学童の児童増の裏で…ワーキングプアの職員、詰め込み保育で「限界」

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片田貴也
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 共働き家庭の増加に伴い、小学生を放課後に預ける放課後児童クラブ(学童保育)の利用が増えています。一方、職員は不安定な非正規雇用が多いため、必要な人数を確保するのが難しく、人手不足が深刻です。現場を取材しました。

 「児童数が増えているのに職員の数が圧倒的に不足していて、子どもを『管理』する側面が大きくなっている。余裕がなく、限界です」

 東京都のある区が運営する学童保育で学童指導員として15年以上働く女性(41)はそう話す。

 今の施設で働き始めたころ、登録する児童は50人ほどで、余裕をもって話をしたり遊んだりすることができた。

 だが今や児童数は100人ほどにまで増えた。一方で指導員(5人)と補助員(10人)は、当時からほとんど増えていない。募集しても十分な人数が確保できないという。

 そのため、職員1人あたりの業務が増加。親向けの連絡帳の記入や書類作成、子ども同士のトラブルの仲裁などに忙殺され、子どもと向き合う時間が思うようにとれず、悩みなどのSOSにも気づけなくなっていると感じる。

手取りは月21万円、任期1年の非正規公務員

 出席確認は本来、子どもが学…

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    本田由紀
    (東京大学大学院教育学研究科教授)
    2023年8月13日8時0分 投稿
    【視点】

    小学生を対象とする「学童保育」の場所や人員(処遇向上を含む)を拡充することは、女性の就労率が上昇する中で喫緊の課題である。放課後の学校施設の活用ももっと進める必要がある。 加えて、小学生だけでなく中高生に対しても、「学童保育」という枠組みを

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2023年8月14日18時21分 投稿
    【視点】

    教員長時間労働問題を受けて、これまで学校の教員がほぼタダ働きで担ってきた各種業務をいかに減らし、また外部化していくかが模索されています。外部化において重要なことは、タダ働きの担い手について、その代行を探すことではありません。この日本社会では

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