ブリードの最終地点、羽化。昨年は虫にも申し訳ない失敗をしてしまい自分もかなり悔しい思いをしたのもあって、今年は絶対100%の完品羽化を目標に掲げていた。

最終ボトルは全て発酵マット。底に蛹室を作ることが多いし、菌糸の場合は水が溜まると心配になるのでマットにしている。今回も蛹室は底だったのでタイミングをみてボトルは反転させた。

蛹化→羽化までは約1ヶ月。5匹の羽化までの日数は27〜32日で若干♀の方が蛹の期間は短い。


佐賀神埼産
♂23-02 
3/23 最終24.7g
5/22 蛹化確認
6/19 羽化確認
DSC_2283~3
→5匹中孵化が早かった個体が最後に羽化。早朝、羽化開始したばかりだったので夜改めて確認すると、羽根はきれいに閉じていたようだったが、果たして……

6/22
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→3日後。お尻がまだ完全では無いが羽根はちゃんと閉じている。良かった。他の♂もアゴのズレも無さそうだし、これで今年の羽化は全て成功を確信。


♂23-12
3/26 最終25.0g
5/17 蛹化確認
6/16 羽化確認
DSC_2285~13
→羽化が始まっていたのは朝確認。蛹室が見えにくかったので中の様子がよく分からないが、おしりあたりの乱れは無さそうだったので後は羽がちゃんと収まるかどうか。

6/19
DSC_2284~12
→まだお腹部分が収まりきっていないが、黒くなってきた羽根はちゃんと閉じた状態なので問題無いだろう。


♂23-14
3/26 最終26.3g
5/06 23.5℃ 蛹化確認
6/06 24.4℃ 羽化確認
DSC_2283~6
→夕方ふと覗いてみたら羽化の真っ最中だった。蛹室の広さは大丈夫か、うまく羽化出来るかとついつい心配になってしまう。奥のボトルは蛹の♀23-16FJ。

6/9
DSC_2284~8
→気になる羽根の収まりを確認、一発目の羽化は成功した模様。体が黒くなりつつあったので、ボトルを正常に戻してマットを減らした。自力で出てくるのが早いか、我慢出来ず掘り出すか…



♀23-15
2/21 最終10.6g
5/19 蛹化確認
6/16 羽化確認
DSC_2284~3
→夜、羽化スタートを確認。右奥はその日の朝羽化した♂23-12。

6/19
DSC_2286~14
→3日後の夜、お腹の白っぽいところが見えるがもう心配は要らないだろう。

※以上4匹の種親は、♂76.6mm×♀38.9mm



佐賀産(フジコン補強)
♀23-16FJ
3/23 最終14.3g
5/22 蛹化確認
6/14 羽化確認
DSC_2283~13
→朝のチェックで判明。まだ動かせないので外観からだが羽が乱れている感じはなさそうだ。

DSC_2286~7
→その夜 羽は綺麗に閉じていたのを確認。

6/16
→外側が黒くなったタイミングでボトルを上下反対に戻しマットを減らした。サイズもまあまあありそうなので2025年シーズンは種親として頑張って貰おう。



今年はトラブル無く羽化を見届ける事が出来た。最終ボトル交換は、わが家では5月中に蛹化するパターンを掴めたので4月上旬あたりまでに済ませれば良いかも知れない。来年の幼虫は数が多いので、日をずらして♂3本目の菌糸ボトルをどこまで引っ張れるかというのも試そうかと思う。

2023年幼虫は生存率が低く全体的に弱々しかったが、その中で逞しく生き残った個体たちが次の世代にタスキを渡すことを想像するとわくわくしてくる。初のフジコン個体も仲間入りしたことで来年の楽しみがまた一つ増えた。



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