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音楽美が成り立つ音  

ちょっと先日の続きで、
楽器たるもの音楽美が成り立つ音でなければいけない、当り前だが; これまで試奏させてもらった楽器も含め、リュートだけでもいろんな楽器に触れてきた、張る弦も次々に変ってきた、
クラギの弦は『ナイロンと巻弦』が古くから定着していて、銘柄を替えても僅かな違いでしかない(素材供給の繊維メーカーは同じだったりする)、聴く側として「何々の弦だから良い」とかわからないし;新素材の弦が出ても使う人は少ないようだ、 
guitar strings
リュートでは弦に対する趣向も奏者によってじつに様々な現状で、弦素材の選択肢が多いだけに、音楽美の成り立つ用い方をよく検討したい、
ガット系の弦もいくつか試したが、現代作られるガット弦で手持ちの楽器に使ってもよいと思えるのはプレーンなタイプで(キルシュナー製を除く)、2コース~5コース、及び低音コースのoct弦のみである(1コースはすぐ切れる)、 
gut_20230716085945cd9.jpg
楽器の反応でも違う、この楽器ではガット特有の味わいが効いてくる、
11c lute b
1982 Michael Cameron
加工を施したガット弦もあるが"使いどころ"を考慮しないと有効にならない、
これらは楽器の弦長が短いと使えない、
lux veni
過去記事:『弦はどうあるべきか』 『複合素材の弦』
なお、ガット弦を使うのは空気の乾いた冬だけにしている、特に今時の気候下では狂いまくり扱いづらい、バロックluteでは不協和が弾きやすい調弦法がとられ、短2度→1度、9度→8度のように重ねる表現が頻繁で、1度は同音なのでぴたり合わないと美しくない;
たぶん昔は弦職人の技で、正確にピッチが取れ、美しく響く弦が作られていたと思う、そうでないとこのような曲は成り立たない、
dufaut you
you tube:Pavane in g minor by François Dufault
you tube:Suite in a minor by François Dufault

今の考えとしては「ガット弦が歴史的で理想だ」というのに執着せず、作品の美しさが再現しやすい現製品を使うのが正解だと、聴く立場になって思う、
cd_20230716085531d56.jpg
合成素材の低音弦、ピッチは安定する
楽器によっては巻弦の使用もありでよいと思う、ピッチが安定するのは一番;
makigen_20230716090543e4d.jpg

また当然ながら、演奏も音楽美が成り立たないといけない;
いつも練習の始めにやっているスケール練習、
b lute onkai
リュートではハノンのようなオクターヴ並行するような練習はないが、この1つを使って、重点をおいた練習ができる、まずはゆっくりが大事、
*個々の音を粒を揃えて弾く、
*同弦上の音にスラーをかける、
*隣のコースに触れず繋留させる、

鍵盤は左手と右手を独立させて多声部を弾くのが何と言っても難しい、
リュートやギターは両手が関連付いた使い方だが、その中で複数の声部がちゃんと独立したように弾くのが難しい^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。
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