能登半島地震で石川県内のため池277カ所被災 北陸農政局
【石川】農林水産省北陸農政局は、能登半島地震によるため池の被災状況を発表した。震度5弱を超えた地域や、震度4の地域で堰堤(えんてい)の高さが15メートルを超す石川県内のため池計1133カ所のうち、277カ所で亀裂が入るなどの被害が確認された。
同局によると、石川のほか、新潟、富山、福井各県の計2千カ所を調べたところ、富山県内で11カ所、新潟と福井両県では1カ所ずつ被害が確認された。梅雨入りを前に、いずれもブルーシートで浸食を食い止める処置をしたり、ポンプによる排水で水位を下げたりするなどの対応をしたという。決壊など大規模な被害は確認されなかった。
また、富山県氷見市では、農業用の国営幹線水路や県営支線水路など延べ約960キロで、継ぎ目部分が離脱するなどの被害が1704カ所で確認された。いずれも復旧工事を行い、田植えには影響しなかったという。
川合規史局長は「奥能登の被災地では、作付けできなかった水田でそばや大豆などの転作も進んでいる。育苗センターや乾燥調製施設などの復旧もサポートしたい」などと話した。(安田琢典)
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