出生前検査、希望する妊婦なら誰でも 「35歳以上」の制限撤廃へ
妊婦の血液から、おなかの赤ちゃんのダウン症などを調べる出生前検査(NIPT)について、日本医学会の委員会は18日、検査の対象となる妊婦の年齢制限をなくすことを決めた。35歳以上とされてきたが、新指針では赤ちゃんの病気に不安を抱えるすべての妊婦が受けられる。4月以降、早い時期に始められるようにする。
海外では、年齢を問わず広く検査している国もある。日本では2013年、学会が認めた大学病院などで臨床研究として始まった。現在は108カ所で実施されている。検査を経て陽性が確定した人の9割は中絶を選んでいるとの報告もある。
検査はこうした重い判断も伴うことや、ダウン症などの障害のある人への差別につながる懸念もあり、慎重に扱われてきた経緯がある。
だが、採血だけで済む検査の手軽さもあり、近年は学会が認めていない認定外施設が増え、美容外科など専門外の施設にも広がった。年齢などの条件を満たさない妊婦がこうした施設に流れる一方、十分な相談態勢がなく、突然の結果通知に妊婦らが混乱するケースも報告され始めた。
これを受けて、希望する妊婦…
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