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米大統領選2024

2024年の次期米大統領選の動きをリポート。

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「トランプ党」化の総仕上げ 銃撃事件と結びついた宗教的熱狂

米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会で、大統領候補の指名受諾演説後に笑顔を見せるトランプ前大統領=2024年7月18日、秋山信一撮影
米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会で、大統領候補の指名受諾演説後に笑顔を見せるトランプ前大統領=2024年7月18日、秋山信一撮影

 11月の米大統領選に向けて中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれていた共和党全国大会は18日、4日間の日程を終えて閉幕した。返り咲きを目指すドナルド・トランプ前大統領(78)は大会直前に銃撃を受けたが、締めくくりの演説で健在ぶりをアピール。暗殺未遂をくぐり抜けたことで党内の求心力はさらに増している。

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崇拝に結びついた銃撃事件

 今回は共和党の「トランプ党」化を強く印象づけた党大会だった。間一髪で死を逃れた銃撃事件は、キリスト教右派や福音派の支持者の間で「神に守られた存在」と崇拝へと結びつき、熱狂が巻き起こった。

 中西部イリノイ州の代表団の一員ルーサー・ランドンさん(69)は「ここに集まった人々はトランプ氏のために各地で予備選から懸命に支援してきた。努力が報われ再選するまであと少し。盛り上がるのは当然だ」と言う。

 会場には大小さまざまなトランプ氏のパネルなどが飾られ、支持者は記念撮影のための列を作った。スローガンである「米国を再び偉大に」と書かれたTシャツなどの定番グッズのほかト…

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