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内発的動機づけ

太郎が持っている数少ない蔵書の1つ
エドワード・L・デシ著「人を伸ばす力」
デシ

内発的動機付けについて書かれた本です´ω`
10年以上前に買って、1回読んだんですけど、
最近、図書館がコロナの影響で休館中で、本を借りれない状態にあるので
久しぶりに、読んでみました
心理学の本なので、太郎にとっては難しい本です

この本での、「統合と統制」の定義
「統合」とは、自分で行動を決めて、自分をコントロールする
「統制」とは、外からの力によって人の行動が決められ、人をコントロールする
「統制」に対する人の反応は2通りしかなく、服従と反抗である

この本では、自分で行動を決めることを「自律」と呼んでいます
なので、普段、日常で使用される「自律」の意味とは違います
「自律」は自分をコントロールすると言う意味ですが、
この本では、これに該当することばが「統合」になります

目標が統合的(自律的)であれば、動機付けは健康的であり、パワーもあって継続性もある
これに対し、統制的(他者決定的)であれば、動機付けは、弱々しく、継続性が低い

太郎の経験で、たばこ、酒をやめたのも、他者から言われた訳ではなく、自分で決定して
やめることができたし、5流大学の工学部機械工学科出身であるにもかかわらず、
30代前半に、労務士の試験に合格したのも、自分で試験を受けることを決めたことが影響
している気がする
(ちなみに、当時太郎働いていた会社の総務課に所属する文系出身の国立大出身者も
労務士の試験を受けようとしていたが、会社の出資で講座を受けたにもかかわらず、
講座を修了することもなく、試験を受けることもなく挫折していた
おそらく、彼の場合、目標設定が自律的ではなく統制的だったのだろうと予測する
学歴からみても能力は彼の方が高いので)

この本では、自律の欲求のみならず、関係性の欲求(自立支援の欲求)、有能感の欲求
の3つについて、いろいろな状況を元に説明しています

中学や高校のときに、成績が低い人ほど学習すべきなのに、
成績が良い人ほど学習意欲が高かったのは、有能感が作用している気がしてなりませぬ´ω`

自分自身や、自分の周りの現象について、この本に書かれている理論を使えば説明できて
しまうのが興味深いです。会社で売上を上げたり、収益を伸ばしたりするには、
人のパフォーマンスが重要であり、そのパフォーマンスの源は動機付けなので、
動機付けについて知っておくことはかなり有用な気がしてなりませぬ´ω`
教育現場でも同じことが言えますね
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