愛称「カネロ」で親しまれる3団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(34=メキシコ)が防衛に成功(WBAスーパー9度目、WBC8度目、WBO6度目)した。WBA同級1位エドガー・ベルランガ(27=プエルトリコ/米国)の挑戦を受け、1度ダウンを奪って3-0(117-110、118-109×2)の判定勝利を収めた。

3回、コーナーに追い詰めて左フックをベルランガの顔面にねじ込んでダウンを奪取。中盤からディフェンスをかため、左ジャブで応戦してきた挑戦者をKOで仕留め切れなかったものの、文句なしの判定勝利だった。KO率77%という27歳の無敗挑戦者を下したアルバレスは「これまで、いろいろなタイプの選手と戦ってきた。若い選手でも問題ない。あそこ(3回)で終わるかと思ったが、彼は頑張った。最後に勝てた。私が世界最強だ!」と自信たっぷりにリング上で語った。さらに「これはハードワークの成果。才能があっても頑張らない人はダメだ。私には両方がある」とうなずいた。

試合後、ベルランガに対しても熱いエールを送った。リング上で再び向き合ったアルバレスは「彼は本当に良く頑張った。良い選手だ。君は強い。きちんと練習すれば強くなるさ」とアドバイス。するとベルランガからは「彼の良いパンチをもらってしまい、立ち上がって耐えてみせた。ジャブをもっと打って何とかすべきだった。彼は強かった。あなた(アルバレス)はボクのアイドルだ。アマの頃から彼を見てきた。オレを選んでくれたありがとう。彼はキングだ」と感謝の言葉で応じていた。