7xa0
頼子「ダメです、そんなの…ハート泥棒が実力行使で体も心も奪う展開がいいの」

モバP「こんなことしなくても俺の心は頼子のものだよ…だからッッ…フゴ」

頼子「このボールギャグもあの時のですよ、間接キスですね、フフ」

モバP「フー、フー」

頼子「フフ、かわいい人…それに私、明日撮影ですよ」

頼子「手を縛ったりして、跡がつくとダメなの」

モバP「ウー、ウー(それならせめてその格好のまま…)」

頼子「はい、目隠しもどうぞ」

モバP「ウウーッッ(頼子、お前は何もわかっちゃいない、わかっちゃいないぞーーー)」

717: 2013/12/30(月) 13:48:55.35 ID:jIPot7xa0
・・・

頼子「……」スヤスヤ

モバP「結局、コスプレをやめるまで拘束は解かれなかった…」

モバP「まったく、頼子のやつめ…これじゃ頼子の欲求を満たしただけじゃないか」

モバP「でも…されるがまま…その、けっこう良かったな」

頼子「……(フフ)」

718: 2013/12/30(月) 13:49:36.91 ID:jIPot7xa0
・・・

聖夜・心通わせて編

クリスマス

ある公園

頼子「いい…夜ですね、Pさん」ギュ

モバP「ああ、ホントだな、パーティーの片付けありがとな」

頼子「ううん、パーティー中にも片付けやすいようにしてたし…」

頼子「皆も気を利かせて、二人にしてくれたみたいだし…」

モバP「ああ、ちょっと歩いて帰ろうか」

頼子「……うん」

719: 2013/12/30(月) 13:50:31.85 ID:jIPot7xa0
頼子「ねぇ、Pさん」

モバP「ん?」

頼子「みんな心に何かを秘めて…聖夜を迎えるんですね…」

モバP「頼子はどうなんだ?」

頼子「私ですか?…感謝の心を伝えたくて…貴方に…」

モバP「頼子、これ…ありがとう」ギュ

頼子「あ…嬉しい……」ギュ

720: 2013/12/30(月) 13:51:04.02 ID:jIPot7xa0
・・・

Pのマンション

モバP「……ふぅ」

頼子「ぅぅん、ねぇ、Pさん」

モバP「どうした?」

頼子「Pさんが知らない私…きっとまだいっぱいあります…」

モバP「ああ…」

頼子「でも、こうして心を通わせてくれたら、いつかは…」

モバP「いつかは…なんだ?」

頼子「え、それは…い、言えません」カァ

721: 2013/12/30(月) 13:51:54.69 ID:jIPot7xa0
モバP「ふふ、頼子…これ」パカ

頼子「えっ…これは、その…」ポッ

モバP「給料の三ヶ月分じゃないけどな…でもいつかは…な」

頼子「うん……」

モバP「でも、俺の知らない頼子かぁ…今年一年で結構色々わかったけどな」

頼子「えっ?」

722: 2013/12/30(月) 13:52:33.97 ID:jIPot7xa0
モバP「例えば、夜は結構大胆だとか」

頼子「ッッッ、ス、ステージの上とかにしてください」

頼子「そもそも誰のせいだと思ってるんですか」ポカポカ

モバP「いてて、少食は確かだけど、けっこう食い意地張ってるよな」

頼子「そ、それは…Pさんが急に声かけるから」

モバP「クレープの時もそうだけど、お月見のお団子とかさ」

頼子「だって…あれは……」

723: 2013/12/30(月) 13:53:14.84 ID:jIPot7xa0
頼子「Pさんだって、酒癖悪いじゃないですか」

モバP「ウッ」

頼子「私以外の娘にセクハラまがいの事するとそのうち捕まりますよ」

モバP「ウウッ…って頼子にならいいのか?」

頼子「え、えっと、それは…いいですよ」

モバP「頼子…」

頼子「…Pさん、愛してます」

モバP「俺もだよ」チュ

724: 2013/12/30(月) 13:53:57.60 ID:jIPot7xa0
・・・

数年後

社長「まだこんな所にいたのか、君」

モバP「あ、社長…なんだか実感湧かなくて」

社長「花婿が花嫁を待たせるものじゃないぞ」バン

モバP「イテテ、わかりました、行きますよ」

社長「さぁ、胸を張りたまえ、君の大切な娘が待ってるぞ」

モバP「ええ(きっとこれからも大変な事がたくさんあるだろうけど)」

モバP「(二人ならきっと大丈夫だよな…)」

モバP「今行くよ、頼子」

おしまい

725: 2013/12/30(月) 13:55:02.10 ID:jIPot7xa0
以上で最後の投下も終わりです
最後の頼子さんの艶姿を貼っておきますね
no title

名前?知らんなぁ
今から老けてる…もとい落ち着いてる分数年だとそんなに変わらないかなと

頼子さんはいざ付き合うと割りと面倒くさいタイプかなぁと
Pが最期に渡してるのはペアリングですので悪しからず

今日の夜(日付変わる頃?)には誤字脱字修正したzipをうぷしてHTML化申請いたします
今まで本当にありがとうございました

726: 2013/12/30(月) 14:49:54.39 ID:3MV5qPM0o

727: 2013/12/30(月) 14:56:46.14 ID:P1sN0x6io
乙!

引用: モバP「また終電が無くなった…」