きこしめす講釈師

寄席芸人 講釈師(講談師) 神田 鯉風 の「毎日更新続行中」な旅日記でございます。
大体五百円程度の範囲で、セセコマしい雑多な勝負を連日連夜繰り広げております。
二週間から一月ほど前のお出掛け報告が殆どですが、どうかご容赦下さいます様に。
取り上げましたお料理やお店の詳細は、「参考リンク」をご覧戴きます様に願います。
「 心から こころの鬼に せめられて 身のおきどころ なき人もあり 」 by 糟谷 磯丸
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灼熱続きの八月も残り数日・・平年なら少しずつ涼しく成り始める頃ですが、今夏に限ってはその気配が余り見えませんネ。一体いつまでこの暑さが続くのかとウンザリしますが、私ぁ拙宅のある東京を離れて新潟・中越地方へ。目指す長岡に着く前に折角来たからと南魚沼へ寄ってみましたら、車窓に広がるのは風に揺れるコシヒカリの田圃!あと半月もしたら収穫の時期を迎えますヨ

 

てな訳で上越線の塩沢駅で途中下車・・コロナ禍で四年近く来れなかったのに、ソレが明けたら以前の様に時折参る様に成り、今年は正月明けに続いてコレで二度目。二十年ほど前に駅近くを通る三国街道の宿場町を、道路拡張を機に街ごと造り直した素敵なトコで私ぁ好んで訪ねてますが、まだ朝早いからお店は殆ど開いてませんし、この暑さだから観光客は全く居らずで独り占め状態

 

ま、この辺りの観光シーズンはコシヒカリの新米が出回る秋からで、一番賑やかなのは周囲に沢山あるスキー場が白銀に埋まる真冬な訳だから、こんな収穫前に来る方が間違ってますが・・国内屈指の豪雪地帯の南魚沼なのに今夏の猛暑の前触れだったのか?前回訪ねた時に雪が無くて驚いた三国街道(牧之通り)。折角の雁木も手持ち無沙汰でしたが、夏は日除けに成るから有難いですナ

 

七ヶ月ぶりに訪ねた今回の驚きは、駅前と街道を結ぶ「つむぎ通り」沿いまで整った家並みを延ばす工事をしてたコト・・調べれば塩沢の「歩きたくなるまちなかづくり」の第一期(牧之通り)に続く第二期として、南魚沼市と地元住人が組合を結成して始めた事業の様。駅前からは僅か数分の距離ですが、正直タダの田舎通り(失礼)で初見の方はココで良いのか不安だったでしょうからネ

 

但し塩沢は「整った街並み造り」と云うハード偏重で、「お客をドウやって楽しませるか」と云うソフト面に欠けてる感がしなくも有りませんが、どうせ遣るならトコトン突き進んで貰おうじゃないの・・私ぁ応援してます。ですが暑い!立ち眩みしそうな湿度の高いムワッとした暑さで、涼しいトコはないかと地元の銘酒「鶴齢」の酒蔵へ。あの蔵は冷たい雪が中に詰まった雪室なのヨ

 

勿論ソリャ醸した清酒を冷やして熟成させておく為の雪室で、暑くて堪らンから入れてくれと頼んだって蔵人以外はダメなのは当然ですから、仕方なしなし蔵の裏手に聳える日本百名山の巻機山(1967m)を眺めてみましたが、一面広がる田圃を渡る風のお陰で街中より幾らか涼しいかしらん。実る稲穂は当然「魚沼コシヒカリ」で、新米が市中に出回る頃にはコメ不足も解消される筈

 

全く今夏のコメ不足は妙な噺で、収穫期前でも全国的にはお米の量が足りてる筈なのに、大都市圏を中心に品切れしてる・・最近続発する天候異変に怯えた高齢者層が必要以上に買い溜めしてる為だとか。コロナ禍初期にマスクを買い溜めする為に行列したのと同じ層の所業でしょうが、そんなに慌てンでも早生種の新米なら出回り始めてますし、塩沢の田圃はご覧通り収穫まであと少し

 

私メも地元(板橋宿)のお米屋さんで日本一早い新米「石垣島ひとめぼれ」を買ったのを皮切りに、今月初めから令和六年産生活に突入し「やっぱ新米は美味いネ」と喜んでますし、もう半月もすれば全国アチコチ産の新米が出回る収穫の秋が来る!だから皆さまも必要以上に慌てぬ様に願いますが、秋に成ると南魚沼でも山から熊が降りて来るのか。全くクマっちゃいますゼ

 

尤も本物の魚沼コシヒカリは市場に出回ってる量の3%強しか獲れず、本物を確実に食べたいなら魚沼エリアの農家から直接買うしかないのが現実ですが、新米だったら概ねドコのだろうと美味しいわい・・けれど食べたや魚沼コシヒカリ。訪ねるのがもう半月遅かったらと嘆くコト数多ですが、また来れば良いやと諦めつくのは時折参ってるから。早けりゃ魚沼山地が白く染まった時期に成りそうですが、果たして来冬は豪雪が復活するのでしょうか

 

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★次回は「新潟県長岡市」への訪問記です★

 

(参考リンク)

★「えちご南魚沼いいとこ自慢」南魚沼市観光協会HP

★「南魚沼市観光サイト」南魚沼市役所HP

★「雪国を旅する、とっておきの時間」雪国観光圏HP

★「塩沢の特産品とスキースノボ・観光のご案内」塩沢商工会HP

★「最高級のお米の郷!南魚沼市塩沢周辺の観光スポット5選」skyticket HP
★「雪国の文化と歴史が息づく三国街道塩沢宿牧之通り」南魚沼市観光協会HP

★「三国街道塩沢宿 牧之通り」塩沢商工会HP
★「【南魚沼・湯沢の魅力】塩沢宿牧之通り
(しおざわじゅくぼくしどおり)」新潟県庁HP

★「みちの景色」OYG−archi小柳組の設計室ブログ

★「つむぎ通り町づくり実行委員会」同HP

★「都市再生整備計画 塩沢地区第二期」南魚沼市役所HP(PDF文書です)

★「新潟県魚沼産・日本酒 鶴齢」青木酒造HP

★「鶴齢の雪室 魚沼の雪深い気候をフルに活用した最新施設」たいせいやHP

★「巻機山 1,967m」山と渓谷オンラインHP

★「巻機山 高山植物の宝庫!『機織りの美女』伝説のある百名山」YAMAHACK HP

★「新潟県内に『クマ出没警戒注意報』が発表されました」南魚沼市役所HP

★「『コメ不足』あおりすぎで品薄に拍車か 外食では深刻度低く、農水省『9月に解消見通し』」産経ニュースHP
★「【2024年お米不足】需給逼迫と価格高騰について」お米マガジンHP
★「【特集】いつまで続く“令和のコメ騒動” コメの品薄で新米価格にも影響が 購入制限も・・なぜ?≪新潟≫」テレビ新潟HP
★「魚沼産コシヒカリをもっと知る」JA全農にいがたHP

★「美味しい南魚沼産コシヒカリを現地で食べる!」南魚沼市観光協会HP
★「魚沼産コシヒカリ“生産量の30倍超”が流通の異常。ブランド米『産地偽装』のやりたい放題」まぐまぐニュースHP

★「うちの郷土料理 しょうゆおこわ 新潟県」農林水産省HP

★「赤飯なのに赤くない!?長岡名物『しょうゆ赤飯』の謎」な!ナガオカ 長岡市役所HP
★「え? お赤飯って茶色くて醤油味でしょ? 地域に根づく『ローカルフード』を調査」dメニューニュースHP

 

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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」


(確かに駅前からあの街並みが続いたら、塩沢もっと賑わうかも)

新潟県は日本最大のお米の産地で、昨年は二位の北海道を大きく上回る59万tの収穫を上げてますナ。但し去年の新潟は育ち方が宜しく無かったンで収量が平年より少なく、ソレが今年のコメ不足の原因とされてる位だったりしますが、お米産地・新潟県の中でも特にスゴイのが魚沼エリアや長岡市を始めとする中越地方で、中越はお米を愛し過ぎて?他所と食べ方が少し違うモノが有るから面白いのですヨ。ソレが「醤油赤飯(醤油おこわ)」で、当たり前の赤飯と違って小豆を使った薄ピンクじゃなく、金時豆を使って醤油で炊き上げたおこわだから茶色い!ドウしてこう成ったかは諸説有って良く判らぬと聞きますが、江戸時代から中越はコレを赤飯と呼んでたらしく・・長岡は勿論、魚沼でもハレの食じゃ無く、全く日常食扱いだからスーパーのお弁当売り場じゃコレが山積み!私メら「赤飯=薄ピンク」で育った者にゃ驚きですが、醤油味のおこわに豆が入ってると考えたら美味しいゾ!今じゃ魚沼エリアへ参ると私ぁコレを食べぬに居られぬ程で、美味しいお米の獲れるトコは、お米の美味しい食べ方を良く知ってます




| 2024.08.28 Wednesday (18:15) | 長いぞ新潟は!中越 | - | - |
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