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京浜工業地帯の製鉄所では、数多くの蒸気機関車が働いていました。蒸気機関車時代の終期に稼働していた機関車は、製鉄所専用に製造された機関車で、製鉄所から外に出ること無く、 消えていったのでした。 黙々と資材を積んだ貨車を押し引きするC型の産業用機関車。昭和16年川崎車両製の機関車です。太平洋戦争中は、京浜工業地帯の爆撃にもあったはずですが、20両以上が鶴見や川崎の製鉄所で働いていました。 構内の端の植込みだけが、この機関車と共にあった植物でしょうか。煤と埃と鉄の匂いだけに囲まれて、稼働していた機関車を、のびのびと田畑を見下ろす築堤や、山の緑の中を走らせてやりたかったと、今更ながら思います。 工場で…