「お静かに!」しなくてOK 佐賀の美術館でおしゃべり歓迎タイム

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渕沢貴子
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 「静かな場所」のイメージが強い美術館を誰でも気軽に楽しんでほしいと、佐賀県立美術館が「SAGA GAYA Museum(静かにしないでよい鑑賞時間)」を開く。「静かにしなくてよい」時間帯を設け、障害のある人や親子連れらも気兼ねなく入れるようにする。

 「ピーンと静まりかえった息の詰まるような空間が苦手で、芸術鑑賞は好きだけど、美術館に足が向かなかったという方はいませんか。親子連れで美術館に行った時に子どもが興奮し、周りの人の目が気になって、会場をすぐに出てしまった経験はありませんか」

 県立美術館がこんな呼びかけと共に、6~8日に「サガ・ガヤ・ミュージアム」を実施する。

 「ガヤガヤした雰囲気」でおしゃべりしながら芸術作品に接してもらおうとの試みで、特別展「ジパング――平成を駆け抜けた現代アーティストたち」と「吉岡徳仁作品特別展示」が対象だ。

 きっかけは昨年6月に届いた…

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    高橋真樹
    (ノンフィクションライター)
    2024年9月29日16時18分 投稿
    【視点】

    子育てを始める中で、行きたいけれど行きづらくなった場所が増えました。美術館やコンサートもその一つです。考えてみれば、子どもに限らず様々な理由で、静かな場所に足を踏み入れにくい人はいます。そんな中、日本でも最近になってこのような取り組みが増え

    …続きを読む