March 10, 2012
僕が見たブローチ
僕、ブルゴーニュ。
何だよコレ?
ファゴットリードを偏愛して、とうとうリードでブローチ作っちまった。怖い怖い怖い・・・
僕ね、恥ずかしい思いをしてるの。
僕のお友達ワンコの飼い主さんは、どなたも使い古しのリードをお洋服にくっつけていないのだあもの。みんなは素敵さんなアクセサリーをつけてるんだのにね。僕、肩身が狭いんだ。
フランスアンティークのブローチや象牙のお花ブローチ付ければ良いのにって思うけど、お姉ちゃまが気に入ってるから僕は何も言わない。
絶対に変テコだって思うけどね・・・
でも何も言わないよ、僕。
飼い犬の立場ってものがあるからね。
**
リードブローチを見ずとも頻繁に問われる事がある。
此れ程までにファゴットを愛してるのに、どうしてご自分では演奏されないんですか? ってね。
"ピアノ弾きが共演する楽器として愛してるからよ。
どうして演奏しないって、女は女だから男を愛するもの。
男が好きでも自分が男になりたいとは考えないでしょう? "
いやいやいや・・・
もう少しお上品な喩え話にしてほしいよ。
ともかく皆様は判り易い例だと納得しなさる。
お姉ちゃまのおしゃべりが恥ずかしいけど、僕はお姉ちゃまの方式に逆らわないことにしてるから何も言わない。
色々なファゴット奏者様についても問われる。
第一人者と言えるダグ・イェンセン氏をどう思われますか?
って問もよく受けてるね。
"素晴らしいと思うわ。CDも聴いていますヨ。どんなに難度が高い曲でも安定感たっぷりで、巧みで統率されてて素敵に構築的。"
褒めてるね。褒めてるよ。
そりゃあ超一流の奏者様だあもの。
僕も一緒にCD聞いてるんだ。
"ただね私の場合はそそられないの。女心が動かされないの。
地位も収入も高い立派な男性を感心して眺めるような気持ち。
私の場合は彼のタイプに感心し尊敬し尊重し、恋はしない。"
いやいやいや・・・
だからね、もう少しお上品な喩えを・・・
"アッツォリーニ氏は悩殺してくるんだもの。セクシーだわ。
頭でも心でもない、身体に響く音楽だから愛してるの。"
あ〜あ〜・・・
やだねえ、もう!
僕のお姉ちゃま、ちょこっとはお利口なところもあるんだよ。
ところが最後んトコは酷く動物的だ。ハレンチを言うんだ。
**
音楽は、作曲時の肉体的な生命もみな演奏時にえぐり出す生々しさが不可欠じゃあないかしらってお姉ちゃま言ってた。ハレンチを言う言い訳と思うね。
ジャック・ラカンやソシュール(共に近代フランス哲学) の記号概念の回復と解体のパラドックスとか僕一緒に読まされながら聞いたよ・・・
音楽には此ういったパラドックスがないって。
音楽は過去のなまの人間の生命を
現在に生々しく映すものなんだって。
沈静だって抑止だって 愛や性と同じ風に
皆なまの臨場なんだって。
ちょっとだけわかるナ。
僕も生タイプのワンコフードが好きだからね。
お値段が張るからって毎日は買ってもらえないけどね。
*PJにて。ファゴットの魅力
*試奏の記録
*恋した音楽
*ファゴットリードのお話
*ブール・ド・ネージュ
lasalledeconcert at 06:32││ ワンコと一緒9
この記事へのコメント
1. Posted by Ariette March 10, 2012 14:14
桜さんの例え、真実ですもの、ハレンチなどという心配はないと思います。
例えば文学は、詩の朗読であっても、言語で頭を通過させますが、音楽は、論理的な部分もあるとはいえ、聞く者にとっては波動ですものね。
太古の昔に、波や風や光や闇を感じていたのと同じ、ヒトの根源的なところに直接響いてくるのかなと思います。
リードだとはわかりませんでした。シックな色合いなんですね。
例えば文学は、詩の朗読であっても、言語で頭を通過させますが、音楽は、論理的な部分もあるとはいえ、聞く者にとっては波動ですものね。
太古の昔に、波や風や光や闇を感じていたのと同じ、ヒトの根源的なところに直接響いてくるのかなと思います。
リードだとはわかりませんでした。シックな色合いなんですね。
2. Posted by S March 10, 2012 21:13
Ariette様
波動、波や風、光や闇。本当にその通りですね。
どうして人が感動するのか
どうして音楽で涙が出るのか
その根本の部分で音楽に触れたい気持ちです^^
リードは使い古して黒ずんで、すっかり
"シックな" 色になってしまっています^0^
波動、波や風、光や闇。本当にその通りですね。
どうして人が感動するのか
どうして音楽で涙が出るのか
その根本の部分で音楽に触れたい気持ちです^^
リードは使い古して黒ずんで、すっかり
"シックな" 色になってしまっています^0^