映画

2010年09月02日

「ソルト」みました。(その2)

clubmanです。

ジェットさんに引き続き、「ソルト」を観ました。(ジェットさんのレビュー

はじめに、作品の内容と直接関係ないことから書きます。
映画のプロモーション、宣伝、キャッチコピーの一つに、「誰もが騙される」とか「衝撃のラスト! 観てない人には決して教えないで」というようなパターンのものがありますよね。
あれって、作品を楽しむ上で、また評価する上では、マイナス要素にしかなり得ないと思うので非常に嫌いなのだけど、後を絶ちませんよね。

興行者側にとってみれば、作品がどのように評価されるかは二の次で、とにかくお客が入って興行成績が上がりさえすればいいということなのでしょうか。
事実、僕自身も、そのキャッチコピーに惹かれて劇場に足を運んだわけなので、こんなことを書きながらも少々複雑ではあります。。。

さて、ここからが本題。

何がいいたかったかというと、「ソルト」がまさにそのタイプの宣伝をしていた映画で、「何か大きなサプライズが起きる。どんでん返しがあるかも」と意識しながら観てしまったのは、大きなマイナス要素になってしまったということ。

そのことがなく、何も知らずに純粋に作品を観ていたら、もう少し高い評価だったかもしれないと思う。

なので、その点は非常に残念だったけど、娯楽映画としては十分に楽しめる。

映画を観れば、「今だからこそ」という設定にはなっているけど、yはり「この、今の時代にソ連のスパイ?」と感じずにはいられないなど、突っ込みどころがなくもないけど、まあ、娯楽映画としては許容範囲でしょう。

以下、非常にネタバレ。

結末も、まあ微妙といえば微妙だけど、それほど不快感というか、物足りなさは感じなかった。
もしかしたら、そこに至るまでの内容自体が、最後に物足りなさを感じるほどの内容ではなかったからかも知れないけど。。。

ただ、ジェットさんも書いているけど、続編を狙ってるのかなとは、多くの人が思うでしょう。
そして、そのほとんどが、「きっと旦那は死んでなくて、実は黒幕」と思うことでしょう。
僕も思いました。

本日の一言
「『騙されるな』に騙されるな!」

5段階評価
★★★☆☆[3.5点]

※clubman評価備考
5点:数年に一度あるかないかの傑作、名作。
4点:Very good! オススメできる作品。
3点:普通。まあ楽しめる。観て損はないのでは。
2点:平均点以下。
1点:駄作。

mimashita at 23:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年08月15日

「インセプション」の徹底解説!

clubmanです。

既にレビューをUPしたように、僕もジェットさんも「インセプション」を絶賛しているわけですが、世間でもなかなかの話題ぶりのようですね。

今年であれば「アバター」、しばらく前であれば「マトリックス」くらいまでの流行現象にまでなるでしょうか?
少なくとも、作品としてのクオリティは、大流行してもおかしくないくらいのものだと思う。
だけど、大衆受けしないかもなーという思いもなくはないのですが。

個人的には、もう一度観てもいいと思っているほどである。
実際、近い内に観に行こうとも思っている。

だけど、その前に、少々おさらいというか、予習をしていきたい気持ちもある。

と思っていろいろ調べてみたら、こんなHPを見つけました。

映画「インセプション[INCEPTION]」徹底解説サイト

僕が見た中では、一番詳しい感じでした。
正に「徹底」といった感じ。

このサイトで予習をして、見終わったら復習をしようかなと思います。

mimashita at 00:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年07月29日

「インセプション」みました。(その2)

久しぶりのclubmanです。

ジェットさんに引き続き、「インセプション」を観ました。(ジェットさんのレビュー

結論から書きます。
絶賛です。
面白いです。
観なきゃ損です。

以下、ネタバレするかも。
注意です。

まだ観ていないのなら、こんなレビュー読んでいないですぐに観に行くべきです。

とはいっても、人間には好みがあります。
価値観も人それぞれ。
個人的には、「インセプション」は最上級レベルの作品だけど、大衆受けしないかもという思いもあります。

目安としては、「マトリックス」を観たとき、当時斬新だった映像表現(だけ)にではなく、「マトリックス」の世界観に「きたーっ!」と思った方、岡嶋二人の名作「クラインの壺」が好きな方などは間違いないでしょう。
個人的には、これも大好きな作品の一つである「ディアボロス」も頭をよぎりました。

子供のときに、「僕が寝ている間、もしかしたら世界は止まっているかも。僕が知っている以外の場所、世界は、実は存在しないかも」などということを考えたことがある方、そのような論理ゲーム、思考ゲームが好きな方は間違いないでしょう。

「インセプション」を観てしまうと、(エポックなという意味の)斬新な映像表現こそないけど、「マトリックス」が子供向けに思えてきました。
それほど完成度が高い。

最も完成度の高い部分は、核となる「世界観・ルール・設定」。
この完成度が高いので、作品に深みが出るし、いろいろと想像ができる。
続編も期待してしまう。
更には、勝手に続編のストーリーを考えてしまったり。笑

もちろん、アクション映画としても十分に楽しめます。

テーマは「夢」
上述した他の作品名からも想像が付くかもしれませんが、映画や小説では今や禁じ手の一つとさえいえる「夢オチ」。

「インセプション」はその「夢オチ」に、真っ向から勝負した作品だといえる。
物語のラストに「あ~夢オチか~」という普通の夢オチとしてではなく、夢オチという前提・設定・ルールを作った上で物語が展開されていく。

秀逸なのは、やはり夢の多層構造化だろう。
これが物語や設定・世界観に、深みを与えているといえる。

ああ、本当に面白かったので、次から次に書きたいことが出てきてしまう。。。
しかも、まとまりそうにない。。。

なので、まとめるのは放棄。
面白さは請け合いなので、物語の詳細にも触れません。
ぜひぜひ観て欲しいと思います。

本日の一言
「(数年に一度あるか否かの)こんな傑作に出会うため、僕は映画を観てるんだなー」

5段階評価
★★★★★[5点]

※clubman評価備考
5点:数年に一度あるかないかの傑作、名作。
4点:Very good! オススメできる作品。
3点:普通。まあ楽しめる。観て損はないのでは。
2点:平均点以下。
1点:駄作。


mimashita at 14:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年07月24日

「インセプション」みました。

 ジェットです。ネタバレ注意レビューです。

 「インセプション」を観て来ました。
 原題は「Inception」


 一言でいうと「面白い!!」
 おすすめかどうか聞かれるなら「絶対オススメ!」

 最近のディカプリオの話題作といえば「シャッター・アイランド」ですが、個人的には「インセプション」の方が好きです。
 でも、妻に対するトラウマとか、似ている要素もあるので、両作が脳内でリンクしちゃってます。

 物語自体はSFとしてよくある「夢」をテーマにしたもの。

 個人的に夢物としては、子供の頃見た、アニメうる星やつらの映画「ビューティフル・ドリーマー」が好きで、以降ときどきある「夢物」もそれを超えることはなかったんですが、「インセプション」は大きく飛び越えていきましたねー。

 ディカプリオの演技も素晴らしいし、夢の世界を表現する映像も素晴らしいです。

 いやー、しかしディカプリオ演じるコブの、夢に出てくる奥さんは怖かった。
 というか、コブの夢自体が怖いのか。

 この物語を面白くしているのは、夢に対する概念の「設定」ではないでしょうか。
 ぶっちゃけ、ストーリーそのものより、その「設定」に従ったルールで行われるゲームをドキドキ・ハラハラと楽しむ作品なのかもしれません。

 夢の世界は、現実世界よりも時間が長く感じる。これは実際にもよく言われますよね。長い夢も実は目覚める前の数秒で見ているって。

 これを踏まえて作中では、夢の中で更に夢を見た場合、夢の中の世界(第1層)より、夢の中の夢(第2層)の方が時間が長く感じられ、更に第3層まで下りると同様に第2層より時間が長く感じる。
 したがって、実際の世界では数時間の眠りでも、深い層の夢の世界では数十年レベルの滞在が可能、という設定。

 また、夢から覚める(ひとつ上の層に行く)方法は、「夢の中で死ぬ」か、単純に、「一つ上の層で、起こされる(目覚める)」こと。
 一つ上の層とは、普通の夢で言えば現実世界のことですね。
 薬などを使った深い眠りの場合は、「キック」と呼ばれる起こし方で起こす。キックとは例えばイスに座った状態で眠っている人を蹴飛ばして後ろに倒れさせ、その落下感覚で覚醒させるという荒業。

 あとは、他人の夢(潜在意識)に干渉するための方法とか、その辺の設定を映画を観ている人に理解させる為に、序盤の結構長い時間が使われます。本作は148分と非常に長い映画ですが、その原因はこの序盤のせいでしょう。
 この序盤が長すぎると感じる人もいるかもしれません。僕は全然気になりませんでしたが。

 主人公コブたちは、ある人物の深層心理に、「ある考え」を植えつける(インセプションする)ために、その人物の夢に入り込み、数階層の夢をまたにかけて作戦を遂行するのですが、その各層ごとの時間差やピンチ度などが物語をかなりスリリングにしていきます。

 そこに主人公コブの死んだ奥さんが、コブの深層心理から投影されて出てきて作戦遂行の邪魔になるなど、ハラハラ、ドキドキの連続で、気が付けば、あっという間の148分でした。

 リアルすぎる夢の中で、夢か現実かを見分けるには、現実世界で使い慣れた品物、それも特徴を熟知していて、いつも持ち歩ける品物(これを「トーテム」と呼ぶ)を夢にも持ち込んでおき、夢の中では特徴を微妙に違うように設定しておくのです。

 例えばコブの場合は奥さんの形見の「コマ」
 夢の中の「コマ」は回すと永久に回り続けるようにしておきます。
 夢なのか現実なのか自信がなくなったときは、そのコマを回してみるのです。

 映画のラストでコブが回したコマは、微妙にバランスを崩し始めるので、そこは現実・・・、であって欲しいですね。
 実際にはコマが止まるかどうかまで映されてないので確かではないですが。

 映画を観終わった後、劇場を後にするこの世界は果たして現実なのか・・・
 自分のこれまでの人生も、深い層の夢だったりして、なーんて考えちゃうのでした。


一言評価
「とにかく観た方がいいよ!」

5段階評価
★★★★★[5点]

※ジェット評価備考
5点:最高にイカス!面白すぎるよ
4点:いいじゃん、いいじゃん!
3点:まあいいんじゃないでしょうか
2点:う~ん、どうなんでしょうか
1点:これ、観る価値ある?


【インセプション】148分(現在の東宝シネマズマイレージ:4,840マイル)
 目標の6,000マイルまで、あと1,160マイル!

clubmanさんのレビュー


mimashita at 15:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年05月04日

「クレヨンしんちゃん2010」みました2


 ジェットです。
 明日はこどもの日という事で、家族で「映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」を観て来ました。タイトルなげーな。

 ボクとカミさんは東宝シネマズの「6本見たら1本無料サービス」のポイントを使って無料鑑賞。

 今回の映画は、今から20年後くらいの未来世界を舞台にしんちゃんを先頭とするいつものメンバーが冒険を繰り広げます。
 そこには当然未来のしんちゃんもいて、ナントしんちゃんの婚約者もいるのです!やるねー。ヒューヒュー。

 で、未来のしんちゃんは何かしらないけど悪者らしきオッサンに捕まってしまい、大ピンチ。婚約者のタミコに「5歳のオラが必要だぁぁ」と叫んで簡易タイムマシンを託す。

 って感じで始まり、現代にやって来たタミコが、しんちゃんたちを未来へ連れて行って大騒動が起こるわけです。

 みどころは、やはり未来のキャラクターたちがどうなっているか、という点でしょうね。
 夢いっぱいの幼稚園児たちが、大人になった自分の過酷な状況を目の当たりにする・・・。怖いですねぇ。売れっ子漫画家を目指しているはずのマサオくんが、場末のコンビニでバイトしてたり。

 ヒロシはハゲてしまい、ミサエは超おデブに。ヒマワリは公務員になって家を出ています。公務員っていっても色々ありますが、まあそれは本編の最後の方で明かされますのでここでは伏せておきましょう。

ヒロシが戦闘でハゲ頭に光を反射させて相手の目をくらませる、いわゆる「太陽拳」を使うのですが、かつてのジャンプっ子としては「技を借りるぞ、天津飯!」って脳内補完しちゃうんですよねー。

 あとゲスト声優で女芸人5人(森三中の黒沢かずこ、椿鬼奴、ハリセンボンの近藤春菜、いとうあさこ、はるな愛)が出演していて、敵役の金有増蔵(かねありますぞう)の傭兵「花嫁(希望)軍団」としてしんちゃんとタミコに迫るのですが、キャラ絵と芸人に因果関係はなく(つまり似顔絵みたいになっていない)、声だけ聞いても誰が誰なのか分かりませんでした。(あ、はるな愛だけ分かったか)これって、もったいないですよね。
 キャラクタデザインするときに、まだキャスティングできてなかったのかな。

 さて、個人的には、今回のしんちゃん映画はストーリーとしてあまり面白味を感じませんでした。何かやっつけ仕事で考えられたストーリーって感じ?

 これまで何本かテレビでしんちゃんの映画を観たことはあって、なかなか面白かったのですが、初めて劇場で観た作品がコレだったので、ちょっと残念かな。


一言評価
「タイムマシンがあるならもっとうまくやれよ」

5段階評価
★★☆☆☆[2点]

※ジェット評価備考
5点:最高にイカス!面白すぎるよ!
4点:いいじゃん、いいじゃん!
3点:まあいいんじゃないでしょうか
2点:う~ん、どうなんでしょうか
1点:これ、観る価値ある?


【映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁】
 99分(現在の東宝シネマズマイレージ:3,104マイル)


mimashita at 12:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年04月18日

「アバター」みました

clubmanです。

「アバター」を観ました。
劇場、字幕・3Dで。

3D方式は「XpanD方式」という、メガネが大きいという不評もあるとかないとかの方式。
個人的にはそれほど不快感はなかった。
作品に集中できたからかもしれない。

3D作品初観賞ということで、どうしてもそれを意識せずにはいられなかった。
というわけで、3D映像についての感想から。

序盤から全体を通して、「3Dのための構図、映像」という印象が強く残った。
(映画としては)初体験の3D映像は、飛び出してくるというより奥行きがあるという感じで、随所で、その奥行きが強調される構図が選ばれているように感じた。
作中、主役が水中に落ちるシーンがあるのだが、それも「水中の3D映像を見せるため」と感じられなくもなかった。

とはいっても、ジェームズ・キャメロン監督自身、「アバター」を3D映画の礎にするつもりで製作に取り組んだであろうと思われるので、そのようになるのは当然といえば当然かもしれないし、実際に楽しめたのだからいいと思う。

映像的な部分で最も印象に残ったのは二つ。

一つは、草木や花、風景などの自然の描写。
本当かどうかは知らないが、アバターの映像が美しすぎて、現実社会に嫌気が差してうつ病だか何だかになったとかいうニュースを目にしたが、それはあまりに大袈裟過ぎるが、自然描写に目を見張るものがあったのは事実。

そしてもう一つは、ロボットや重機などの映像。
比較的冒頭の、大きなキャタピラの映像など強く印象に残っている。

よく考えると、物語自体が自然VS人類の現代科学という図式なので、その両者の映像表現に注力されているのは、これもまた当然といえば当然といえるのだろう。

さて、次はストーリーについて。

正直、ストーリーは展開も含めてさほど目新しいものではない。
途中で、先が読める展開も多々あった。

3Dで観なくてもある程度のクオリティの映像だと思うのだが、劇場でなかったらどれくらい印象が違うだろう、評価が下がるだろうと思ったのもまた事実。

しかし、トータルとしては、劇場で、そして3Dで観てよかったと強く感じている。
夫婦対決などもあり注目度も高かった第82回アカデミー賞では、「ハートロッカー」に完敗といってもいい結果に終わったが、興行収入的には圧勝だったわけで、娯楽映画としては文句なしといってもいいだろう。
十分オススメできる作品。
もちろん、劇場・3Dで。


本日の一言
「劇場・3Dで観るべし!」

5段階評価
★★★★☆[4.0点]

※clubman評価備考
5点:数年に一度あるかないかの傑作、名作。
4点:Very good! オススメできる作品。
3点:普通。まあ楽しめる。観て損はないのでは。
2点:平均点以下。
1点:駄作。

mimashita at 16:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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