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江戸の粋を味わう 【松寿庵】

2022.12.18

 相方の着物関係であったりうちの保護猫関係であったりする催しが行われている谷中へ。
お目当てのプログラムが14時にあり、まず近辺で昼ごはん。
最寄り駅は日暮里で、なじみのない土地だが、6年前に谷中七福神めぐりをしたときに入ったお店を覚えている。
甘味&軽食という好きな形態のお店で、ちょうどいいのでもう一度入ってみようか… と行ってみると、行列。しかも建て替えてすっかりきれいになっちゃってる。


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きれいなのはいいんだが、並んでいたら14時に間に合わなくなるので、それは無理。
イベント会場のほうにぶらぶら歩きながらほかのお店を探す。


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風情ある古い街並みのいわゆる谷根千。
魅力的なお店はいくらでもあるが、おそらく多くはリノベーションであり、コンセプトが決まっていたりして、フラッと入れるものではない。


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フレンチ、薬膳カレー、うなぎ、とパスして、どうにも困ったね… となりかけたころ、前方に“おそば”の袖看板。
ごく普通のそば屋の看板が、この場合とてもありがたく映った。


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店先には“谷中七福神”の幟が立ち、これも以前お参りしたご縁・ご利益かも。


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そば処「松寿庵」は、谷中七福神でいえば寿老人の長安寺門前に位置する。
入り口の格子戸がイイ感じ。


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店内はテーブル席4つとこじんまりしている。


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卓上の品書きの感じでは品ぞろえもそう多くないかな… と、ふと壁に目をやると“谷中七福神そば・うどん”とある(あとで写真を見返すと、表の幟はそれだった)
七福神それぞれの神様にあやかった具材がのっているらしい。


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ということは少なくとも7種類は具がのるわけで、けっこう豪華なものを想像するわけだが、お値段970円と全然高くない。
まあ、豪華というより縁起物ということで、これはやっぱり外せない。そばで頼む。


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もう1品は、あさり丼900円。


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まずあさり丼。
あさりをふんだんに使い、細かく切った干し椎茸・油揚げ・春雨と一緒に卵でまとめてある。


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江戸の粋、下町文化圏を感じさせ、普段の行動圏ではまずお目にかかれないメニューである。


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七福神そば、来る。


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「大黒様のフクロタケです」とおねえさん。
壁の短冊には“福袋をしょってる袋茸”とある。
たしかにフクロタケはそば屋で使われる食材ではないし、それだけに会心の見立てとみえ、これだけ口頭での説明つき。


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いやいや、全然豪華でした❕
かまぼこは紅白だし、鶏肉は2切れと食いでがある。
えびなんか、これほどデカいゆでえびにはなかなかお目にかかれないというくらい立派。
そばは細切りで上品。
おかめそばのアレンジバージョンという感じで、これまた江戸の粋。


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お店を出て長安寺をのぞいてみたが、七福神の気配はない。
正月限定なのかな?
いずれにしろ、この街並みの魅力!
谷中七福神はもう一度めぐってみたいと思った。

(つづく)


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長安寺


[DATA]
松寿庵(しょうじゅあん)
東京都台東区谷中5-8-29





[Today's recommendation]


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次号予告


奈良漬けの地誌的考察 【山本の奈良漬】

2022.10.30

「十万石ふくさや本店」を出て忍城方面へ。
駐車場に戻る前に、もう1カ所寄ってみたい。
行田名物“ゼリーフライ”に関係するらしい。

さすがに疲れてきて日差しがきつく感じられ、行田市駅へ向かう大通りの交差点で日陰になっている南側歩道に渡った。
歩き始めてすぐ、道の向かいの“奈良漬”の文字が目に留まる。


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ゼリーフライの前にここものぞいてみようか…。
さっきの横断歩道に引き返し、北側歩道に戻った。
奈良漬けに目がないのである ( ̄- ̄;) ンー


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製造元のHPによると、創業大正10(1921)年。
(西暦に変換するため)大正○○年で検索かけるのは、これが3回目。
すごいぞ、行田!


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お店のご主人は非常に親切な方で、いろいろ教えていただいた。


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奈良漬けにしろ守口漬けにしろ関西の地名が付いており、粕漬けは西方のイメージが強い。
なぜ行田で奈良漬けなのかというと、造り酒屋が多く酒粕を入手しやすかったからだそうだ。

また、今回の行田編でここまでひと言も触れておらず申し訳なかったが、行田といえば足袋。江戸中期以来、行田は日本有数の足袋生産地として栄えた。
その足袋屋さんが贈答用に使ったのが、奈良漬け。


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おなじみの瓜のほかに、梅、生姜というものがある。
その3種の詰め合わせ“奈良漬三色”を買う。


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店頭の看板の“浅漬”という文字が気になっていた。
奈良漬けは何度も漬け替えを行い完成までに最低3年かかるらしい… といったようなざっくりした印象からすると、浅漬けというニュアンスがどうしてもピンとこない。


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浅漬または新奈良漬とは、今年とれた新瓜を今年の新粕で短期間で漬け込んだもので、普通の奈良けより色味が薄い。今年は特に青みがきれいに出ているのだそうだ。
それも一舟買う。


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手前が浅漬け


お土産天国 行田(笑)。
最後に、謎のゼリーフライへ。

(つづく)


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[DATA]
山本の奈良漬
埼玉県行田市行田4-6
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1921年作曲


Go To 茶屋、はじめました…? 【ひるねの森 竹映】

2020.12.06

 “朝に思い付いて散策”シリーズ。
今回はだいぶ観光っぽかった。

まず自転車で新秋津駅に行き、駐輪場に止めて武蔵野線で新座へ。そこから平林寺経由で新秋津まで徒歩で戻ってくるというコース。


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わかる人はわかると思うが、平林寺は関東を代表する禅寺で、国の天然記念物にも指定されている見事な境内林を有しており、今回は“歩く”よりも“観る”にウェイトが置かれている。そのへんが観光っぽい。


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参拝料500円。それも観光っぽい。
ちなみに公式HPには“参拝料は国指定天然記念物平林寺境内林の整備に使われています”とある。


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実は武蔵野の面影を残すとされる境内林の冬枯れの静寂に浸るつもりでやって来たが、その“期待”は見事に裏切られた。


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紅葉が見ごろなのである。
見ごろだし見事なのだった。
こういうのも期待外れと言うんだろうか…(笑)。


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紅葉が見ごろと書いたが、正確には見ごろはカエデである。
ほかの樹種は気づかなかったので、たぶん過ぎている。


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それにしても、あまりの見事さに写真を撮りまくり、出るときにはスマホのバッテリーが20%に。
昼ごはんのお店の撮影が危ぶまれる事態に陥っていたという (^^;;)


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門前の茶屋というものに強くひかれる――と5本前の記事に書いている。


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平林寺総門の向かいの「ひるねの森 竹映」はまさにイメージぴったりの門前の茶屋。
平林寺に行くとなった瞬間、昼ごはんはここと決まっていた。セットで(笑)。


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いつか入ってみたいとずっと遠巻きに眺めていたが、入ってみればオープンテラスというか外の席がある。このご時世にピッタリではないか。


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前払い制で、店内で注文して中か外か席を聞かれる。
「天ぷらそばとけんちんうどん、外で」と申告。


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店頭で漬物とせんべいを売っている。


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ここで売られている漬物が以前食べたことがある所沢「深井醤油」のたまり漬けということは知っていたが、せんべいも「有名な『秩父みそ屋』のものなんですよ」と売っているおばあさん。


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こういう茶屋&土産物屋というのも観光そのものだが、ローカルで素性のしっかりした品を扱っているあたり、好感度が上がる。


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せんべいの極上と七味を買う。


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茶屋が好きな理由は物見遊山という非日常と結び付いているからであって、うまいのまずいの言っているわけではない。


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矛盾するようだが、こういうシチュエーションで食べるものはうまいに決まっている。


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木曽駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅の山菜そばみたいなもので… いや、もっとちゃんとおいしいんだけど。


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けんちんうどんの汁はていねいにつくられ上品な仕上がりで、そばのエビ天はサイズ感もあってプリプリで。


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けんちん汁の里芋、さつまいもの天ぷらが、しみじみおいしい。
深まりゆく里の秋…。


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さて、ここから8km強。
腹ごなしのウォーキングは山あり川あり、衰退商店街ありの、なかなか中身の濃いコースだった。


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© OpenStreetMap contributors


[DATA]
ひるねの森 竹映
埼玉県新座市野火止1-20-47





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新座駅前


簡単カレーレシピ、など

2020.04.23

 これまで書いたことはないが、このブログでいちばん力を入れているのが、実は記事末尾に張っている音楽YouTubeだ。ヨハン・シュトラウスⅡのワルツ『酒、女、歌』じゃないが、人生を豊かにする要素としておいしい食べ物はもちろん欠かせないが、僕にとって音楽は同じくらい重要… というようなことを発信したいと。
いい動画が見つかったときはモチベーションが上がる。食べ物の話は前振りといってもいいほど(笑)。

ところが音楽に対する反応がほとんど寄せられず、ちょっと寂しい。まあ、説明が足りないという自覚はあって、この部分を文字にしたらスマートじゃないとか男は黙ってサッポロビール的な昭和のおっさんの感性はいまの時代には通用しないというのはわかる。
でも伝わっていなかったらやっぱり悔しいので、かなり気に入っている前記事の動画を再掲載してみる。
コロッケの記事にこの曲って、なかなかいいと思いませんか?



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話はガラッと変わって、お手軽おいしいカレーの作り方。

タマネギ、ニンニク、ショウガをみじん切りにしておく。4人分ならそれぞれカレースプーンで2~3杯くらい。こんなに…? と思うくらい。


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鍋にたっぷりの油(これもスプーンで3杯くらい)を入れて、クミンシードをたっぷり(スプーン山盛り1杯)投入。
鍋を熱するとシードがぱちぱちはぜてくるので、そこにみじん切りのタマネギ、ニンニク、ショウガ、カレーパウダー(ガラムマサラがあればなおよい)1/4カップくらい、純ココアパウダースプーン山盛り1杯を入れてよく炒める。
冷蔵庫にあるきのこ類や肉、冷凍しておいたゆで大豆などを入れてトマトの水煮1缶を投入、水気が足りなければ水を足しローリエ1枚入れて、あとは5~10分煮るだけ。


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ニンニクとショウガ、クミンシードだけで、不思議とカレー風味になる。さらにカレーパウダーとトマト、ココアパウダーがあれば、家庭でも本格カレー風に整えることができる。

2日目のカレーはパスタに。
たまたま買ってあったビロビロのタリアテッレがカレーとよく絡んでおいしい。
先日植えたパセリもそろそろ収穫できる。

カレー1鍋で、2日 STAY HOME。


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[Today's recommendation]

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まさかNHK朝ドラでイゴル・ストラヴィンスキーやモーリス・ラヴェルというセリフが飛び出すとは思っていなかった


春の息吹をいただく 【中国料理 五十番】

2020.03.13

 “春の楽しみ”というテーマのアンケート調査データをメタ解析(笑)してみたところ、「お花見」が圧倒的人気で「(国内・海外)旅行」が続く。
ほかの上位項目を列挙すると、「映画」「出会い」「美術館・博物館」「入学式・卒業式」「遊園地」「歓送迎会・お祝い会」……。

一方、新型コロナウイルス対策の専門家会議は、感染リスクを避けるために、①換気の悪い密閉空間、②多くの人の密集、③近距離での会話や発声――の3つの条件が同時に重なるような場所や場面を避ける行動をとるよう呼び掛けている。

“春の楽しみ”はおおむね感染リスク条件の2つ以上を満たしており、この春、国民は楽しみをすべて奪われ… ということが言いたいのかというとそうでもなく。上記ピックアップにはあえて“テンプレ”というバイアスをかけてあり…。


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ほかの上位回答項目に、たとえば「春の味覚」がある。
こんなときだからこそ、リスクを回避しつつ、この時期ならではの食材を味わってみては?


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立川WINS通りの中国料理店「五十番」の名物料理が“うどラーメン”。


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ウドは山菜として知られるが、栽培の歴史も古い数少ない日本原産の野菜である。春の季語にもなっている、まさにこの時期に旬を迎える食材。
なぜ立川でウドか?
実はウドは多摩地域の特産品(東京うど)で、東京都の出荷量は全国第9位、立川市は都内生産量の1/3のトップシェアを誇る。


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「五十番」は1963年創業の立川を代表する中華料理店。(たぶん)老舗の責務として地元特産品のPRに一役買おうとメニュー化されたのが、うどラーメンというわけである。


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――という、やたら長い前フリになってしまって、もうこれでいいか…(笑)。


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うどラーメンは、いわゆる広東麺タイプの五目うま煮そば。
スープは甘辛しょうゆ味。細麺と太麺があり、太麺をチョイス。


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ハクサイ、チンゲンサイ、キヌサヤ、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚肉、ハム、エビ、イカ、薬味ネギ… と、五目うま煮かくあるべきという具材が網羅されており、たとえばエビもイカもごろごろ… というようにそれぞれの量も潤沢。
そこにたっぷりのウドが加わる。


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食べ疲れするほどの量の具材の中にあってウドの存在感は際立っており、シャキシャキの歯応えと鮮烈な香りがたまらない。
根元の太いところのスライスから芽先まで、ウドの部位の違いも楽しめる。


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一見、高級中華料理店のようだが、これにデザートまで付いて850円という驚異のコスパ。接客も丁寧かつ素晴らしく庶民的。でありながら、やはり味はワンランク上の本格派で、以前食べた鶏の唐揚げはうなるほどおいしかった。
まさに多摩地区を代表する名店である。


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春の息吹(=生命力)に満ちる食材には、疫病から身を守る免疫力を高める効果が備わっているように思われるのだが… という結論。


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[DATA]
中国料理 五十番
東京都立川市錦町1-4-5
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東京うど(立川市上砂町)


正月恒例七福神めぐり ――江戸最初・山手七福神

2020.01.03

 このところ正月3日の恒例イベントとなっている七福神めぐり。
日本橋七福神、東久留米七福神、新宿山手七福神、武蔵野吉祥七福神、雑司が谷七福神、谷中七福神、下谷七福神浅草名所七福神とめぐり、今回選んだコースはこれまででいちばん南、目黒区と港区にまたがる「山手七福神」。

上記「新宿山手七福神」との混同を避けるためネット上などでは「元祖山手七福神」と呼ばれることが多いが、参詣のしおりでは「江戸最初・山手七福神」とされている。


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普段、自分の感じていることを正確な言葉で記述する習慣がないので急にそれをやろうというのも無理な話だが、七福神めぐりの醍醐味をあえて表現するとすれば、それは仙境から俗界への旅。水は低きに流れ、人は易きに流れる。水の神であり音楽の神である弁財天をゴールに、おのずと巡り順を考えるのだ。日本橋の水天宮、谷中の不忍池辯天堂、武蔵野の井の頭弁財天… と、それは最もにぎやかな場所でもある。


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今回、思うところあっていつものパターンとは逆のコース取りとなった。
参詣のしおりにはご利益別の巡り順の案内が載っていて、それによれば今回のコースは“商売繁盛祈願”ということになるが、そういう理由ではなく、知らない街を歩くのが好きなので単純にこっちのほうがゴールのワクワク感を味わえそうに思えたと。
その選択はどのような結果をもたらすだろうか…。


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目黒駅から行人坂を下って目黒不動に向かう途中に七福神ののぼりを見つけ、予定を変更して大圓寺からスタート。





○大黒天/大圓寺
東京都目黒区下目黒1-8-5
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○恵比寿神/瀧泉寺(目黒不動尊)
東京都目黒区下目黒3-20-26
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恵比寿神は仁王門の外の三福堂に祀られている




○弁財天/蟠龍寺
東京都目黒区下目黒3-4-4
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○福禄寿尊・寿老人尊/妙円寺
東京都港区白金台3-17-5

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○布袋尊/紫雲山 瑞聖寺
東京都港区白金台3-2-19
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○毘沙門天/覚林寺(清正公)
東京都港区白金台1-1-47

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目黒駅を11:32にスタート、巡り終えて14:12。
歩き始めの目黒区内には開いている飲食店がたくさんあったが、行程が進むにつれて商業地域から遠ざかっていく状況は明らか。ゴールの覚林寺周辺に飲食店らしきものは見当たらない。
昼ごはんのことを考えたらコース設定をミスったか… ( ̄∇ ̄;) ガチョーン

ランチ難民という言葉が脳裏をよぎる。
どうなる、わしら…!?

(つづく)


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[DATA]
江戸最初・山手七福神
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吉祥寺の隠れ里で、失敗失敗… 【大鵬本店】

2018.11.22

 今日はヒマなので遠出しようと思ったが、途中でパラパラ降ってきて吉祥寺に緊急避難。
あるお店にしばらく行っていないことを思い出し、そちらで昼ごはんを食べることにした。
が、しかし… Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン!!


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最近、この負のスパイラルに陥っているような…


まあ、さっき思い付いて来てみただけなので、切り替え、切り替え。
パルコ裏の路地、「Funky」と「カルディ」の間に、ぜんぜん吉祥寺らしくないが、ある意味吉祥寺を代表するお店がある。


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“隠れ家造りの癒しの里”のキャッチコピーで知る人ぞ知る居酒屋「大鵬本店」。


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入り口の木戸から玄関までは狭く長いアプローチで社殿欄干か木橋のようなつくりに絨毯が敷かれ、入りづらいことこの上ない。
まさに看板に偽りなしで、隠れ家感満載。


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格子戸を開けると、ベテラン風おばちゃん店員が、「この先、池の前に席がございます」と。
池… ( ̄ー ̄?)…??


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再び絨毯敷きの橋を進むと、右手に水音。池というか細長い水たまりがあり、通路の左手が古民家風? 山小屋風? の一室で、テーブルが4卓。
なにしろ隠れ家造りだけあってお店の全体像はつかみようがなく、このスペースだけが今回の僕の世界ということになる。


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通路の向こう、ライトアップしてあるところが“池”


お客さんは端のテーブルに1人のみで、僕は反対端のテーブル席に。
どこかほかの部屋から聞こえてくる小さい子ども連れグループの声と、BGMの琴の音。お店の人の気配もなく、没交渉な感じの先客の存在を無視すれば、1人の世界。まさに隠れ家。

思い返せば、そのときすっかりくつろいじゃったのが敗因だったと思う。


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物静かな感じの意外に若い男性が注文をとりに来た。
あとで品書きを見ると、天丼1030円とか会席1060円とか大漁丼1080円とか、魅力的なメニューはいろいろあるにもかかわらず、なぜかパッと目に入ったジャンボチキン定食980円を頼んでしまっていた。


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カツ系の定食4品がすべて同額でこれのみ“ジャンボ”と付くという、そのオトク感というか、貧乏性をつつかれるというか、頼まずにはいられない強迫観念にとらわれていたようなのだ。


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HPの会社概要によれば、1967(昭和42)年創業の50年企業。
僕は1980年代前半に1度入ったことがあるが、オニオンスライスを頼んだこと以外何も覚えていない。
以前は吉祥寺に数店あって“本店”だったが、いまはここだけのもよう。現在、系列店として武蔵小金井北口の「ハンバーグレストラン 葦」「うどん・そば 白樺」を運営している(「ごはん処 しなの」は閉店)。


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ジャンボチキン到着。
カツを目測して… 微妙。食べきれるかどうか、ビミョー… ( ̄ー ̄i) タラー…
写真では、レモンやらレタスやらソース瓶やらをスケール代わりにサイズを想像していただければと思うが、僕はこんなでかいカツは初めて見た。


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こういうのはスピード勝負である。満腹中枢とのマッチレース的な。
いつもそうだが、カツは右から取りかかる。最初の3切れを一気に食べ、半分を過ぎたような気になった。残りは2切れ。そこで下手に余裕が生まれ、茶碗蒸しに手を付けたりしてよけいな時間をかけたのがいけなかった。
残りの2切れ、よく見れば前半の3切れの倍近いサイズである。厚みもある。口いっぱいにほおばっても1切れ4口分もある。


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残りの2切れと書いたがそれも同列ではなく、最後に残った左端が最強のまさしくラスボスであった。
ここで私は冷静にこのものを眺めてみて、これ1切れでやや小ぶりなチキンカツ1枚ぐらいのサイズがあることに気づいたのである。
いやー、まいりました。


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一応完食しました… の証拠写真


これは完全に失敗体験である。
味は悪くないし、付け合わせの種類や食後にデザート、コーヒーも付き、コスパは抜群。ハコも十分楽しめる。
ただ、おじさん的には、もっと年相応な、上に挙げたような魚系などを注文すべき。
お店のせいでなく、そのへん自爆的に失敗。
逆にいえば、若い人には超オススメ。吉祥寺の穴場ランチスポットである。


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LINEで写真を送ったら、相方に呆れられた (*- -) …
「なぜ学習しない!? 今夜はごはん抜いてください」


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[DATA]
大鵬本店
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-7
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[Today's recommendation]


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◆ 猫写真はこちら その1 その2


昔ながらのロードサイド食堂 【金鳳食堂】

2018.04.19

 新座市野火止の平林寺は関東を代表する臨済宗妙心寺派の禅刹。
禅修行の専門道場として僧堂が併設されており、修行環境を守るために境内林が保全されてきた。
伽藍を囲むように広がる平林寺境内林は東京ドーム約9個分の広さがあり、1968年、雑木林としては唯一となる国の天然記念物の指定を受けている。


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平林寺は古くから武蔵野の景勝地であったようだ。


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戦時中、朝霞の予科士官学校(現 朝霞駐屯地)に在校していたという年の離れた友人(故人)から、行軍訓練と称し平林寺に目の保養に出掛けたという話を聞いたことがある。
東久留米駅前の天ぷら屋「大八車」の店主は、昔は子どもたちが黒目川沿いの旧バス通りから坂を上って野火止用水を平林寺まで遠足に行っていた、と話していた。


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このあたりは自転車で新座市役所―平林寺大門通り―陣屋通り―西屋敷通り… と走ることはあるが、境内に入ったことはない。
武蔵野の面影を残すという天然記念物の境内林はぜひ見てみたい。この春は厳しいかもしれないが、ここは紅葉の名所でもある。


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平林寺の山号“金鳳山”を冠する食堂「金鳳食堂」。


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大門通りと平行して走る水道道路沿い、平林寺とは関越自動車道を挟んで南に位置する。
懐かしのドライブインの雰囲気を残す食堂だ。


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「金鳳食堂」は建物の2階で、1階にはうどん屋「のり兵衛」が入る。1階のもう1軒「つけ麺 極」は、もうやってないのかな…?


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昔、1階は古くさい感じのラーメン屋だった気がするんだが、ネットではうどん屋の前もうどん屋という情報までしか捉えきれない。このへんになると、自分自身の記憶ではかなりあいまいでアテにならない。
いずれにしろ、ときどき通るルートではあるが、この建物のどの店にもこれまで入ったことはなかった。


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うどん屋はけっこうにぎわっているように見えるが、2階は先客2人と閑散としている。
まあ、混むのが苦手で1時半すぎとわざと時間をずらして来ているので、狙いどおりではある。
自分のあとに3人入って延べ6人(いずれも男性単独)と、そこそこ回転しているようだ。


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昔の大衆食堂とかドライブインをイメージしていると、意外に品数が少ない。
食事メニューは和食系の定食とどんぶりのみ。絶対ありそうな麺類もカレーも見当たらない。
ということで、注文は無難にとんかつ定食1000円。


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で、やって来た無難なはずのとんかつ定食。
どうだろう… 食べきれるだろうか(笑)。品数とかボリューム感とか…。


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定食の組み立ては、とてもよいと思う。多品目が摂取できる。
とんかつ付け合わせのキャベツのほかに、別皿で和風ドレッシングのサラダ。ほかにマカロニサラダとひじきの煮物、高菜漬けに見えるものはアシタバ系香味野菜の煮物かな? みそ汁の具は豆腐と油揚げとワカメ。
濃いめではあるが、全体に味付けは悪くない。


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とんかつは、大きく、厚く、柔らかく。ほどよく入る脂身の甘さにご飯が進む。
ご飯の量は、持っていると手首が疲れるレベルだが、このおかず構成ではあっさり完食。年齢的に、いいか悪いかわからないが…。


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こういう外観の店は東京近郊ではほとんど見られなくなった。
立地的にボリュームはある程度予想していたが、意外なほどいろいろていねいな定食である。


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[DATA]
金鳳食堂
埼玉県新座市本多1-2-21





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思い出横丁ハシゴ麺 【若月】【岐阜屋】

2017.02.21

 午前中、青山に所用があり、珍しく都心に出た。
青山・表参道・原宿に居場所はない、用が済んだら瘴気にあてられる前に立ち去らなければならない、ということで急いで新宿に。

体にまとわりついている異質な空気を中和しようとでもするように、知らず知らずのうちに先刻まで歩いていたおしゃれな街とは対極にある横丁に踏み込んでいた。
っていうか、はじめからそういう計画だったんだが。


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思い出横丁中通り。かつては日本人でも嫌がる人が少なくなかったこの横丁だが、いまでは人気スポットで外国人観光客も多いらしい。
横丁のど真ん中らへん、左手の赤ちょうちんが本日の目的地、「若月」。
入り口の仕切りは透明ビニールカーテンだ。


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お品書きのいちばん右、焼そば 並400円を注文。
お店のおかあさんは作り始める前に「大盛り?」と圧力をかけてきたが、ここは冷静に「並で」と答える。僕は初めて食べるものを大盛りにすることはまずない。


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具はキャベツとモヤシのみ。紅ショウガと青のりのトッピング。
噛み応えのある太麺はもろに私好みで、味的には満足なんだけど、いかんせん量がかなり少ない。お母さんの誘導に素直に従うべきだったなと後悔しつつ、腹五分くらいで店を出る。


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なんともモヤモヤしている私の耳元で悪魔がささやいた。
――ハシゴいけるんじゃね?
実は今日、2軒の候補で迷っていた。
それがこちら「岐阜屋」。


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「若月」のすぐ先で、やっぱりビニールカーテン間仕切り。2部屋に分かれた変則的なつくりに「どうなってる?」とのぞいていたら、お店のお兄さんと目が合ってしまった。
「いらっしゃい、どうぞー」
腹をくくりました。

ずらりと並んだお品書き。ラーメン 並420円を注文。
昔ながらの鶏ガラスープに、具材はチャーシュー、メンマ、モヤシ、焼き海苔にネギ。今年食べたこのタイプでは、好み的には中盤やや上といったところ。まあ本日2食目だからハンディは認めるが。
で、若月もそうだったけど、客のほとんどが年配男性で、喫ビール率70%超えか? そういうパターンももう慣れた。


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昼ごはんのハシゴは記憶にない、というかおそらく初めての経験。午前中の打ち合わせのプレッシャーからの解放感ゆえと思われるが、いい年してって感じはする。

しかしこれ、しめて820円。地元(北多摩)価格でたとえば半炒飯ラーメン平均862円(当社調べ)を考えれば、こういうパターンのほうが、2軒分の味を楽しめるってことでむしろお得なんじゃないかな。


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[DATA]
〈若月〉(閉店)
 東京都新宿区西新宿1-2-7
〈岐阜屋〉
 東京都新宿区西新宿1-2-1





[Today's recommendation]

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hobohobo

Author:hobohobo
昭和二桁生まれ。
4人家族に猫♂♀2匹。
東京多摩地区在住。

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