予選4Rに出走する野口修平(36=神奈川)が大けがから復帰し、約3カ月ぶりの実戦に臨む。

6月7日の豊橋F2初日に落車し、頸髄(けいずい)損傷の重傷を負った。「落車直後は、首から下が全く動かなくて…。正直、もう駄目なのかと思った」。そこから懸命のリハビリに励み、幸い5日間の入院で済んだ。

しかし、その後に強烈な「めまい」に見舞われる日々が続き、再び闘病生活に入る。「以前、脛骨(けいこつ)を折っているんですよ。そこに影響が出てしまったみたいで、また1カ月何もできなかったです。そうしているうちに、今度は椎間板まで悪くなってしまって…」。

よりによって、好調時の負傷。A級2班への昇班も決まっていた直後の不運だった。

「状態は戻っていませんけど、まずは走ってみて、ですね」。いみじくも、これが2班昇班後の初戦になる。番手には同県の佐藤和典が付く。戦法はこれまでと変わらない。はっきり「自力で頑張る」と宣言した。