モンゴル国民のロシアへの感情悪化 民主貫き米欧や日本との距離感は

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ウランバートル=畑宗太郎
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 社会主義体制時代からロシアとの友好関係を築いてきたモンゴルで、ウクライナ侵攻をきっかけに国民の対ロ感情が悪化している。民主化後も中ロとの友好を基軸としつつ、西側各国との関係も維持してきた政府が、対ロ関係を今後どう位置づけていくか注目される。

 「戦争でロシアへの考え方は変わった」

 モンゴル国民大会議(国会)総選挙の投票があった6月28日、小雨がぱらつくウランバートル市内の投票所ではそんな声が多く聞かれた。

 夫婦で投票を終えたばかりの建築関係勤務テムレンさん(34)は「ロシア国民を批判しているわけではない。でも、ロシア政府のやり方は間違っている。戦争には反対だ」と語った。

「社会主義時代ならあり得ない」

 米国での居住経験があるとい…

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この記事を書いた人
畑宗太郎
中国総局
専門・関心分野
中国の外交、安全保障、社会、東南アジア情勢
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    小泉悠
    (東大先端科学技術研究センター准教授)
    2024年8月12日9時30分 投稿
    【視点】

    ふわっと「あの辺はロシアの手下なんでしょ」と思われている国々にも複雑な内情があり、感情がある、ということがよく描かれた記事。実は明日から私もモンゴルへ行くので、現地での空気感などをたしかめてみたいと思います。

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    ダースレイダー
    (ラッパー)
    2024年8月13日20時29分 投稿
    【視点】

     今年の7月、モンゴルのフェスに出演してきました。その際、モンゴルのラッパーであるQUIZAとセッションもしました。彼は民主派で現政権へのディスソングをかなり具体的に歌っていますが、彼の感覚としてはモンゴルは大変親露的とのことです。メディア

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