中川誠一郎は「熊本競輪場を走ってこそ、本当の復興」と言い続けてきた。その時がついにやってくる。

「満腹。幸せですね。この雰囲気を見ているだけでうれしい」と、前検の風景を見ながらほほ笑んだ。

ここまでは取材やイベント参加で多忙だったが「あとは気持ち。勝手に入ると思う。楽しみです」と表情を引き締めた。

再開を待ちわびたのは地元ファンも同じ。中川は万感の思いで、特選12Rの発走機に着く。