kishin 貴真

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20240705

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神社参拝 その前後

FUJIFILM X-E1:AUTO YASHINON-DX 35mm F2.8:ISO200 f2.8 1/1000

近所の神社にふらりと参拝するのは日常である。
その時に時間があれば、境内を少し歩いて季節の移り変わりを感じてみたり、絵馬に託された願い事を読むのが愉しい。顔も知らない誰かの願い事ではあるのだが、色々と考えさせられることも多い。

神社にはそれぞれが掲げるご利益というものがあり、当然のことではあるが、商売繁盛の神様には仕事がうまくいくようにと、縁結びの神様には幸せを願うもの、病気平癒の神様には家族などの病気が早く治るようにと、学問の神様なら合格祈願をされていることが多い。

もちろん、神様だって忙しいのだから、自分では何も努力をしていない人の神頼みを聴き入れて手を差し伸べるようなことはしないだろう。やれることはやって、最後のひと押しで神頼みという具合なら、もしかしたら聴き入れてくれそうな気がしないでもない。

願いは様々だが、それ以外のことが絵馬に書かれていることもあって、私は結構それが好きだ。

「あじさいのはっぱにかたつむりがのってたよ」という謎の報告をしているもの。神様もきっと気持ちがほっこりしていることだろう。綺麗な字で「○○大学に合格します。」という力強い宣言をして帰った者もいる。神様の出番は無さそうだがきっと見守ってくれるだろう。「無事元気な双子が産まれました。お世話になりました。」というお礼を伝えているもの。お願いに来る人は多くても、律儀にお礼に来る人はそう多くはなさそうなので、こういう姿勢はとても良いなぁと思う。

FUJIFILM X-E1:AUTO YASHINON-DX 35mm F2.8 + Kenko AC Close-up No.2:ISO200 f4 1/500

世界がおかしかった数年を経て、未だ元に戻っていないのが多くの神社内の手水舎。

それ以前は、静かに水を湛えたその場所で、柄杓で汲んだ一杯の水のみで左手と右手と口を清めてから参拝するという、その一連の所作が心に鎮静をもたらしてくれていたのだが、感染症予防のために手水舎の使用が停止されてしまいそのままになっている所が少なくない。その期間は仕方のなかったことだろう。けれど、そろそろ元に戻してはもらえないだろうか。

鳥居をくぐり、参道の端をゆっくりと歩きながら、手水舎で清めてから御神殿に向かう。その、日常にいつもあった心地よい体験をそろそろ取り戻したいのである。

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