紅麴サプリ問題、死亡疑い突如増加 変更していた公表基準が偶然発覚

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清井聡 後藤一也
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 小林製薬大阪市)の紅麴(こうじ)サプリメントの問題で、同社から厚生労働省に報告された摂取と関連する可能性のある死者数が、突如、76人増えた。厚労省は同社への不信感をさらに強め、摂取との関連性の調査を急がせている。

 この3カ月、死者数は5人と報告されてきた。各社の取材に応じた厚労省の担当者は「毎日、健康被害の報告をいただき、死者が5人から増えていないんだと思うのが自然。会社の対応を我々も信頼していた」と語った。

 小林製薬からの報告遅れは2度目だ。

 同社が、最初にサプリ摂取後の健康被害の報告を医師から受けたのが1月中旬。それにもかかわらず、国への報告は3月下旬だった。

 2カ月もの空白期間は問題視された。国は、報告遅れによる被害の拡大を防ぐため、機能性表示食品については、健康被害に関する情報の報告を義務化する方向で調整している。

 そして今回、同社が把握していながら、報告していない死亡事例が数多くあることがわかった。

 きっかけは、厚労省がたまた…

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