今期A級2班に昇班した石川航大(25=宮崎)は思い切りのいいレースを続けており、遠征先でも地元選手の前を任されることも多い。

前回函館の予選では、三浦雄大(宮城)-外崎一成(北海道)の前を回り、突っ張って逃げ切った。今回の予選5Rも、峰重祐之介-藤原悠斗の地元両者が続くことになった。

「地元が付けても普通に行きますね」と、さも当たり前のように話す。ある九州地区の選手が石川を見かけるなり、「また地元に持っていかれたよ」と嘆いていたほど。それだけ魅力的な先行選手なのだ。

7月にA級2班に上がり、優勝はないものの5場所中3度決勝に駒を進めている。「決勝に乗れているので悪くないですね。でもまだまだです。トップスピードとダッシュが持ち味で、もっと伸ばしていきたい」と現状に満足していない。

予選5Rはバック本数10本の藤井稜也が相手だが、前受けから突っ張って主導権を譲らない構えだ。