きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
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4451 【お米料理511】十二年ぶりに訪ねた塩竃で「炙りハラスのまぐろ二色丼」を

前回に続いて今回もみちのく宮城のお噂で、仙台駅から仙石線で30分ほど揺られて松島湾沿いの港町・塩竃へ。偶々乗った電車は線の終点・石巻出身の漫画家で、拙宅近くにお墓のある石ノ森章太郎センセの作品を散りばめた「マンガッタンライナー号」。石巻(女川)にゃ震災ボランティアで参りましたンで、コロナ禍後の様子を見に行きたいけれど、生憎その時間が無くて誠に残念

 

ま、石巻や女川は震災後何度か訪ねてますし、また参る機会も有りましょうから次回の楽しみにして置きますが、その遙か手前の塩竃で降りたのは実に十二年ぶり・・前回ココへ来たのは震災が起きた年の暮れで、海辺にある仙石線・本塩釜駅(画像左奥)周辺にゃ津波の傷跡が色濃く残ってた覚えが。ですが暦が一回りした今は痕跡が見えず、駅前にゃ奇麗な再開発ビルが建ってましたヨ

 

そのすぐ近くにゃ宮城を代表する銘酒・浦霞の蔵元が在りますンで、前回はそんなコトしてる場合じゃ無かった試飲をしたいと訪ねてみましたら、ソレの出来る蔵ギャラリーは日曜日お休みってアラ残念・・コレも次回の楽しみにしないと!浦霞の本蔵は港から数百mと近いのにギリギリ津波被害を免れたソウですし、宮城は地震が多いンで予め構造補強されてたから倒れずに済んだとか

 

ならばと塩釜港へ・・陸側の一番奥に高架の本塩釜駅が在り、港から押し寄せた津波が線路の下を潜って駅周辺を存分に蹂躙する模様(検索すれば今でも見付かります)を後日ネットで見て戦慄を覚えましたが、あの日と違って今は波穏やかで同じ場所とは信じられぬ程。この港の西桟橋で観測された津波の高さは最大4m、そして溢れ出したソレは2mを超して市街を飲み込んだンだとか

 

忌まわしき大震災から十三年経ち、拙宅のある東京じゃソレが忘れ去られ始めてますし、私メだとて被災地を暫く訪ねて無かったンで半ば忘れかけてましたが(コロナ禍以来初めて)、あの年参って以来の塩竃だからその時見た暗澹たる風景を俄かに思い出し、コリャ詣でて置かねばと本塩釜駅から山手へ1km離れた鹽竃神社さまへ。ココは陸奥国(宮城・岩手・青森の太平洋岸)の一之宮

 

塩釜・塩竃・鹽竈と同じ読みでも書き方が多くてヤヤコシイですが、大和朝廷による蝦夷地(今の東北地方)支配の中心たる陸奥国府(今の多賀城市)の外港として古代から栄えたのが塩竃市で、当時は鹽竈神社さまの表参道下(一枚上の画像)が港だった様。市街を見下ろす高台に鎮座するお社は国重文だらけで、202段のきつい石坂を登った先の隋神門は宝永元年(1704)に建ったモノ

 

門を潜った先のご本殿(左右宮拝殿)も同年に仙台藩の寄進で建てられてますが、震度六強の激しい揺れと津波のダブルパンチを受けた市街と違い、潮流を司る主祭神の塩土老翁神(シオツチオジ)さまが実力発揮され?丘の上の境内に被害は少なく、街の人達は石段を登ってココへ逃げ込んだと聞きますが、塩竃のみならず全国に威力を齎して下さいます様、老翁神さまドウかお願いします

 

登りも降りもあの石段じゃキツイんで、下山はなだらかな階段が延々続く裏参道を選びましたが(行きもソウすりゃ良かった)、その途中・境内の志波彦神社さま前から遠く見えるのは塩竃湾の景勝・千賀の浦。命からがら丘の上のお社に逃れて来た人達はココから海を見下ろし、津波が我が街を次々飲み込んで行く姿を見て揃って泣いたソウですが、もう二度とあの悲劇が起きません様に

 

最後に「がんばろう東北!」の看板を・・本塩釜駅そばの某イオンのSC外壁に今も掲げられてましたヨ。大震災から暫くは日本中で良く見ましたが、十三年経つ間に大きな地震が方々で幾つも発生して関心がソチラに動いたから?拙宅のある東京じゃ全く見なく成りましたが、塩竃の方達は今でもコレを見て笑顔と元気を奮い起こしてるンでしょうネ。がんばろう東北、応援してますヨ

 

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★次回は「東京都新宿区新宿御苑」への訪問記です★

 

(参考リンク)
★「おいしさと笑顔がつどうみなとまち しおがま」塩竃市観光物産協会HP
★「鹽竈で暮らすあなたに良い暮らしを」kurashio HP
★「美味しいと学びと粋な散歩 鹽竈散歩」kurashio HP
★「
宮城県塩釜市のオススメ観光スポット12選!大自然を感じてみよう!」skyticket HP
★「
宮城県・JR仙石線 途中下車の旅『おくのほそ道』や名歌に詠まれた7つの歌枕をめぐる」トレたび 交通新聞社HP

★「マンガッタンライナーについて」石ノ森萬画館HP

★「海岸通1番2番地区第一種市街地再開発事業」塩竃市役所HP
★「浦霞醸造元」株式会社佐浦HP
★「直営店舗 浦霞酒ギャラリー」株式会社佐浦HP
★「
東日本大震災の大津波の実態を報道記事を通して検証するサイト」東日本大震災の記録 大津波の悲劇・惨劇の報道を追うHP
★「
塩釜市を襲った大津波の証言東日本大震災の記録 大津波の悲劇・惨劇の報道を追うHP
★「震災列伝」文化の港 シオーモHP

★「東北鎮護・陸奥国一之宮」志和彦神社 鹽竈神社HP

★「鹽竈神社 東北鎮護・陸奥国一之宮、国指定重要文化財」文化の港 シオーモHP
★「神社とその文化」塩竃市役所HP

★「202段の石段の石材と歴史(塩釜神社)」小さな発見日誌ブログ
★「
鹽竈神社 随身門」文化遺産オンライン・文化庁HP
★「
鹽竈神社 左右宮拝殿」文化遺産オンライン・文化庁HP

★「潮の流れを司る海の道先案内人『塩椎神』」日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑 Discover Japan HP

 

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★「817 【お魚料理44】日本最大の練り物産地『塩竃』の、津波からの復興」
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★「4286 【やきそば464】残暑の仙台アーケードと『北京餃子の広東焼きそば』」
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★「4418 【お魚料理137】梅雨入り前の駿府おまち巡りと『マグロ漬け定食』・・葵区」

★「4450 【スイーツ488】残暑の仙台アーケードぶらり2024と『ずんだシェイク』」

 

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(以前は有った仙石線の快速が、いつの間にか無くなってました)

塩釜と云えば国内有数の大きな漁港でも有りますンで、ドコか美味しそうな海鮮料理屋さんは?と本塩釜駅周辺をブラつきましたら、駅から歩いて一〜二分・仙石線の高架下で「塩竃まぐろ直売食堂」なるお店を発見しましたヨ。地元の水産卸売・加工業者さんがファストフード感覚で「気軽に本格まぐろを食べられる店」をと開いたトコらしく、今時考えられない様なお得価格でまぐろ丼が食べられるゾ!そりゃ実に素晴らしいと元はミスタードーナツだったと思しき店に入り、様々なまぐろ丼がある中から「二色丼(左下)」と「本日のまかない丼()」を頼んでみましたが、宮城県三陸沖は親潮と黒潮がぶつかる「世界三大漁場」の一つで良質な海の幸の宝庫が広がってるだけじゃ無く、塩竃は生まぐろの大産地・・特にメバチマグロは日本一の漁獲量ナンだとか。私メが幼き頃暮らした静岡市は「まぐろ消費量日本一」な街だから、子供ン頃からまぐろは当たり前の様にガバガバ食べて育ちましたが、残念ながら静岡のは遠洋漁業で獲って来た冷凍モノばかり。対して塩竃は生まぐろが主体らしく・・二色丼は生まぐろのすき身と特製ダレに漬けたまぐろハラスを炙ったのを乗せた二種盛りで、「まぐろだけなの?」と云う声に応えた数限定まかない丼はまぐろ・サーモン・イカ・タコ・いくら・ホッキ貝につぶ貝・エビまで乗せた豪華版。そりゃ沢山お金を出せばもっと豪華な海鮮丼が観光客向け食堂に幾らでも有りましょうが、ココは地元客が相手のお店らしく・・店内で食べる丼だけじゃ無く、パック詰めされたマグロの柵が近所と思しきお母さん方に次々売れて行く!エラクお得な丼を堪能しただけじゃ無く、まぐろを炊いたのまで買って帰った私メ・・近所にココが在ったら、私ぁ毎週通います




| 2024.09.03 Tuesday (18:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
4450 【スイーツ488】残暑の仙台アーケードぶらり2024と「ずんだシェイク」

新潟・中越地方のお噂に続き、同じ先月下旬に出掛けたみちのく宮城の県都・仙台の旅噺を・・ほぼ同じ頃に訪ねた去年は涼しく成り始めてた様に覚えてますが、今年はまだまだ夏でアァ暑い!しかも東北の空は降ったり止んだり御機嫌斜めで、バテきってる身体にゃ湿度が高さが堪えますが、我がまち東京から350kmも離れた杜の都へ折角参りましたから、駅前からブラつきますか

 

と云っても毎度の様に仙台名物の長〜いアーケード街に早速入る訳じゃ無く、今年は駅西口に聳える東北で五番目に高い超高層ビル「アエル(145m、一枚上の画像左奥のビル)」最上階の展望テラスから、先ずは中心市街地を眺めてみるコトに・・東北唯一の政令指定都市だけあって随分先まで大小様々なビルが詰まってますが、ソレを貫いて延びる白い管がアーケード街の屋根ですナ

 

てな訳で漸くアーケード街へ・・アエルの展望テラスは半開放式で、ソコから四方を眺めてる内に又降り出したから「ビショ濡れに成らぬ内に白い管へ逃げ込もう!」と私ぁ今更必死でしたが、通りを覆う全屋根が延々1.5kmも続く東日本最長のアーケードの中に居る限り、まぁ濡れぬ筈・・但し屋根越しに凄い雨音が聞こえて来ますンで、外は凄い土砂降りに成ってるのでしょうが

 

駅前からハピナ名掛丁(一枚上の画像)を抜けてクリスロードへ。アーケード自体は繋がってますが商店街が変わると少し違う雰囲気に成りますが、買物客は繋がる屋根の下に居れば濡れないからと、まるで郊外の巨大モール内の様な安心感で大勢行き来してますナ。但しアーケード全体の冷暖房は無理で、蒸し暑さは外に居るのと大して変わらぬ/むしろ人混みで中の方が蒸し暑いのかも

 

とは云え東京にゃココまで長いアーケード街は一つも無いから、正直言って羨ましい・・特に雨降りの日は(東北は雪の日も)。そんな全屋根はマーブルロードから藤崎デパートの前でL状に北へ曲がり、ぶらんどーむを抜けた一番町四丁目から方屋根式に変わりますが、ブラブラしてる間に雨は具合よく上がった様で、コレなら安心と喜んでたらお祭りの行列が俄かに近付いて来ましたゼ

幟は「金蛇水(かなへびみず)神社」。仙台近郊の岩沼市の同名神社の分社が一番町の仙台三越の脇に在り、ちょうど祭礼日だった様・・スゴイ社名ですが、商売繁昌・金運円満・厄除開運・病気平癒さらには海上安全・大漁満足まで叶えて呉れる万能の水神さま!ソレを商店街の氏神様としてお迎えしたソウで、担ぎ手に女性の姿が多いのは隣りの町会が東北一の歓楽街・国分町だから?

 

全国的に大小様々な祭礼が九月に入ったら急に増えるのは、収穫の時期だからなのに加えて暑さ対策でしょうが、こうして八月末に神輿を担いでたのは東北は関東以西に比べて秋の訪れが早いから、前倒しに始めないと困るンでしょうネ・・だって急がないと冬が来ちゃうから。仙台の冬と云えば1.5kmアーケードを歩き通した先に在る定禅寺通「光のページェント」ココがその会場

 

そして夜の帳が杜の都に・・勿論ずっと街をブラついてた訳じゃ無く、御用と御用の間に何度か散歩に出掛けたのを繋げて一本の記事にしてますンで、時空列が多少歪なのはご容赦願いますが、こうして日が暮れたと云うのにアーケード街は昼以上に混み合ってる感が。こりゃ仙台市内や宮城県内だけじゃ無く、東北六県全てから集まってるンでしょうが・・不思議と外国人が少ない様な

 

特に欧米系の観光客の姿が少なく、インバウンドに踊り狂ってる大都市が多い中「仙台はまだ日本人の街として残ってる」から実にエライ!そりゃ商店街は外国人観光客に沢山来て欲しいでしょうが、そんな汚れた儲け方を狙わぬ美しき杜の都で居て下さいと思いつつ、改めてアエル最上階の展望テラスへ・・昼はタダの白い管にしか見えなかったアーケードなのに、夜は所々赤かったり青かったりしてて妙にキレイ!偶には上から眺めてみるモノです

 

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★次回は「宮城県塩釜市」への訪問記です★

 

(参考リンク)

★「せんだい旅日和」仙台観光国際協会HP
★「せんだいタウン情報 machico」ユーメディアHP
★「宮城仙台がもっと好きになる散策マガジン」せんだいマチプラHP

★「仙台の情報を毎日発信する地域サイトです」仙台つーしんHP

★「【仙台】観光するならココ!行かなきゃソンする観光スポット・グルメ35選」旅Pocket HP

★「『(もり)の都』のいわれ」仙台市役所HP

★「東北を中心に事業展開するビジネスにふさわしいランドマーク的複合ビル」AER管理組合HP
★「
仙台AER
(アエル)の展望テラスへの行き方」びょうびょうたる日記ブログ
★「AER 展望テラス」こよなく夜景を愛する人にHP

★「中心部商店街」まちくる仙台HP

★「仙台アーケードを散策。歴史ある見どころやおすすめのお店を紹介します」GOGO MIYAGI!HP

★「仙台のアーケード街と横丁マップ完成!歴史やおすすめのお店も紹介」仙台南つうしんブログ

★「緑と光あふれる出会いの街/仙台一番町四丁目商店街一番町四丁目商店街振興組合HP

★「商売・金運の大神 水清き花の社」金蛇水神社HP
★「神輿担ぎ手、まだ100人足りない 25日の仙台・金蛇水神社例祭 一番町四丁目商店街の事務局『1人でも多く力貸して』」河北新報ONLINE HP

★「東北で育まれた人と文化の潮流をここ定禅寺通エリアから生み出し発信するWEBサイト」JOZENJI STREET STREAM HP
★「『定禅寺通』起点から終点まで歩いてみた!紅葉の様子も紹介」GOGO MIYAGI!HP

★「ずんだの由来 教えて!」知っトク東北 NHK東北HP

★「和み、百年 お茶の井ヶ田」井ヶ田製茶HP
★「仙台名物ずんだシェイク」井ヶ田製茶HP

 

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★「743 【粉なモン11】三大稲荷と『タコ焼きの串ざし』・・岩沼」

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★「1524 【名物パン149】仙台のメロンパンは、クリームパンだったりする」
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★「4292 【麺類色々469】合戦準備の進む城と『冷やし温麺』・・白石」
★「4293 【団子饅頭142】青葉城から眺める仙台と『秋保おはぎ』」

 

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(東北も今夏は酷い猛暑が続いた様、皆さんホント大変でしたネ)

東京以西ほどじゃ無いとは云え、今夏は東北らしくない残暑の厳しい仙台だから涼しいナニかとグッと飲み、内側から身体を冷やしたいトコ・・ですが御用の合間だからビールを呑むにはまだ早く、ならばと選んだのが何年か前にアーケード内で本店を移転した、仙台じゃ知らぬ者の居らぬ老舗お茶店「お茶の井ヶ田」さんのずんだシェイク!ずんだは若い枝豆をすり潰した緑色のペーストで、秋田・岩手両県の南部から福島県全域に至る東北五県でお餅に絡めたり、ナスやアケビと和えたりして食べられてる東北の郷土食材ですナ。同じ緑色の豆ペーストでも西日本で多いうぐいす餡(青エンドウが原料)とは味や触感が異なりますが、近年お餅や和菓子だけじゃ無く洋菓子にもずんだは使われる様に成り、そんなずんだスイートの代表格として大震災の頃から広がったのが「ずんだシェイク」。大雑把に云えばバニラシェイクにずんだを入れて良く混ぜ合わしたモノで、コレを看板商品にしてる茶屋が仙台に幾つかある中、茶屋と云えば大正九年(1920)創業の百年企業・お茶の井ヶ田さんに決まってらぁ!他社のと違って枝豆の粒がゴツゴツで、甘味として加えた練乳が濃いぃモノだから過剰にずんだ!実際飲み比べしてみましたが、井ヶ田さんのが一番美味しかったですナ。拙宅のある板橋区からは随分離れてますが同じ東京の武蔵村山市にも系列店が在るらしく、ソコならずんだシェイクが飲めるらしいンで、行ってみようかナと思う私メです




| 2024.09.01 Sunday (18:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
4293 【団子饅頭142】青葉城から眺める仙台と「秋保おはぎ」

新型コロナの感染防止の為、社会的距離を保って訪ねてます

前回ご案内した宮城県南端の小さな城下町・白石市から、二両編成のワンマン列車に揺られて着いたのは東北最大の都市・仙台。JR東日本管内じゃ46位の乗降客数(毎日八万人弱)ですが、東京や南関東のソレと比べるから少なく思えるだけで、仙台駅は東北六県じゃ断トツの首位・・実数以上に賑やかに感じる駅前です

 

駅前から続く東日本最長のアーケード商店街は先日ご案内してますンで、今回は久しぶりに仙台城址へ参ってみようかと。電動レンタサイクルで青葉通りをスイスイ走れば、広瀬川に架かる大橋(お城の正門たる大手門へ通じる橋を藩政時代からソウ呼んでた)を渡ると、川の向こうにお城の在る青葉山()が見えて来ますヨ

 

広瀬川を挟んで仙台駅や中心街と向かい合う、川西岸に延びる低い丘の総称が青葉山(最高点でも200mほど)で、この丘に在ったお寺(青葉山寂光寺)の山号からソウ呼ばれる様に成ったとか。また山中には戦国期に千代城なる小砦跡が在り、江戸時代の初めにソレを拡張して出来たのが仙台藩の藩庁・青葉城と聞きますネ

 

この青葉城(仙台城)を築いたのが伊達家の十七代当主にして、仙台藩六十二万石の初代藩主と成った政宗公。山形・米沢の城主から版図を広げて一旦は百万石以上の大々名に成ったのに、策動し過ぎて領地を削られ本貫地の米沢をも没収され、関が原合戦後に新たな本拠として選んだのが千代あらため仙臺。今の仙台ですナ

 

そんな政宗公ももう十年早く生まれれば、天下人の豊臣秀吉公や徳川家康公と雌雄を決する存在だった筈ですが、堂々たる大藩として伊達家を残したンたから立派なお方。慶長五年(1601)に築城するまで無人の原野だったと云う仙台も、本丸跡から見下ろせばご覧の大都会・・右手が仙台駅、左側が県庁の辺りかしらん

 

尤も築くのが遅かった城だけに天守閣は初めっから無いですし、本丸に造られた御殿も「一々登るのが面倒」と余り使われず、広瀬川沿いに政庁や藩主の居邸を新たに設けたとか。また大手門等は火事で焼けたり空襲で燃えたりで、青葉城に昔のモノって殆ど残ってませんナ。有名な城だから残念がる観光客は多いンだとか

 

せめて大手門を!と政宗公没後四百年の令和十八年(2036)を目指して復元に取り組む様ですが、完成すれば大橋の先に巨大な門が聳え、広瀬川沿いの風景も随分変わるンでしょうネ。と思い乍ら二の丸跡(現在は東北大学川内キャンパス等)を通り抜け、川を澱橋で渡ってお城北側へ・・大都市なのに鮎釣りしてる人が!

 

川を渡った少し先に鎮座されるのが、初代の征夷大将軍・坂上田村麻呂公が勧請されたと伝わる仙台の総鎮守・大崎八幡宮さま。初めは岩手の県南・次いで宮城の県北へ遷り、政宗公が仙台開府の際に城の北西に遷座させたと聞きますが、ココを詣でるのは実に十年ぶり!確かあの時も電動レンタルバイクに乗って来た様な

 

要するに仙台駅から半端に遠く、観光客が気軽に詣でづらいトコにお社が在る訳ですが・・国宝の御本殿は大修理を終えたばかりでピッカピカ。なのに以前参った時の様子がエラク違うと訝しく眺めると、そうか参拝用テントが前に設えられてるのネ。祭礼等で混みそうな時だけ置く仮設とのコトですが、コチラの御本殿は拝殿と一体化した造りだから大勢が近付くと痛むのが早いの?神様から少し遠く成るのが残念ですが、文化財保護は全く大変です

 

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★次回は「静岡県静岡市葵区」への訪問記です★


(参考リンク)

★「せんだい旅日和」仙台観光国際協会HP
★「せんだいタウン情報 machico」ユーメディアHP
★「宮城仙台がもっと好きになる散策マガジン」せんだいマチプラHP

★「【仙台】観光するならココ!行かなきゃソンする観光スポット・グルメ35選」旅Pocket HP

★「各駅の乗車人員 2022年度」JR東日本HP
★「『仙台の地形と水との関わり』〜地形から見る仙台の過去・現在・未来〜」宮城の新聞HP

★「広瀬川」せんだい旅日和HP
★「仙台城」青葉城 本丸会館HP
★「「伊達政宗」どんな人だった?功績から逸話まで70年の生涯を追う」GO GO MIYAGI!ブログ
★「仙台城跡のみどころ-ガイドマップ」仙台市役所HP
★「仙台城の紹介-仙台城について-」仙台市役所HP

★「仙台城」お城めぐりFAN HP

★「仙台の街並みを一望できる仙台城跡からの眺め!」kパパの仙台おでかけブログ
★「政宗没後400年へ 仙台城大手門の復元に本腰 仙台」朝日新聞デジタルHP
★「名所の頃の面影を訪ねて。【澱橋】」八幡町PHOTO歩記ブログ

★「【実食レポ】仙台市秋保『主婦の店さいち』のおはぎ4種 地元民が食べてもやっぱりうまい!」仙台南つうしんブログ

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★「3883 【団子饅頭132】緊急事態下のみたままつりと『自分で作るおはぎ』・・九段上」

★「4131 【団子饅頭137】紅葉前の上賀茂神社で『鳴門金時の京おはぎ』を」

★「4286 【やきそば464】残暑の仙台アーケードと『北京餃子の広東焼きそば』」
★「4292 【麺類色々469】合戦準備の進む城と『冷やし温麺』・・白石」


(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(青葉城へ参る道は崖崩れで自転車が通れず、歩いて登りました)

仙台駅から路線バスに乗って一時間ほど揺られると、鳴子と並ぶ宮城県の有名温泉・秋保(あきう)に出ますヨ。仙台の奥座敷として人気の高いトコで、泉質も良好・ステキな山里ですが・・温泉以上に有名なのが「秋保おはぎ」。この温泉地にある「主婦の店さいち」なる小さなスーパーの名物で、ココのおはぎは美味いと云うンで地元・宮城県に加えて山形・福島等の近隣県、或いは岩手・秋田・栃木・茨城と云った遠方からのお客が開店前から長い列をなし、山積みで用意したおはぎのパックを皆さん大量に買っていくのが何年も何年も続いてるソウで、フツーの平日で六千個ほど・秋や春のお彼岸に成ると一万五千個も一日で売れるのだとか。遠く東京に居る私メでもその噂は聞いてた位で、是非とも食べてみたしとは願えども秋保までは滅多に参れず、ならばと仙台を訪ねる度に「何処かで売ってないかしらん」と探し回ってましたが、待てば海路の日和ありで漸くコレを手に出来ましたゼ!宮城県産もち米とササニシキをブレンドして搗いたお餅を、甘すぎない田舎粒あんで包んだ全て手作業の大ぶりのおはぎで、成るほど米どころの人達が朝早くから並ぶだけのコトが有る!余計なモノを一切入れてないンで「賞味期限は当日限り」、秋保と仙台駅でしか売ってないンで私メみたいな遠方の民じゃ、次いつコレを手に入れられるか全く判りませんが、秋保じゃ無くても仙台まで行けばドウにかなるかも知れぬ・・早くまた食べたいモノですナ




| 2023.09.25 Monday (18:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
4292 【麺類色々469】合戦準備の進む城と「冷やし温麺」・・白石

新型コロナの感染防止の為、社会的距離を保って訪ねてます

旅先のお噂は極力先入れ先出しで記事化してますが、拙宅のある都内で急ぎご案内したいコトが有るとソレを差し込みますンで、続けてご案内が出来なかった南東北の旅噺。前々回ご紹介した福島・白河市から北へ進み、宮城県に入ると蔵王連峰が見えて来きますが・・ご覧通りに生憎の曇り空。ずっとこんな感じでしたネ

 

てな訳で参りましたのは、宮城県の南端にある小さな城下町・白石市。東北新幹線で仙台の一つ手前の駅「白石蔵王」のあるトコと云えばお判りになるかも知れませんが、大震災前から以前から時折参ってる街で・・拙ブログ旅日記で採り上げるだけでも四度目。と云っても今回は五年ぶりですが、先ずシンボルの白石城へ

 

白石城は仙台藩伊達家の重役を務めた片倉家の持ち城で、一万三千石と小大名並みの禄高を誇っても所詮は陪臣(大名の家来)で、江戸幕府が定めた一国一城令(大名家毎に持てる城は領内一つ)によってココを破却せねば成らぬ筈が、初代の片倉小十郎景綱公と云うお方が傑物でソレを特別に免れた、全国でも稀有な存在な城

 

仙台藩は破却を命じられた城を完全に壊さず、「要害」なる城も同然の砦として多数残してますが、白石だけ城のまま残せたのは小十郎景綱公がスゴイ方だったから。伊達家の軍師役として采配を振るうだけじゃ無く、殿様(政宗と云う方)が阿呆なコトをするとその尻拭いに走り回り・・訪ねた時の本丸跡は合戦の準備中!

 

もちろん本当の合戦準備じゃ無く、十月初めに行われる「鬼小十郎まつり」で披露される、大坂夏の陣での片倉小十郎と真田信繁(いわゆる幸村と云う方)との激闘を再現する「片倉軍VS真田軍決戦」に向けた演技の練習で、居合の先生方に教わりながら槍や刀を懸命に振るって、まだまだ暑いのに市民の皆さん方が大奮闘

 

豊臣家が滅亡した大坂夏の陣(道明寺の戦い)で、伊達家の先鋒として攻め込んだ片倉勢(主将は鬼小十郎こと二代目重綱公)は豊臣方の真田勢と正面切って戦いますが、郎党もろとも翌日玉砕した真田信繁公は我が子の養育を「天晴なる敵」鬼小十郎に託したとされてますナ。お城の二の丸跡には初代の景綱公を祀る神明社が

 

上方の仲間と違って私ぁ難波戦記(講談の大坂の陣)を高座で読みませんので、片倉家と真田家の繋がりを全く知らずに参り、お城ン中で大勢が槍や刀を振るってるのを見て「何が起きた?」と驚いた私メですが、もっと勉強せねばと反省しながらお城を出て、外堀代わりに使われてた沢端川沿いに今なお残る武家屋敷の方へ

 

同じ宮城県でも仙台と違って白石は空襲に遭わず、また内陸の丘陵地だから大震災の津波被害にも遭わず、川沿いの武家屋敷をはじめ昔の建物が幾つも残ってます(羨ましい!)ンでソレを巡って歩いたら、明治期の豪商屋敷を壊さずにイベントや展示会場に用いてる「壽丸(すまる)屋敷」なるトコが、城下町のほぼ真ん中に

 

イベント時以外の壽丸屋敷は白石和紙の常設展示が行われてる様で、ならばと拝見させて戴きましたが・・白石和紙は初代小十郎公が盛んにさせたモノで紙として用いるだけじゃ無く、綿や絹よりしなやかで暖かいとソレで衣類を拵えたり(紙衣)、和紙を糸代りにして布を織ったり(紙布)と手広く用いられたのだとか。今でも宮内庁は重要書類用に指定してるソウですし、奈良の東大寺は修二会(お水取り)に臨む僧侶にココの紙衣を着せてる様。そして白石市を含む蔵王周辺の名物と云えばこけしですが、室内のお洒落な照明としても使える巨大な和紙張りのが展示されてましたヨ

 

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★次回は「宮城県仙台市青葉区」への訪問記です★


(参考リンク)
★「しろいし旅カタログ」白石市観光協会HP
★「しろいし観光ナビ」白石市役所HP

★「住んでみっぺ!しろいし」白石市役所HP

★「白石市と蔵王町のオススメの観光スポット14選!」GO GO MIYAGI! HP

★「白石城・歴史探訪ミュージアム・武家屋敷」白石市文化体育振興財団HP

★「伊達政宗の右腕!片倉小十郎景綱の居城だった『白石城』とは?」Mediall HP
★「鬼小十郎まつり・・白石城が『戦場』に」鬼小十郎まつり実行委員会HP

★「『鬼の小十郎』片倉重綱狷抜穃記瓩寮菲務め・・敵将・幸村に遺児託される」産経ニュースHP
★「【秋のイベント】まるで戦国時代にタイムスリップ!甲冑武者や忍者が120名!『鬼小十郎まつり』に潜入してみました!

」しろいし観光ナビ・白石市役所HP

★「松蔵@鬼!小十郎まつり練習会」松蔵サボリ日記ブログ
★「神明社」白石市観光協会HP
★「宮城県白石市 沢端川」明明堂の寄り道Memorandumブログ
★「寿丸屋敷の歴史」白石まちづくり株式会社HP
★「豪商の町屋 壽丸屋敷 宮城県白石市」ゆういちろグ・ブログ
★「市民の手でよみがえる、白石の伝統 白石和紙/壽丸屋敷
(すまるやしき)」大和ハウス工業HP

★「白石温麺 暖かくしても冷たくしても美味しい!」奥州白石温麺協同組合HP

★「つりがね印 自家製手延白石温麺 味見処 光庵」きちみ製麺HP
★「手延白石温麺 味見処 光庵」いいものだけを日本からHP


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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(初代の小十郎公が居なければ、伊達家は取り潰されてた筈です)

白石市の食べる方の名物と云えば、勿論「温麺(うーめん)」に決まってますヨ・・素麺の産地は全国に多く在りますが、白石の温麺が当たり前の素麺と違って生地を延ばす時に塗る油を用いず、打ち粉(澱粉)を振りながら生地を延ばして麺が付着するのを防ぐ造りの極細麺で、もう一つ違うのはお椀にちょうど収まる様にと麺の長さが10cm弱に揃えられてるコト。こりゃ油を塗らないンで麺を余り長く延ばせないと云う事情もある様ですが、専ら夏に冷やして食べるばかりの素麺と違い、白石温麺は暖かいのも良し冷たいのも良しの通年型。むしろ「温」の字が付いてますンで私ぁ暖かいお汁で食べるモンだと思ってた位で、数ある人気製麺所の一つ・きちみ製麺さん直営の「光庵」なる、江戸時代からの屋敷を改造した温麺屋さんで、生まれて初めて冷たい白石温麺をきましたヨ。暖かい温麺と同じ様に、てっきり冷たいお汁ン中に入れられて出て来るかと思いきや、えぇとお蕎麦みたいにつけ汁に浸して食べるのネ。そう成ると麺が短いコトの難点「箸で掴み辛い」が気に成りますが、油を塗らぬ利点「胃に持たれない」でガバガバ食ってやろうじゃん!但し光庵さんは全ての量が少なめらしく、ガバガバ食べると直ぐに無く成っちゃいますンで、もう一杯追加しようかしらと考えながら食べるのがチト残念でした




| 2023.09.22 Friday (18:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
4286 【やきそば464】残暑の仙台アーケードと「北京餃子の広東焼きそば」

新型コロナの感染防止の為、社会的距離を保って訪ねてます

灼熱の関西の旅噺をご案内してる途中ですが、一本だけ大阪から六百数十km離れた東北最大の都市・仙台のお噂を挟まさせて戴きますヨ。その途中の都内住まいの私メからすればドッチも「遠くの街」ですが、東京と同じ東日本だから仙台の方が幾らか親近感が高く、以前は結構参ってましたが・・コロナ禍の為に四年ぶりって久しぶり。宮城県庁前の勾当台公園からブラブラお散歩を

 

初めは大道芸だったのに江戸後期の文化四年(1807)に高座開設を許されて以来、室内で一席申し上げるのが専らな私メら講釈師。処が野外で口演するコトも時折あり、勾当台公園での仙台開府四百年記念イベントでソレを務めたのを今も思い出す・・だって雪降る中でしたから!尤も二十数年前のあの日と違って東北も残暑厳しく、杜の都の象徴・定禅寺通に連なる木陰が嬉しい限り

 

開府以前は見渡す限りの原っぱだったのに、仙台藩士が銘々の屋敷内に競って木を植えた結果、全国有数の緑豊かな城下町に成った・・そんな風に四百年イベントで読んだ覚えが有りますが、明治末から森の都や杜の都と称する様に成り、空襲で全てが焼け野原と化してからの復興で、中央に遊歩道を持つ大通りとして整備されたのが定禅寺通。ちょうど音楽イベントを開催してましたヨ

 

勾当台公園や定禅寺通は杜の都のイベント会場として使われるコトが多く、実は今日(9/9)から「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が四年ぶりに制約なしで開催!コロナ禍前は八十万人近くも集めた秋の風物詩で、偶々見かけたのはプレイベントだった様。本番を待ち切れない演奏者や聴衆が集まってましたンで、暫しジャズを楽しんでから仙台駅まで続く大繁華街・一番町通へ

 

大阪・心斎橋筋をつい先日ご案内した時も申し上げましたが、西日本にゃ矢鱈とあるのに東日本じゃ殆ど無いのが全屋根式のアーケード。片屋根じゃ無く全屋根が掛かってるだけで繁華街や商店街の雰囲気は大違いで、元気なソレは歩くと嬉しい・・同じ一番町でも定禅寺通からの四丁目買物公園は片屋根ですが、広瀬通を渡った先の「ぶらんど〜む」からは延々続く全屋根アーケード!

 

東京の拙宅近くにも十条銀座ハッピーロード大山と長くて元気な全屋根式アーケードが二つ在りますが、商店街が幾つも連なって東北最大の繁華街を象ってる仙台のソレの賑やかさに敵いませんナ。そんなぶらんど〜むに敵わなかった横断幕・・今夏の甲子園決勝で慶應高校に敗れた仙台育英高校へのモノで、「準」の字が妙に小さいのが東北の悔しさを語るかの様。気持ちは判ります

 

仙台のアーケードはL字状で、地元デパート藤崎さんの前で曲がらないと仙台駅の方へ参れませんが、直線に直せば1.5kmと東日本最長の全屋根式アーケードは長さを余り感じず、次は中央通のクリスロード・・ココにも仙台育英高校への横断幕が掲げられてますが、準の字だけが妙に小さい様なコトは無く「宮城・仙台の誇りです」と労いの言葉が。準優勝だって見事な偉業ですヨ

 

クリスロードの横断幕と云えば震災後に掲げられてた「私たちは負けない!」を思い出しますが、大震災の発生から十二年・・あの日からの東北の苦難は筆舌に尽くし難く、個人的にも大病したりコロナ禍が起きたりと苦難だらけの暦一回りでしたネ。でも禍福は糾える縄の如しで、次の十二年間は良いコトばかりが起きる様に願いませんと。幸福神の仙台四郎さんはドコに居られます?

 

藤崎の前から中央通のマーブルロード・クリスロード・ハピナ名掛丁とブラブラ歩き、東北最大のターミナル仙台駅前へ。私メが参った先週末は青空でしたが、その数日後は大雨で駅前ほぼ全てが大きく冠水したとか・・そして今夜辺り台風13号が関東〜東北の太平洋側を通過する予想で、場合によっては仙台を直撃するかも知れぬと天気予報。ジャズフェスが無事に開催できるか不安な限りですが、上手く行く様にまた違う旅の空から祈る私メです

 

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★次回は「京都府京都市下京区京都駅ビル」への訪問記です★

 

(参考リンク)

★「せんだい旅日和」仙台観光国際協会HP
★「せんだいタウン情報 machico」ユーメディアHP
★「宮城仙台がもっと好きになる散策マガジン」せんだいマチプラHP

★「【仙台】観光するならココ!行かなきゃソンする観光スポット・グルメ35選」旅Pocket HP
★「『
(もり)の都』のいわれ」仙台市役所HP

★「勾当台公園」ニッポン旅マガジンHP

★「東北で育まれた人と文化の潮流をここ定禅寺通エリアから生み出し発信するWEBサイト」JOZENJI STREET STREAM HP
★「『定禅寺通』起点から終点まで歩いてみた!紅葉の様子も紹介」GOGO MIYAGI!HP
★「響演 戻ってきたいつもの秋。街に響く音楽、歓声、拍手喝采。集う者すべてが演者。喜びを分かち合うひと時。定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会HP
★「
仙台・定禅寺ジャズフェス9日から 4年ぶり制約なし開催、416組出演へ」河北新報オンラインHP
★「『
定禅寺ストリートジャズフェスティバル2023』街全体が音楽ステージになる!」GOGO MIYAGI!HP
★「中心部商店街」まちくる仙台HP

★「仙台アーケードを散策。歴史ある見どころやおすすめのお店を紹介します」GOGO MIYAGI!HP

★「仙台のアーケード街と横丁マップ完成!歴史やおすすめのお店も紹介」仙台南つうしんブログ

★「横断幕・看板・ライオン像・お祝いセール 仙台育英の準優勝をたたえる」Khb東日本放送HP
★「旨い、安い、満腹」北京餃子HP

★「仙台市民のソウルフード『北京餃子』SP!」仙台放送かのおが便利軒HP
★「
青春時代の味『北京餃子』の広東焼きそばモノづくりっていいね!ブログ
★「名物ジャンボ広東焼きそば 
(北京餃子)ぺきんぎょうざ」ワープトラベラー食う坊の食べ歩きブログ

 

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★「3525 【野菜果物115】今年もいちじくを煮てみた!2019・・仙台」
 

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(年末の光のページェントも参りたいですが、風が吹くかしらん)

帰りの列車の時間も有って以前と違ってノンビリ出来ず、結構早歩きでアーケードを通り抜けた今回でしたが、ソウせざろう得なかった要因は定禅寺通でジャズライブを暫く聞いてたコトと、駅まで続く全屋根式アーケードが始まる広瀬通との交差点に建つ仙台フォーラス(五枚上の画像のビル)地下二階にある、仙台の魔窟「北京餃子」で超大盛の焼きそばを食べてたからですナ。昭和五十二年(1977)創業の食券式中華料理店で、とにかく量が多くて安いからとお腹を空かせた仙台っ子達の定番店。屋台の餃子屋さんが始まりで、開業したてのフォーラス地下に入った時からの人気一位を守り続けてるのが名物「広東焼きそば」。1kgを軽く超える超ボリュウムのあんかけ焼きそばで、仙台っ子じゃ無いのに(私ぁ東京っ子!)二十数年前からコレが好き。尤もコロナ禍で仙台に四年も来て居らず、東北も東京と同じく飲食不況でお店がバタバタ潰れてたと聞いたンで「果たして北京餃子は無事なのか」。それが気掛かりで止せば良いのに寄ってみましたら、キレイに改装されてて・・昔と違って床が脂ぎってないゾ!頑張ってる姿が嬉しくて、広東焼きそばを頼んでしまいましたが・・久しぶりに見るとスゴイ量ですナ。尤も尖ってない大人しい味だからスイスイ食べられるのは昔と一緒で、満腹中枢が働きだす前に平らげるのが勝負の決め手。まだ衰えちゃいないゾと気合を入れ、年甲斐もなく片付けたのは勿論のコト。仙台の魔窟は楽しいです




| 2023.09.09 Saturday (17:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
3525 【野菜果物115】今年もいちじくを煮てみた!2019・・仙台

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今冬も全国でイルミネーションが有りますが、昭和六十一年(1986)から行われてるのが「SENDAI光のページェント」。ケヤキ並木の定禅寺通りが主会場ですが、大震災の年のソレは壮絶にキレイでしたネ

 

先日の台風19号で東北南部が酷い水害に成ったにも拘らず、仙台へ参った旅のお噂をご案内してる私メです。一応コレでも多少は自己規制してまして、新たな被害が出なくなったのを確認して記事化してますが。

 

東北六県で一番親しき福島県。中でも縁深き中通り地方を貫く東北第二の大河・阿武隈川が広く氾濫し、関東に接する白河市辺りから宮城県南部まで大きな被害を生じたのは心痛の極み。亡くなられた方も多数。

 

タダお悔やみ申し上げるしか出来ませんが、忌まわしき大震災を乗り越えた東北だもの福島だもの。きっと立ち直れると信じてます、ソウ成ったら中通りをまた旅したいモノ。もちろん宮城県南部にも参りたいですが。

 

そんな中での仙台。あの台風が来る前の旅でしたが、私ぁ今年宮城県で別の台風に遭遇してますヨ。19号のちょうど一ヶ月前に似たルートで関東に直接上陸、雨ではなく風で千葉県に大被害を齎した15号。

 

仙台は駅前から県庁近くまで全屋根式のアーケードが延々と続きますが、ソコは七夕の会場に成りますンで総じて屋根が高いのが特徴。中でも一番高いのが「ブランドーム一番町」で、昨日と違って夜の姿です

 

私ぁ都内在住ですンで、台風が近付いて来ると頼りにするのは当然「関東地方の天気予報」。民放のソレは余り信用して無い私メだから、NHKニュースや民間気象会社のWebを見て台風進路をチェックしてますヨ。

 

ソリャ野外での仕事は滅多にしませんが、行く先が毎日違ったりする稼業だから、同じ場所にずっと通われる堅気の方より天気が心配。列車や飛行機が動いて呉れないと、仕事先まで辿り着けないコトに成るから。

 

だから台風が来ると何時ドコに上陸し、関東を通り抜けるのは何時頃か気に成るのは仕方ない。お客様の入りにも関係して来ますし、通過当日で無きゃ成らぬコト以外は前倒ししたり後回しにしたり決めねば成らぬ。

 

尤も私ぁ東京生まれ・在住ですンで、ごく一部の例外以外は粗方勝手が判ってて、台風が東海地方まで来たら本格的に備えなきゃと経験に基づく、大胆かつテキトーな判断を下してますネ。気象庁を参考にしつつ。

 

仙台の大アーケードは一本道じゃ無く、駅前から続く中央通りと県庁前から延びる一番町通りが、地元資本のデパート「藤崎」前で交差してます。その四つ角の柱に「杜の都 仙台」のフラッグ、雰囲気がステキ

 

処が15号の時は普段と違って旅先。コレが関西辺りだったら何度か経験してますが、台風襲来の時に居るのは正直初めての東北地方。しかも関東に上陸したソレが続いて東北地方へ向かうと予報されてますヨ。

 

加えて恐らくは福島県辺りで海に抜けるだろうと予想進路図にゃ出てましたが、御存知の通りにあぁ云うのは進路のブレが多少以上に有るモノで、事に依るともう少し北へ達するかも知れぬ・・つまり宮城県ですか。

 

前日の仕事先のご厚意で、松島湾沿いの津波被災地を案内して貰ってましたが、その後帰京する事に成ってたンで・・台風の進路が心配で成らぬし、都内や関東の様子も気に成って成らぬ。今ドウ成ってるのさ?

 

アレって不思議なモノで、見聞きしてる放送メディアの拠点が有る地方とソコより先に台風に襲われる地方の情報は盛大に流しますヨ。私メだとて放送業界の端っこに居ますから判りますが、ソレは需要が有るから。

 

藤崎前から中央通りに曲がり、仙台駅前までブラブラと。長さは一番町と同じ位の筈ですが、人出は随分違い・・正直コッチの方が楽しい様な。両方合わせて1.5km、もちろん東北じゃ最大のアーケードです

 

例えば関東ならその前の東海地方辺りから騒いでますが、台風がソッチを通り抜けてコッチを襲撃!と成ると、もう関東のコトだらけで東海ナンぞどんな被害が出ても報道は無し。他人事よりも我が身が大切!

 

ソッチの心配してる余裕は無いンで、生きてたらまた逢いましょう・・位の感覚ですナ。逆に関東を通り抜けたら台風なんて知らんわい、後は勝手に頑張っとくれ!ドウか御無事で居て頂戴・・てな感じに成ります。

 

別に関東人の根性が悪い訳じゃ無く、全国ドコでも同じコト。ソレで良いのさ、政府と気象庁が全体を把握してりゃ!でも15号は参った・・台風が関東に居た時は、東北でもその状況がドンドン報道されてましたネ。

 

ソレが突然減ったのは、台風が東北に進んで来たから。ラジオやTVが地元の需要に応えるのは当然ですが、私ぁコレから帰る関東の状況が知りたくて・・スマホで情報を得られなかったら、ホント困ったでしょうネ。

 

アーケードを通り抜けて月明り輝く仙台駅前まで出て来ましたが、この街の少し南方に河口の在る阿武隈川を氾濫させた台風19号が来た時は、駅前はトンデモない騒ぎに成った筈。仙台近郊はフツーに列車が走ってますが、大動脈の東北本線は県境から福島県内で不通に成ってる区間が未だ沢山。東北新幹線はビクともせずに走ってます

 

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★明日は「山梨県甲州市勝沼町」への訪問記です★


(参考リンク)
★「せんだい旅日和」仙台観光国際協会HP
★「せんだいタウン情報 machico」ユーメディアHP
★「宮城仙台がもっと好きになる散策マガジン」せんだいマチプラHP

★「のんびり巡ってみよう。【杜の都 仙台】地元民おすすめの観光・お散歩スポット」キナリノHP
★「今さら誰にも聞けない仙台アーケードの名前」せんだいマチプラHP

★「小さな光を見て心から美しいと感動したい」SENDAI光のページェント実行委員会HP
★「杜の都・仙台のシンボルロード、定禅寺通をおさんぽ」旅ぐるたびHP
★「台風報道でTVがもっと出来ること〜視聴データが示す情報ニーズ〜」ヤフーニュースHP
★「テレビ災害報道の限界を超えた台風19号の猛威」東洋経済オンラインHP
★「大型台風19号が関東に接近中。もしも旅行時に台風に遭遇したら?」TRiP EDiTOR HP
★「イチジクのコンポート」圧力鍋で目指せ500レシピ!HP
★「いちじくの甘露煮」花野果村キッチンガーデン物語ブログ
★「いちじくの甘露煮」All Things Must Pass@宮城仙南よりブログ


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★「1926 【やきそば208】負けない大アーケードで『ソース焼きそば』を・・仙台」
★「2282 【やきそば243】黄昏の大アーケードと『木須肉そばめし』・・仙台」
★「2283 【名物パン261】『パンの天麩羅』と朝の瑞宝殿・・仙台」
★「2304 【スイーツ180】実在した福の神と『ずんだパフェ』・・仙台」
★「2309 【名物パン265】『気仙沼の名物パン』と東北の頭脳・・仙台」
★「2310 【野菜果物79】『三角定義あぶらげ』と雨の杜の都・・仙台」
★「2698 【名物パン314】初売りを待つ大アーケードと『味噌がんづき』・・仙台」
★「2699 【麺類色々225】光のページェント2016と『仙台味噌のタンメン』・・仙台」

★「3126 【名物パン350】負けない横綱と桜と『カレーパンサンド』・・白石」
★「3127 【やきそば345】絶景!一目千本桜と『串刺したこ焼き&焼きそば』・・宮城・船岡」
★「3498 【お肉料理140】伝説の第三代横綱の故郷で『仙台牛の串焼き』を・・登米」

★「3499 【お魚料理116】復興に向かう海の街で『女川の牡蠣』を」

★「3500 【呑みモン125】がんばろう石巻と『東北限定の発泡酒』」
★「3501 【麺類色々370】津波で消滅した街で『あさりラーメン』を・・東松島」

★「3524 【お米料理363】恐るべき仙台自慢の大風と『さんま竜田揚げ丼』」

 

★「011 【野菜果物01】芋だけでなく、東北はいちじくも煮る」
★「345 【野菜果物12】今年もいちじくを煮てみた!」
★「703 【野菜果物30】今年もいちじくを煮てみた!2011‥仙台」
★「1094 【野菜果物39】今年もいちじくを煮てみた!2012‥白河」
★「1527 【野菜果物56】今年もいちじくを煮てみた!2013・・白石」
★「1899 【野菜果物70】今年もいちじくを煮てみた!2014・・山形市」

★「2280 【野菜果物77】今年もいちじくを煮てみた!2015・・相馬市」
★「2597 【野菜果物92】今年もいちじくを煮てみた!2016・・白河」
★「2926 【野菜果物100】今年もいちじくを煮てみた!2017・・白河」

★「3250 【野菜果物108】今年もいちじくを煮てみた!2018・・相馬市」
 

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(報道や情報の東京偏重に慣れちまうと、いざソレから外れたら‥ネ)

秋に成ると東北へ旅したく成る理由の一つが、福島・宮城・山形と秋田県だけの風習「青いイチジクを煮る」を私メもしたいから。東北でもこの四県は秋に成ったらイチジクを煮て甘露煮やコンポートにしますが、赤く熟れた一般的な生食用のモノと違い、甘露煮用のイチジクは実が小さくて青い品種。ソレが秋の東北じゃ一kg単位でフツーに売られてますが、十一年前に偶々コレを知ってから拙宅じゃ参秋の恒例行事、今や煮ないと安心できないゼ!今年は仙台で地物を手に入れて、例年通りにお酢と砂糖と醤油で甘露煮にしましたが、コレで「今年もやる事を無事やれた」満足感に大いに安心。来年も絶対に続ける心算ですヨ




| 2019.10.23 Wednesday (00:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
3524 【お米料理363】恐るべき仙台自慢の大風と「さんま竜田揚げ丼」

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仙台中心部の名物は駅前から長〜くアーケードですが、その最後「一番町四丁目」だけは全屋根式じゃ無いンで、雨上がりの青空が見えて心地良いですナ。因みにこの裏手が東北最大の歓楽街「国分町」です

 

相も変わらず毎日テクテクと、拙宅の在る都内を療法として歩き廻る私メです。その合間にアチコチ旅してお噂をご案内してますが、元気だった頃に比べると遠くへ出掛ける頻度が低く成ってます。そうコレでもネ。

 

尤も旅の重なる時は重なるモノで、今年は夏の終わりから秋の初めに北へ西へ次々に動き回りましたンで、ご紹介したいコトがアレコレ色々と。極力ソレを先入れ先出しで文章化して参りましたが、途中で破綻!

 

やっぱ更新頻度が高いと身体がキツいですネ、去年までと違って毎日更新なんてとても無理。だからと時折休みつつ懸命に続けたのに、止めと成ったのが先々週末に関東に直接上陸した、猛烈な雨台風19号。

 

都内でも多摩川沿いの堤が一部割れましたし、栃木や茨城県じゃ結構な水害が発生しましたが、関東を通り抜けた先の東北地方南部や、直接関係の無かった筈の長野県北部で大決壊。洒落に成らぬ大水害!

 

一番町を通り抜け、年末の「光のページェント」の会場・定禅寺通りを渡ると県庁や市役所に囲まれた「勾当台(こうとうだい)公園」に。中でも県庁が建ってる辺りに定禅寺と云う、仙台藩の祈願寺が在ったとか

 

折悪く・・直接の被害地じゃ無いけれど、台風少し前にその近くを訪ねてて、ソレをどんな内容の記事にしようかと考えてた時に水害発生・・幾ら非常識なのが常識の寄席芸人だって、流石にご案内出来かねますヨ。

 

ですが十日近く経ちましたンで、コレ以上放っておくと時期を完全に逸してしまう!被災者・犠牲者に謹んでお悔やみ申し上げつつ、初秋の仙台へ参りましたお噂を。福島中通〜宮城県南部で水害が起こる前のコト。

 

旅に出る目的はイロイロ有りますが、今回の訪仙は或る「風」について調べに参ったとお思い下さい。しかも並大抵の風じゃ無く、表現が悪いですが今回の台風並みに猛烈に強かった、角界始まって以来の大風。

 

ソレが「谷風」。今から二百五十年ほど前の名力士で、我が国最初の横綱に成ったンで相撲の神様「角聖」と称されてるお方。四股名は谷風梶之助ですが、本名は金子与四郎で仙台の御出身だったりするンです。

 

勾当台公園に横綱「谷風梶之助」関の像が。同じ宮城県出身で同名の大関がもう一人居られますが、コチラは同郷だからと襲名した二代目。仙台で巡業開催の時は、この像の前で横綱土俵入りが披露される様

 

この方は子供の頃から力持ちで、七歳の時に五斗俵(約75kg)を軽々持ち上げたとか。十八才で江戸へ出て力士と成り、二十六才で谷風を継いで快進撃。三十一才で大関昇進しますが、当時はソレが最高位。

 

戦績が凄まじい。年に二場所・各十日制だった江戸の本場所で、大関昇進を挟んで破竹の六十三連勝!後にコレも横綱になる小野川関に敗れるも、その翌日から挫けず四十三連勝もしたと云うから途轍もない。

 

また六十三連勝は江戸だけで、当時あった京都相撲・大坂相撲の本場所への遠征も含めれば九十八連勝してたソウですし、小野川関に負けて無ければ江戸・京都・大坂合計で百八十三連勝してた筈だったとか。

 

当然タダの大関で置くのは勿体ないと、ソレを上回る格式を与えようと云う話が持ち上がりますナ。相撲の元締め・吉田司家が故事を調べ、拵えたのが「横綱」号。史上初めて横綱に昇進したのが、三十九才の時。

 

再びアーケードに戻って参りましたが、一枚下の写真でご案内する広瀬通りよりも南側は「ぶらんどーむ一番町」。夏の七夕のメイン会場の一つで、その為に屋根は三階より高い・・21mは日本一高いソウです

 

但し谷風は四代目の横綱さん!チョット待て、初めての横綱で四代目とはナニ事かとお怒りやも知れませんが、同じ宮城の登米市へ先月参った時の記事で、その辺りの謎解きをしてます。前に三人いた事にした!

 

実にイイ加減ですが、ソレが江戸の相撲!ライバルの小野川関も五代目横綱として同時に昇進し、二人は十一代将軍・徳川家斉公の御前で相撲を取り、褒美に賜った弓を持って舞ったのが今の弓取り式だとか。

 

処が無敵の谷風も、別の風にゃ勝てなかった・・ソレは風邪で、今風に言えばインフルエンザ!偶々帰ってた仙台で罹患して発熱夥しく、四十四才で現役のまま亡くなられてますヨ。昔は力士生命が長かったのネ。

 

勿論インフルエンザなんて名前は無く、庶民は谷風を倒した風邪だからと「タニカゼ」と呼び習わしますが、私ぁ高座で谷風関の講談を良く読みますンで、念願叶って仙台で御対面。風って凄いナ・・私メも風ですが。

 

中心街を東西に走る「広瀬通り」は、空襲で焼け野原と成った仙台を再建する際、青葉通りと共に造られた幅広な復興道路。そしてココは仙台一のイチョウ並木・・東北は寒いから、黄葉は少し早いのかナ?

 

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★明日も「宮城県仙台市青葉区」への訪問記です★


(参考リンク)
★「せんだい旅日和」仙台観光国際協会HP
★「せんだいタウン情報 machico」ユーメディアHP
★「宮城仙台がもっと好きになる散策マガジン」せんだいマチプラHP

★「のんびり巡ってみよう。【杜の都 仙台】地元民おすすめの観光・お散歩スポット」キナリノHP
★「今さら誰にも聞けない仙台アーケードの名前」せんだいマチプラHP
★「緑と光あふれる出会いの街」一番町四丁目商店街振興組合HP
★「ぶらんどーむ一番町〜いいことありそう寄り道気分〜」仙台一番町一番街商店街HP
★「勾当台とはいかに」仙台人が仙台を好きになるブログ
★「勾当台公園 時の広場」カエサルの世界ブログ

★「公園で横綱『谷風』像を見つけた」朝寝のカプ・ブログ
★「98連勝!?4代横綱・谷風梶之助が凄い!」オラッ!どすこいスポーツ・ブログ
★「イチョウ並木が美しい仙台のメインストリート、広瀬通りを歩こう 」RETRIP HP

★「台風19号最新情報」産経ニュースHP
★「台風19号『ハギビス』被害拡大、死傷者増え続ける 記録的豪雨で河川氾濫」BBCニュースHP

★「和食創健」和風レストラン まるまつHP

★「旬の季節におすすめ!さんま竜田揚げ丼ランチ」ランチランキングHP
★「帰って来た『さんま竜田揚げ丼』は『まるまつ』をもう通り過ぎた」晴耕雨読的達観 食生活ブログ


(関連する記事)
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★「3500 【呑みモン125】がんばろう石巻と『東北限定の発泡酒』」
★「3501 【麺類色々370】津波で消滅した街で『あさりラーメン』を・・東松島」


(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」

★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」

 

(勾当台公園の谷風像は実物大だとか、大きな方だったンですネ)

各地方だけのチェーン店って結構在りますが、東北最強のファミレスと云えば「まるまつ」ですネ。東北六県と栃木県位だけなのに、本拠地の宮城県・・特に仙台にゃウジャウジャ在りまして、中心アーケード街のぶらんどーむ一番町にもお店が在ったりしますが、東北らしいメニューが結構多い中で一押しは当然「さんま竜田揚げ丼」。もちろん冷凍モノですが、東北で水揚げされたサンマが骨ごとカラっと揚げられて、甘辛いタレで丼にされてるだけのシンプルなモノ。以前は通年で400円以下だった筈なのに、近年の不漁で維持出来なかったのか?季節だけのメニューで少し値段が上がった様な。と云ってもワンコインなのがまるまつの良心!関東にもっと店舗を増やして呉れれば良いンですがネ




| 2019.10.22 Tuesday (00:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
3501 【麺類色々370】津波で消滅した街で「あさりラーメン」を・・東松島

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ホーム前以外のレールが剥がされたこの駅に、列車はもう二度と来ない・・震災当日まで仙台からの通勤電車が発着してた、JR仙石線「野蒜駅」跡。列車は偶々居なかったモノの、駅舎一階まで水没したとか

 

仕事で参った岩手との県境、宮城・登米市の方々のご案内で、忌まわしき大震災で大津波に襲われた、松島湾沿いを訪ねて廻る私メです。あの時ボランティアの真似させて貰った女川町は、復興に向かってる様。

 

処が石巻市の海沿いで、津波火災の為に大勢が亡くなられただけじゃ無く、街が丸ごと一つ焼けて消滅してしまったトコに連れてって貰い、今ごろ初めて知った大惨事にショックを受け、スッカリ意気消沈した私メ。

 

アレから八年半経ちましたンで、拙宅の在る都内じゃ大震災は過去のコトと成りかける中、多少は判ってる心算だった己の浅はかさが恥ずかしく、仙台駅へ走るワゴン車でイロイロ話した筈なのに、私ぁ全く上の空。

 

ふと気付けば車は国道から逸れ、海沿いの妙にサッパリとした空き地の広がる辺りへ。津波に襲われて全てが破壊され、瓦礫と成った街並みを撤去はしたモノの、その後の復旧が捗ってないトコ特有のサッパリ感。

 

旧野蒜駅は昭和三年(1928)に私鉄の宮城電鉄によって誕生し、海水浴客誘致の為に戦前は「東北須磨」駅と名乗ってたとか。津波対策で画像右奥の丘の上に街ごと移転し、旧駅は傷だらけで残されてますヨ

 

一体ドコへ参ったのか判らぬが、何れ津波被災地に間違いなかろう。ココも随分ひどい状態と見てますと、車が駅前で止まって「ここでトイレ休憩」。エラク寂しい雰囲気だけれど、駅だと思うのはホームが在るから。

 

でもドウにも様子が変で、ジックリ眺めると・・レールが繋がってない!野蒜は快速電車の止まる駅で、周囲にはソレなりの集落が在ったのに、駅前から沖合の島へ延びる広い砂嘴を津波が蹂躙・破壊したとか。

 

鉄道は出発したばかりの列車二本が津波に巻き込まれ、駅舎は水没して構内は瓦礫だらけ。コリャ危険だとJRは野蒜駅の前後区間を高台にレールごと移転させ、駅舎やホームは震災記念館として残されてます。

 

ソウ云えば仙石線が長らく復旧しなかったのは、線路を内陸に付け替える工事をしてたからと聞きましたが、ソレがココでしたか・・知りませんでした。石巻で受けたショックを上回る驚きで、ボンヤリしちゃ居られない。

 

野蒜駅から一つ仙台寄りの東名駅へ向かってた上り列車は、津波に押し流され脱線し、編成はくの字に折れてご覧の有り様。乗客は津波到達前に避難してほぼ無事でしたが、車両は山手線に居たモノだとか

 

同行して呉れた施設の所長さんが、震災前の野蒜駅前のコトを詳しく教えて下さるので不思議に思い尋ねると、一つ隣の東名駅のすぐ傍が御実家で、この辺りは子供の頃から良く知ってる場所。思い出深いとか。

 

都会と違って地方の鉄道は駅間距離がエラク長いのが普通なのに、仙石線は宮城電鉄と云う私鉄を国が買収した路線で、元私鉄だから駅間が東京並みに短く、東名駅まで1km強しか離れてない。目と鼻の先。

 

ココを廃駅に追いやったのと同じ津波に襲われ、しかも正に海辺だったンで被害はココ以上で「なんもかんも無くなっちゃった」と仰る。先祖代々ソコに住まわれ、江戸時代は仙台藩の塩田の管理の御家だとか。

 

昨日ご案内の石巻も衝撃でしたが、旧野蒜駅前もソレに劣らぬ凄まじい光景。なのにもっと凄い被害って・・一体どんなモノなのさ。見たい様な見たく無い様な、複雑な心境なのに・・車は勝手にソコへ向かってく!

 

旧野蒜駅舎の中に置かれてた列車のキップの自動販売機は、同じモノが都内で今も使われてるンで私メにゃ馴染みが有りますが、津波に呑みこまれて全く破壊され、モニターに何も映らなく成っちゃってます

 

ですが広い砂嘴一杯に雑草が生えてて、震災前は街並みが広がってただナンて全く想像の付かない、「荒涼」と云う表現の思い浮かばない悲しい風景。開発される前の埋立地に似てますが、ココは元街だったトコ。

 

「ココに駅が在った」「ココに実家が在った」と教えて貰っても、果てしない原野と化してるンで・・迂闊にソウと信じられぬ位。家屋の取壊しを拒否し、修理して住んでる家が所々に在るンで、違うと辛うじて判ります。

 

ですが集落のお墓だけは松島湾を背にした元の場所で修復され、合せて犠牲に成られた方々のお名を記した供養碑も立てられてましたが、所長さんはその中の同じ苗字何人かを指して「コレがうちの家族」と仰る。

 

思わず黙祷・合掌した私メを見て、所長さんは「有難う」の一言・・その顔を見られませんでしたが、被災地巡りの最後にココをご案内して下さった真心が判った気がします。また改めて訪ねたい、ソウ思う旅でした。

 

旧東名駅周辺の風景はとても撮影出来ませんでしたが、その代りに砂嘴の先端の漁港から見た奥松島の風景を。この多島海が防波堤代わりに成って、松島湾の被害は比較的少なかったと聞いてましたが、全てがソウだった訳じゃ無い・・実際を見るコトで、認識を改めた旅でした

 

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★明日は「静岡県三島市」への訪問記です★


(参考リンク)
★「豊かな自然に触れ、新鮮な食材を楽しめる東松島!」東松島観光物産協会HP
★「海街さんぽ」石巻圏観光推進機構HP
★「東松島タウンガイド」東松島商工会HP
★「【王道】ここだけは行っとこ!東松島の観光スポット特集」GO GO MIYAGI! HP
★「【宮城県】震災の遺構を訪ねて〜東松島市 野蒜を訪ねる〜」たびこふれHP
★「野蒜駅」海の見える駅HP
★「東松島市震災復旧・復興状況写真」東松島市役所HP
★「東松島市を襲った大津波の証言」東日本大震災の記録HP
★「大きな被害を受けた東松島市 [震災翌日]」3.11忘れないFNN東日本大震災アーカイブHP
★「えんまん亭〜あさりラーメン」宮城・仙台版「あかねこ」の気が付けばいつもラーメン・・ブログ
★「カキ満載のかきラーメン えんまん亭@宮城県東松島市」とんちゃん日記ブログ


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★「669 宮城・女川町へ行って参りました」
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★「3499 【お魚料理116】復興に向かう海の街で『女川の牡蠣』を」

★「3500 【呑みモン125】がんばろう石巻と『東北限定の発泡酒』

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(今回は台風上陸の中の旅でしたが、次回は好天に恵まれます様に)

仙石線の電車で何度か通過したコトは有ったモノの、意識して東松島市に参るのは今回が初めてで、ドコに美味いモノが有るかなんて判る訳が無い!ソウ云う時は地元出身の方に頼るのが一番で、野蒜で一番はココと連れてって貰ったのが「えんまん亭」と云う、一見プレハブっぽい造りの食堂で・・昭和四十三年創業(1968)の街の名物店が津波で店を流され、ソレでも数年前に・・列車の来なくなった旧野蒜駅の近くに復活したンだとか。海辺の街だから海鮮ラーメンが主力で、私メらは松島湾の海の幸「あさりラーメン」を。地物のアサリから出た濃厚な出汁が堪らず、ホントは良くないんですがスープを全部飲み干しちゃいましたネ。もう少しすると「かきラーメン」も出るソウで、関東に在ったら度々参るトコですが、流石に宮城・松島湾は東京から遠過ぎますヨ




| 2019.09.20 Friday (00:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
3500 【呑みモン125】がんばろう石巻と「東北限定の発泡酒」 

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旧北上川の河口近くに建つ白亜の洋館は、現存する国内最古の木造教会「旧石巻ハリストス正教会」。明治十三年(1880)に建てられたモノですが・・大津波で半壊。一旦解体の上、今年七月に復元されました

 

高座で参った岩手との県境、宮城県北部の登米市の方々のご厚意で、八年半前の大震災の被災地のその後を案内して貰った私メです。折角だからアチコチ見て廻ろうと思ったンですが、この日は生憎の悪天候。

 

ちょうど関東に猛烈な台風が上陸し、千葉県に大被害を齎そうとしてた頃で、ソレが何れ東北地方へ向かうと予報されてましたヨ。拙宅の在る都内の様子も心配ですが、宮城も強い雨が降り・・ドウにも上手くない。

 

よって行き先を絞らねばと、第一リクエストは昨日ご案内した女川町。震災前から何度も訪ね、津波後に復興ボランティアの真似しに参ったのも女川。第二リクエストは「ハリストス教会の再建が成った姿を見たい」。

 

中洲の辺りの津波は5m近くの高さで、宇宙船をイメージした「石ノ森萬画館」も下層階が完全水没、長期休館を余儀なくされてましたヨ。でも奥に見えてる日和山の裏は、もっと飛んでも無いコトに成ってンです

 

宮城県東北部の中心都市・石巻の市街地を流れる旧北上川の中洲に建つ教会で、古い洋館好きな私メは女川への行き帰りに何度か見学してますが、大津波の直撃を受けて半壊・・崩壊しなかったのが奇跡的。

 

建ってるのが精一杯だった姿を見てますンで、復元された教会に感無量でしたが・・ソレは上っ面しか見てない東京人の欺瞞と、案内して下さった登米の方々に思われたか?「がんばろう石巻へ行こう」と仰る。

 

ソレが何だか判らず、名前からして震災復興の資料館かナニかかしらと了解しましたら、車はJR石巻駅の在る中心街の南側の高台・日和山の「裏側」の方へ走りましたヨ。ソチラヘ行くのは初めて、ナニが在るの?

 

国交省さんのHPから海から見た石巻市中心部の画像をお借りしましたが、旧北上川の河口近くの緑の丘が日和山。そして海側のだだっ広い空地が南浜地区で、ココも住宅地だったのに一夜で消滅してます

 

処が・・ナニも無い。見渡す限りの原っぱが日和山と海との間に広がってまして、その中に「がんばろう!石巻」と書かれた看板が建ってるだけ。ここは一体ナンだろう、尋ねてみますと震災前は住宅街だったか。

 

そんな筈が!津波に襲われ壊れた家屋が多かった石巻を、或る程度は見てた心算だったのに、コレほど酷い被害を受けた地区が在っただナンて!でも能々考えれば、見たのは日和山より北側の鉄道沿いばかり。

 

言い訳にしか成りませんが、道不案内なのも有って震災前から専ら中心街を通る国道と鉄道沿いを訪ねてて、海沿いにも街が広がってたのを失念してました。そしてこんな事に成ってたのを、今更知った私メ。

 

大津波から一ヶ月後。見渡す限り瓦礫だらけだった南浜地区を励まそうと、被災された方達がベニア板に記して掲げたのが「がんばろう!石巻」で、現在のソレは二枚目だとか。祈念の鐘と灯と共に残されてます

 

震災前の南浜地区には、約2000世帯・5000人弱が暮らしてたとか。海沿いだったココに津波が押し寄せたのは、東北各県の太平洋側と同じ状況で、約7mの暴流に呑みこまれて400名近くが落命されてます。

 

思うに後背の日和山が邪魔をして、津波がココより先へ進めずに渦を巻き、有り余る威力で激しく街を蹂躙したのでは。逆に駅近くの中心市街地は山が防波堤代わりと成り、大回りして来た津波被害だけで済んだ。

 

正直ソレだけで正に悪夢ですが、尚更酷かったのは流されて壊れた車から漏れたガソリン等に火が着いて、悉く破壊されてた家屋にソレが燃え移って火災が広がり、やがて地区全域が激しく燃え上がる大惨事に。

 

がんばろうの看板の傍に立ってるこの棒は、あの日押し寄せた津波の高さを示してるとか。6.9mと記されてますが、大人が四人分位・・人間がとても叶うモノじゃ無い。こうして見ると、改めて戦慄が走りますネ

 

幸い逃れられた人は日和山の上に登り、眼下の街並みが津波に飲まれて破壊されて行く様や、その後の大火で燃え尽きて行く姿をナニも出来ず、呆然と眺めていたと聞きますが・・ドレだけ辛いコトだっただろうか。

 

長らく暮らした愛しき街が人智じゃ叶わぬ猛威に依り、消えゆく様を見て居なければならぬだナンて。更に辺り一面の火の海が、漸く鎮火したのは三日後だった様。私ぁとても耐えられない、とてもソコに居られない。

 

今は荒野と化している南浜は、来年度中に宮城県の復興記念公園として造り直されるらしく、次回ココにまた参る時は全く違う姿に成ってる筈。でも「がんばろう」の看板は残して欲しいモノと、思えて成りません。

 

コレもお借りした画像ですが、日和山のすぐ麓に在った市立門脇小学校も大火災に巻き込まれ、ご覧通りの有り様に。生徒は山に全員逃げて無事だったソウですが、焼け焦げた校舎を見るのは辛いと、来年度の地区の公園化まで全体に覆いを被され保存されてますヨ。果たしてどの様な姿で公開されるのだろうか・・何れ辛い記憶遺産に成りますネ

 

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★明日は「宮城県東松島市」への訪問記です★


(参考リンク)
★「来て見てけらいん!いしのまき」石巻観光協会HP
★「海街さんぽ」石巻圏観光推進機構HP
★「MAKIZINE まきじん」イトナブ石巻HP

★「石巻の観光におすすめ25選。定番スポットから人気イベントまで!」旅時間HP
★「津波で被災した『旧石巻ハリストス正教会教会堂』復元、一般公開へ」クリスチャンプレスHP
★「旧石巻ハリストス正教会 復元市民の会」同会ブログHP
★「MANGATTAN MUSEUM」石ノ森萬画館HP

★「石巻を襲った大津波の証言・その2」記憶の部屋・東日本大震災HP

★「津波火災 知られざる脅威」NHKクローズアップ現代+HP
★「宮城県石巻市南浜町・雲雀野町・門脇町の空き地」空き地図鑑ブログ
★「平成23年3月11日の東日本大震災において(東北関東大地震)」手作り漬物の店 ドリーム岩塚HP
★「東日本大震災メモリアル 南浜つなぐ館」3.11みらいサポートHP

★「がんばろう!石巻の会」同会ブログ
★「石巻南浜津波復興祈念公園」国土交通省 東北国営公園事務所HP
★「YaMaYa World Liquor System」やまやHP

★「麦とホップ 東北の香り」サッポロビールHP

★「クリアアサヒ 東北の恵み」アサヒビールHP

(関連する記事)
★「590 【名物パン45】石ノ森センセとラムレーズン」
★「669 宮城・女川町へ行って参りました」
★「815 【やきそば48】鎮魂の灯と仙台の魔窟『北京餃子』」
★「816 【調味料類09】塩竃神社での真剣な祈りと『タインホアの天然塩』」
★「817 【お魚料理44】日本最大の練り物産地『塩竃』の、津波からの復興」
★「2305 【スナック60】更地に成った津波の街と『いさだスナック』・・女川」
★「2306 【名物パン264】海と共に生きる津波の街と『さんまパン』・・女川」
★「2307 【やきそば245】サイボーグ戦士と『茶色い焼きそば』・・石巻」
★「2308 【やきそば246】『石巻だし焼きそば』と蘇った萬画館・・石巻」
★「2698 【名物パン314】初売りを待つ大アーケードと『味噌がんづき』・・仙台」

★「2699 【麺類色々225】光のページェント2016と『仙台味噌のタンメン』・・仙台」

★「3498 【お肉料理140】伝説の第三代横綱の故郷で『仙台牛の串焼き』を・・登米」

★「3499 【お魚料理116】復興に向かう海の街で『女川の牡蠣』を」

(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(丸焦げに成った学校が在ったのは覚えてましたが、石巻だったとは)

地元の方の御案内でしたンで、南浜地区みたいにショックな場所に連れてって貰うだけじゃ無く、イロイロ面白い事も教えて貰いましたネ。その一つが安売り酒屋チェーンとして全国首位の「やまや」の創業地が石巻で、初めは酒も扱う電気屋だった()とか。そんなやまやで東北っぽいモノは無いかと見てましたら、サッポロとアサヒの発泡酒で東北六県限定製品を発見!この二社は東北産ホップを使った「麦とホップ 東北の香り」「クリアアサヒ 東北の恵み」を毎年続けて出してるソウで、発泡酒なんて普段は呑まないのに大喜びで買って参りましたネ。ま、味は大したコト無いですが、東北に拘る両社の姿勢は嬉しい限りです




| 2019.09.19 Thursday (00:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
3499 【お魚料理116】復興に向かう海の街で「女川の牡蠣」を

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港を見下ろす高台に在る町立病院の駐車場から、20m超の大津波があの日押し寄せた女川湾と、整地のスッカリ出来た港付近を眺めてみましたヨ。女川へ参るとまずココへ上がるのが習慣に成っちゃってます

 

仙台までは時折参りますが、今回はその少し先・・宮城県の北東部を巡る東京の寄席芸人の私メです。巡ると書くと自力で動き廻った様に思われますが、今回はお仕事で参った登米市の方々にご案内戴いてます。

 

前夜に散々ご馳走に成っただけじゃ無く、翌日は一日仕事を休んでお世話して呉れたンだからホント有難いですが、ドコへ行きたいか聞いて下さいましたヨ。千葉に大被害を齎した台風が、関東に接近してた時。

 

東京から北に400km以上離れてるとは云え、宮城県もソレなりに風雨が強く、多くは廻れないから絶対に行きたいトコは?とのコト。ソコで是非にとお願いしたのは、八年前にボランティアの真似で参った女川町。

 

激しい風雨が時折降る中を、余所者にゃ判らぬ道をワゴン車は走って懐かしき街へ。震災前にも御縁が有って何度か参ってますし、震災後は尚更参らなきゃと、仙台へ行った時に時間を作って幾度か訪ねてます。

 

一枚上の画像とほぼ同じ場所の、八年前の夏の風景。家屋の九割が全壊・半壊した女川もこの頃にゃ残骸処理が結構進んでましたが、横倒しになったビルと岸壁に建つ会館「マリンパル女川」は残ってました

 

東北地方の太平洋岸はドコでも激しい津波被害を受けてますが、震災前の街のコトを強く覚えてるのはココ女川と、福島・浪江町だけ。福一原発至近の浪江は長らく近寄るコトすら無理でしたが、女川は津波だけ。

 

いや「だけ」ナンて言っちゃ成らぬ、被害自治体の中で住民の死亡者率が一番高かったのが女川で、金華山沖から押し寄せた巨大な潮の塊は港近くの中心市街地を全く呑みこみ、高台の病院ですら浸水したとか。

 

もちろん私ぁあの日東京に居ましたンで、後から見た映像と記録。ボランティアに行った時に被災された方々から聞いた話と、我が目で直接見た街の様子が全てですが・・震災前の記憶とのギャップが大き過ぎて。

 

帰京してから数日はショックに震えてた覚えが有りますが、誰かに頼まれた訳でも無いのに、何年かに一度参って残骸だらけの街がドウやって復興して行くのか見届けなきゃ成らぬと、チッとも役に立たぬ義侠心を。

 

JR石巻線の終点・女川駅の横の高台に出来た新しい町役場の前に、「東日本大震災慰霊碑」が。津波等で亡くなられた854名の方々のお名前が刻まれてまして、暫し黙祷と合掌をせずに居られませんでした

 

前回参ったのは四年前だから随分経ってしまいましたが、その時は女川駅が海辺から内陸に少し下がったトコに移転して、漸く運転再開した直後でしたネ。津波でひっくり返った列車は、とっくに片付けられた後。

 

同じく津波で破壊され、見渡す限り一面とっ散らかってた家屋の残骸もキレイに撤去され、広大な空き地と成った中心街だった場所に、真新しい駅舎だけが一つポツンと建ってるのに、妙な違和感を覚えましたナ。

 

そして駅の待合室に貼られてたポスターの「わたしたちは海と生きる」の文言に、途轍もない被害を齎した、憎い筈の海から逃げずに被災前とほぼ同じトコでの再建を目指す女川の意志に、急に涙が出ましたネ。

 

海沿いの街は高台への丸ごと移転や、津波の高さに負けぬほど高い防波堤の建設を国から勧められてた筈なのに、ココは移転もせず防波堤も造らず、敢えてそのまま海と共に生きる街造りをしようとしてましたヨ。

 

前回は開業前だった、女川駅前の復興商店街「シーパルピア女川」。洒落た木造平屋建ての長屋に海産物のお店が多く入ってますが、震災前はこの辺りに駅やホームが在った筈・・今の駅が奥に見えてます

 

津波被災地の多くが指針通りに高台移転や防波堤建設をする中、果たして女川の決意は良いコトなのだろうか。大丈夫なのだろうかと未だに私ぁ心配してますが、将来を担う街の若手が話し合いをして決めた事。

 

また専門家や有識者の意見を聞いた上での覚悟だろうから、部外の寄席芸人風情の口出すコトじゃ無いですが、別の意味で心配なのが「人が帰って来ない」問題。震災前の六割強の人口に減ってしまってるとか。

 

津波で大勢亡くなられただけじゃ無く、街造り案の策定や宅地造成に時間が掛かり過ぎて、一時避難の心算で余所へ出ていた多くの元町民が痺れを切らし、そのまま町外に定住してしまった例がエラク多いらしい。

 

勿論コレも私メの心配すべきコトじゃ無いですが、勝手に見守らせて戴いてますンで・・海と共に生きる街のコレからを改めて見守らなくては!但し東京住まいじゃナカナカ参れず、でもまた参ると決意した私メです。

 

津波の恐るべき力で土台ごと引っこ抜かれ、横倒しに成ったビルが女川にゃ幾つも有りましたが、唯一保存されるのがシーピルピアと漁港の間の「旧女川交番」・・右側が地面から抜けた土台です。因みに周囲が土に囲まれてますが、コレは堤防を造らぬ代わりに街全体をかさ上げした分の高さの差で、メモリアル公園の造成が現在行われてますヨ

 

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★明日は「宮城県石巻市」への訪問記です★


(参考リンク)
★「おながわたび」女川町観光協会HP

★「海街さんぽ」石巻圏観光推進機構HP
★「女川で、おだずもっこ!」ONAGAWA DAYS HP
★「新しく生まれ変わった女川を十分に満喫しよう!おすすめ観光スポット7選」Skyticket HP
★「宮城県女川町 海と寄り添い生きてきた人々を襲った津波」NHK東日本大震災アーカイブスHP
★「海とともに生きる」iRONNA HP
★「『復興タウン』の輝きが消える日 人口減少率37%の女川町 奥尻と同じ道をたどるのか」産経ニュースHP
★「東日本大震災慰霊碑について」女川町役場HP
★「新しいスタートが世界一生まれる町へ」シーパルピア女川HP
★「女川駅前の新しい地元物産市場”ハマテラス”」せんだいマチプラHP

★「女川駅前、シーパルピア女川を散策」夫婦で世界と日本を旅する生活ブログ
★「旧女川交番(東日本大震災の震災遺構)」日本秘境探訪ブログ

★「震災の津波で横倒しになった『女川サプリメント』と『江島共済会館』」ペンギンの足跡競屮蹈
★「Gozainn」兼宮商店HP

★「女川で食べてほしい3つのグルメ」まつだのぶろぐ

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(鯉風のお仕事)
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★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(今より問題なのは、十年・二十年経って震災が忘れられる頃ですが)

女川と云えば当然「さんま」ですが、今年は異常なほどの大不漁・・秋の味覚がドウ成ってしまうのか心配ですが、同行して呉れたS氏が代りに奨めて呉れたのはコレも女川の名産「牡蠣」。震災で一時壊滅状態だったのが、同じ牡蠣の大産地・広島県の協力で復活しつつ有るとか。瀬戸内の牡蠣が赤潮で壊滅した時に宮城県が助けた恩返しでソウ成ったとのコトですが、冬の味覚の様に思えても養殖だから年中食べられますヨ。同じく名産のハマグリと共に焼き立てのを頂戴しましたが、プリプリしててアァ幸せ!奨められるがままに・・全部食べてしまいましたが、食べるコトこそが復興に繋がるとの言葉に救われた思いが。元より被災地のモノを積極的に買って食べる様にしてますが、皆さま方も食べるコトこそが復興に繋がる!宮城の牡蠣、食べて下さいナ




| 2019.09.18 Wednesday (00:15) | 宮城はいがったなや | - | - |
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