第4回「悪夢から救いたい」 不安抱える占領地住民への支援、続ける理由
ロシアの占領地を逃れたウクライナの人々を支援するNGO「プルリトン」の一時避難施設では、入り口で待ち構えたスタッフたちが、避難者の名前や出身地を手際よく聞き取り、記録する。避難者たちは、両国間に残された唯一の国境越えが可能な「コロチロフカ―パクロウカ回廊」を通って、ロシア国境から約40キロのウクライナ北東部スーミ市中心部にあるこの施設にたどり着く。
【連載】占領地を逃れて ウクライナ侵攻2年
ロシアの全面侵攻から2年を前に、ロシア軍占領地の住民たちが連日ウクライナ側へと逃れています。ロシアからウクライナへ国境越えができる唯一の「回廊」。そこにたどり着いた人たちが、苦難の道のりを語りました。
施設では、さまざまなNGOが避難者支援に加わる。午前2時過ぎに避難者が到着することもあり、約40人のスタッフはほぼ24時間体制だ。
以前ショッピングセンターだった建物の店舗スペースをベッドルームや食堂、子供の遊戯室などに改造した。一度に170人の収容が可能だ。施設に常駐し、活動全体を仕切る「プルリトン」創設者の1人、カテリーナ・アリソイさん(40)も到着した避難者の対応に追われる。
「占領地から逃れてくる人たちは、それぞれが厳しい体験を背負ってきている」
侵攻2年、なぜ今避難するのか
アリソイさんがこの活動を始…
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