赤魚の煮付け
本日の東京多摩地区は、花粉症ご同類、雨の日は少し軽い?
赤魚鯛(アコウダイ)・・・名前に鯛と付いてはいるが、鯛の仲間ではない。
日本人はことのほか鯛が好きで、タイ科とは縁もユカリもないものまで「○○鯛」と呼んでいる。
この“アコウダイ”もそのひとつで、実は本籍はカサゴ科の魚だ。
いわば、戸籍詐称の「あやかりタイ」なのだ。
ただ、形や色=容姿が鯛に似ているのだから、マ、可愛いウソと思おう。
(私のイラストの方が可愛いと思いません?)
アコウダイの特徴は、全体に鮮やかな鮮紅色で美しい。
眼や口が大きく、頭には棘が多く、ゴツゴツした魚体だ。
本来は冬から春が旬で、5月には旬は終る。
脂気が多いので、湯通しして洗いにするのが美味しいと言われる。
新鮮なものなら、刺身、照り焼き、塩焼き、寿司種にも使われる。
生姜の薄切りを入れて甘辛く煮付けるのも美味しい。
ただ、なかなか新鮮な生のものが市場には出ない。
紛らわしいのは、アコオという魚もある。
大雑把にいえば、赤い魚はみんな赤魚といえるのだが、アコオというのは50cm~1mにもなる水気の多い魚だ。
他には北大西洋辺りから輸入される、アラスカメヌケが“赤魚(アカウオ)”として売られている。
アコウダイは高級魚だが、アカウオは大衆的な値段で買いやすい。
ベーリング海やアラスカ湾、カリフォルニア南部で大量に漁獲、輸入されているが、極めて若干ながら、北海道には水揚げがある。
冷凍品は煮つけ、塩焼き、唐揚げにして美味。
他には粕漬け、味噌漬けなどに加工されて出てくる。
アコウダイは高いので、アカウオを煮付けた。
甘辛いこっくりした味付けが合う。
一緒に煮た野菜も美味しくなるのが嬉しい。
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《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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