万蔵寺廻り遺跡は、このブログでもたびたび紹介してきたように、平安時代中期の集落が中心的な位置を占める。 集落を構成する遺構は竪穴住居42棟、掘立柱建物2に加えて、時期不明の者も多いのだが272基の土坑、井戸1基、溝10条、ピット37個、竪穴状遺構1基がある。 ...
カテゴリ: 万蔵寺廻り遺跡
万蔵寺廻遺跡 4 作物の痕跡
作物の痕跡 田畑の遺構で、肉眼で見て「それ」とわかるような作物が見つかるというのはごくごく限られた例である。渋川市中村遺跡のダイズやクワ、東吾妻町上郷岡の原遺跡をはじめとする八ツ場ダム関連遺跡で見つかるアサなどが代表例だろう。この遺跡では鉄分凝集と化した ...
万蔵寺廻遺跡 3
阿久津遺跡4区では、天明泥流下の水田、溝、「土坑群」が見つかった。水田はおよそ35面が確認されているが、天明泥流到達時にはこれらの水田は確実に機能して「いなかった」。水田が発掘されると、それがすべて作付けされていたかのように思ってしまうのだが、そうと決 ...
万蔵寺廻遺跡 2 天明三年七月八日
万蔵寺廻り遺跡は、国道17号前橋渋川バイパス建設に伴って調査された。 北群馬郡吉岡町大字漆原にあって、南から阿久津遺跡、万蔵寺廻り遺跡、桑原田遺跡、十二廻り遺跡、中町遺跡と5つの遺跡が連続している。利根川右岸の低帯地に立地していて、利根川の氾濫を何度も受 ...
万蔵寺廻遺跡 1
先日報告書を紹介した万蔵寺廻り遺跡。 いろいろな情報が詰まった遺跡なので、あらためて掘り下げてみる。 財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団調査報告書第515集 阿久津遺跡・万蔵寺廻り遺跡・桑原田遺跡・十二廻り遺跡・中町遺跡・半田常法院遺跡 −渋川市・北群馬郡吉岡 ...
種実調査遺跡 このブログを始めるきっかけになった・・・
財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団調査報告書第515集 阿久津遺跡・万蔵寺廻り遺跡・桑原田遺跡・十二廻り遺跡・中町遺跡・半田常法院遺跡 −渋川市・北群馬郡吉岡町の調査− 一般国道17号(前橋渋川バイパス)改築工事に伴う埋蔵文化財調査報告書第1集 財団法人群馬県埋蔵 ...