「すし詰め」の子どもたち、職員も疲弊 葛藤のなかの「学童保育」

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平井恵美
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学童保育はいま①

 共働き家庭の小学生らを放課後などに預かる放課後児童クラブ(学童保育)。新年度を迎えて新たに利用し始めた人も多い。子どもが安心して過ごせる「放課後の居場所」の需要は高まっているが、大規模化した一部の施設では子どもたちがすし詰めで、疲弊した職員からも悲鳴があがる。(平井恵美)

 「子どもがあふれていて、トラブルや事故が起きないように見張るのが精いっぱい。監視に近い状態で過ごす子どもたちがかわいそうです」

 東日本のある都市で、放課後児童支援員として働く男性(45)はこう話す。自治体が小学校の敷地内に開設した学童保育に勤務する。平日は午後2時ごろから子どもたちが続々とやって来る。

 共働き家庭の増加で利用登録している児童は80人近くまで増え、「ロッカーや机は足りず、全員来たら困る状態」という。男性を含む3人の職員が世話にあたるが、けんかっ早い子や発達障害を抱える子ら手厚い支援が必要な児童もいて、全員に目が行き届かない。

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 目を離した一瞬の隙に、子ど…

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