その城に 愛はありますか ~可児市・美濃金山城跡~
●前置き
Wikipediaで「金山城」を調べると、なんと13もの「金山城」が出てくる。
加えて、同じ岐阜県に「金山」という地名がある。
そして、これがまた、城があってもおかしくない町なのだ。
小学4年生の担任を何度も務めた私には、こういう表現が分かりやすい。
「愛知用水の兼山(かねやま)取水口のそばにある城跡」
そう、美濃の金山城は「かねやまじょう」と読むのだ。
●城に感銘
金山城の標高は、276mに過ぎない。
実は「そんな高さで山城と言えるのか?」と思っていた。
いざ行ってみると。
「見事です。ごめんなさい」
そう言わざるを得なかった。
一つの山全体が、山城として構築されている。
スケール感で言うと、岐阜城くらいだろうか。
だから、登り口があちこちにある。
石垣も、あちこちにある。
全部の道を歩いてみたくなる、魅力のある山城だった。
展望も、見事だった。
なるほど、戦国時代にはこの場所を押さえておきたかっただろうな、と納得する。
今は「天守跡から360度の展望!」というわけにいかないが、
往時は、木が切られて絶景だったのだろう。
●地元の愛に感銘
この日は、道を上まで登り、そこから15分ほど歩いた。
木々は見事に手入れされ、案内看板もたくさん立っている。
途中で、こう思った。
「しまった。下の駐車場から登ってくるべきだったな」と。
下にある「蘭丸ふる里の森」からは、歩きやすく気持ち良さそうな道が続いていた。
道の周りには、桜やモミジがたくさん植えられていた。
「桜や紅葉の季節に下から登って、頂上で展望を楽しむ、というのが正解だなあ」
と思った。
それにしても、よくぞここまで見事に整備したものだ。
この城は、400年以上も前に、廃城になっている。
それを、1953年に国から払い下げを受けたのだという。
その後、ここまで整備したのだ。
地元の人々の「城への愛」を感じた。
それでいて「やりすぎ」という感が、ほとんどない。
城と地元の人々の幸せな関係が、ここにある、と思った。
あなたの近所のお城は、どうですか。
●道も良かった
今回は、多治見から自転車で走った。
曲がりくねり、適度にアップダウンがあり、気持ちの良い田舎道だった。
東濃は、自転車で気持ちよく走れる道が多いような気がする。
私の場合、電動アシストがあれば、なのだが(^^;)。
※今回、写真を「ふんわりモード」で撮ってしまいました。
ご容赦ください<(_ _)>。
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