シンボルは社殿前の二つの「立砂」 祭神が降臨した京都の世界遺産

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筒井次郎
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 高さは1メートルほど。一対の盛り砂は均整のとれた円錐(えんすい)形をしている。

 上賀茂神社(京都市北区上賀茂本山)のシンボル「立砂(たてすな)」。

 砂に水を染みこませ、ヘラでたたいて形を整えている。砂と水だけだから、大雨が降ると崩れることも。そのたびに神職が直すそうだ。

 「立砂はご神体山をかたどっているんです」。権禰宜(ごんねぎ)の中野瑞己(みずき)さん(34)が教えてくれた。2キロ北にある標高301メートルの神山(こうやま)だ。飛び地の境内で、信仰の原点でもある。

 ここは正式には「賀茂別雷(…

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この記事を書いた人
筒井次郎
文化部|大阪駐在・歴史担当
専門・関心分野
世界遺産、京都・奈良、寺社・遺跡などの文化財