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月夜の晩に、七人の子供が小さい村から本郷へお祭りを見にゆきました。 その時、文六ちゃんというやせっぽちで色の白い子供が下駄を買いました。 すると腰の曲がったおばあさんが、 「やれやれ、晩げに新しい下駄をおろすと、狐がつくというだに」と言うのです。 それを聞いてびっくりしましたが、下駄屋のおばさんがマッチをするマネをして、おまじないをしてくれました。 「さあ、これでよし。これでもう、狐も狸もつきやしん」 そこで子供達は下駄屋さんを出てお祭りに行ったのですが…… 狐 /新美南吉・作/長野ヒデ子・絵/偕成社 子供達も「そんなの迷信だ」といって、お祭りを楽しみます。 ところが、やがて帰るころになると、…