本命はカシマエスパーダとした。鬼の脚力の持ち主だと思っている。3連勝で鳳雛Sを制した逸材。唯一負けを喫したデビュー戦は新馬らしい課題ばかり。ゲートの出が甘くポジションは後方。追走も集中できていなかった。その上、前残りの展開だった。そんな中で4着まで押し上げた脚力が目立っていた。粗削りの原石は2戦目でがらりと変わった。ゲートを五分に出て2番手を確保。新馬戦で見せた脚力はポジションを選ばず、好位抜け出しから5馬身差の快勝劇を披露した。課題をしっかり修正できていた。

前走鳳雛Sは順当勝ち。単騎で行かせたら強さを発揮するブルーサンを前に見ながらいつでも捉えられるよう3馬身以内で追走していた。この2頭で馬群を引き離していた。勝負どころの4角で後続が進出してきたが、それを待っていたかのようにスパートし、さらにギアを上げて逃げ粘るブルーサンをかわし、4馬身差で終えた。2月大井の雲取賞で、後に羽田盃を制するアマンテビアンコを負かしているブルーサンを子ども扱いした。今年は3歳ダート界が中央、地方粒ぞろい。カシマエスパーダの素質もまったく引けを取らないと思った。鬼の脚力の持ち主が、鬼伝説のある岩手の不来方賞に出走する。地元の雄で対抗のフジユージーンの走りにも注目しているが、まずカシマエスパーダの独壇場になると思っている。単勝(4)、馬連(4)-(8)(7)(10)(1)(5)(6)。【舟元祐二】

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