ダート最高峰への思いを激白-。アイルランドのエイダン・オブライエン調教師(54)が2日、私設調教場「バリードイル」で地元メディアに調教を公開。英ダービー馬シティオブトロイ(牡3、父ジャスティファイ)も元気な姿を見せ、参戦を予定している11月のBCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月2日=デルマー)へ向けた思いを語った。

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英ダービー、エクリプスSに続き、先日の英インターナショナルSでG1・3連勝となったシティオブトロイは20日に英国・サウスウェル競馬場のオールウエザーコース(タペタ)でBCクラシックへ向けたレースコースギャロップ(追い切り)を行う予定になっている。

レーシングポスト電子版によると、エイダン・オブライエン師はBCクラシックについて、「私たちは一度も勝ったことがありません。25年間、何度も懸命に挑戦してきましたが、まだ勝てていない。BCクラシックは勝つのがとても難しいレースです。異なる世界、異なるカルチャー、異なるコース、異なる馬場です。すべてが異なり、すごくタフです。私たちの馬が勝つためには向こう(米国)のライバルたちよりずっと優れていなければいけません」とコメントした。同厩舎は00年にジャイアンツコーズウェイが2着惜敗。翌01年にはガリレオが6着に敗れている。

シティオブトロイはサウスウェルで米国と同じゲートから、同じ厩舎の4、5頭の馬と一緒に1マイル(1600メートル)の追い切りを行う予定。オブライエン師は「前走(逃げ切った英インターナショナルS)もアグレッシブでしたが、次はもっとアグレッシブになるでしょう。ヨーク(英インターナショナルS)はうまく走ってくれましたし、息もすぐに入りました。フルテンポ(全力)にはなっていません。彼はよくわかっていて、子どもではありませんから。とても変わっていて、単純ではないです。(父の)ジャスティファイっぽさもたくさんあるし、(母の父の)ガリレオっぽさもたくさんあります」と話している。

大手ブックメーカー「bet365」社のBCクラシックの単勝前売りオッズではシティオブトロイが4・5倍の1番人気。トラヴァーズSを勝ったフィアースネスが7・0倍の2番人気、日本のフォーエバーヤングが8・0倍の3番人気となっている。