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自民パーティー券事件

自民党の派閥が政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に過少記載したとして刑事告発されました。

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政倫審、「予算委の録画」 自民から「首相出ない方がよかった」の声

衆院政治倫理審査会で質問を聞く岸田文雄首相(左)=国会内で2024年2月29日午後2時56分(代表撮影)
衆院政治倫理審査会で質問を聞く岸田文雄首相(左)=国会内で2024年2月29日午後2時56分(代表撮影)

 自民党の裏金問題をめぐり、岸田文雄首相(自民党総裁)は29日の衆院政治倫理審査会(政倫審)に現職首相として初めて出席し、首相在任中は自身に関する政治資金パーティーを開催しないと述べた。だが、安倍派(清和政策研究会)の裏金づくりがいつから始まったのかなどについては「確認できていない」と述べるばかりで、実態解明につながる説明には至らなかった。

 「おいおい、これは予算委員会と何が違うんだ。今見ているのは予算委の録画か」。政倫審のテレビ中継を議員事務所で見ていた自民党の閣僚経験者は、立憲民主党の野田佳彦元首相が、首相就任後も頻繁に自身の政治資金パーティーを開催する岸田文雄首相をただす場面を見て、あきれ返った。野田氏は26日の予算委集中審議でも、この問題について質問し、首相が不明瞭な答弁を繰り返していた。

 首相は予算委では、あらゆるテーマについて野党から追及を受ける。政倫審に出席することには、党内からも「新たな証言がなければ何の意味もない」と出席の意義を疑問視する声が上がっていたが、その懸念は現実のものとなった。自民関係者からは「少しは期待していたが、これなら出ない方がよかった」と不満の声が漏れた。

 首相は安倍派のパーティー券収入のキックバック(還流)の経緯を巡っても、…

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