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ギターとリュートの弦張り替え  

クラシックギターとリュートでは大きく特性が違い、弦の張り替えの方針も違う、
前にも書いたが、リュートのブリッジが付いた位置は端に寄っている、orch楽器のティンパニも端寄りを叩くのと同様、程よく倍音を持った音が出る、 
11c lute a
ギターの場合、下の膨らみの真ん中にブリッジが付いている、最も振幅が大きく音量の出る所でもあるが、ティンパニならまず叩かない倍音の出にくいところだ、
guitar strings
よって、ギターでは"弦"に倍音を出させる必要がある、硬い爪を使って弾くことによって倍音が出やすい、それでも低音の巻弦は時間が経つと倍音が減ってデッドになってきて、定期的に交換が必要になる、張り替えた直後は金属的で好きではなかった、

リュートの場合、弦はダブルで低音コースでは低音弦とオクターブ弦の2ウェイになり、低音弦に倍音を求める必要はなく、振動状態が良ければ、ずーっと替える必要はない、
Baroque lute tuning
細い1コースが切れることがたまにあるので、予備は高音弦だけ用意しておけばいい、一度に全て張り替えて"リフレッシュ?"ってことはまずない、ただ、13コースバロックluteでは計24本の弦を張るが、すべて振動の良い弦に揃えるのは難しい;
かつてはリュートでも低音に巻弦を使っていたが、古くなってからのほうが好ましく、不具合が出ない限り、張り替えなかった。

なお、楽器の強度からして、リュートは弦の張力で変形しやすく、いずれ弦高が高くなる、
lute henkei
初期状態はそれを見込んで修理できるように大抵はマージンを設けてある、
henkei syuri
指板を削る、表面板を外しリブの端を削る、のどちらか、又は両方で弦高調整をする
この楽器は9枚リブなので、リブの削り代は十分ある、
13c lute 02
すでに一度削り済み、
マルチリブの楽器は元々リブが細いので、マージンは少ないかも、
Multi rib
変形が酷く、修理困難な楽器はどうするのか・・弾きづらくても根性で弾く?! ^^;
しかしバロックluteは弦高が十分弾きやすいのを前提で曲が書かれている;

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