「物価と賃金の好循環」本当にあるのか 円安への不安、伸び悩む消費

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山本精作 宮崎健
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 日本経済が2四半期ぶりのマイナス成長になった。だが、次の4~6月期の実質GDPは、プラス成長になるとの見方が主流だ。自動車の出荷が再開され、今春闘で決まった賃上げで消費が勢いづくとの期待がある。6月には岸田文雄首相の肝いりの定額減税も始まる。

 岸田政権内には、「7~9月には賃上げの効果がはっきりとあらわれる」(自民党ベテラン議員)との見方が出ている。経済の状況はいまが底で、政権の金看板の「物価と賃金の好循環」が夏から秋にかけて本格化するという期待も広がっている。

 しかし、足元で進む円安が、個人消費の先行きに暗い影を落とす。

賃上げ。中高年は後回し?

 「一つ一つは小さな値上げだ…

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