阪神8―0オリックス(京セラドーム大阪)
日本シリーズには魔物がいるのか。3年連続で開幕戦の先発マウンドに上がったオリックスのエース・山本由伸に、またしても厳しい試練が待ち受けていた。プロ7年目で自己ワーストの自責点7と打ち込まれた。
無死一、二塁のピンチを無失点で切り抜けた直後の五回だった。阪神の先頭・佐藤輝明に高めの直球を痛打されてから、リズムが狂い始めた。1死三塁から7番・指名打者の渡辺諒に初球の155キロを中前に運ばれ先制点を許した。
ヒートアップする阪神ファンの声援が球場に響く中、高めに浮くボールが多く後続を断ち切れない。1番・近本光司には真ん中に入った156キロの直球を中堅への三塁打とされて2点を献上するなど、この回4失点。六回も流れを止められず、この回途中でマウンドを降りて計7失点。「大事な初戦のマウンドを任せていただいた中で、役割を果たせなかったことが悔しい」。ぼうぜんとした表情でマウンドを去った。
この記事は有料記事です。
残り219文字(全文632文字)