学童の児童増の裏で…ワーキングプアの職員、詰め込み保育で「限界」
共働き家庭の増加に伴い、小学生を放課後に預ける放課後児童クラブ(学童保育)の利用が増えています。一方、職員は不安定な非正規雇用が多いため、必要な人数を確保するのが難しく、人手不足が深刻です。現場を取材しました。
「児童数が増えているのに職員の数が圧倒的に不足していて、子どもを『管理』する側面が大きくなっている。余裕がなく、限界です」
東京都のある区が運営する学童保育で学童指導員として15年以上働く女性(41)はそう話す。
今の施設で働き始めたころ、登録する児童は50人ほどで、余裕をもって話をしたり遊んだりすることができた。
だが今や児童数は100人ほどにまで増えた。一方で指導員(5人)と補助員(10人)は、当時からほとんど増えていない。募集しても十分な人数が確保できないという。
そのため、職員1人あたりの業務が増加。親向けの連絡帳の記入や書類作成、子ども同士のトラブルの仲裁などに忙殺され、子どもと向き合う時間が思うようにとれず、悩みなどのSOSにも気づけなくなっていると感じる。
手取りは月21万円、任期1年の非正規公務員
出席確認は本来、子どもが学…
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