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作品紹介・あらすじついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。2年半ぶりの小説でもあり、嗜虐と背徳によって黒く塗りこめられた衝撃作!深海魚SecretSanctuary高校生の真央は友だちも彼氏もいないうえ、クラスメイトからいじめられていた。そんな真央が安息を得られるのは押入れの中だけだった。真っ暗にすると「海の底」のようで……。楽園の破片APieceofParadiseニューヨーク発の急行列車は遅れていた。ボストン美術館での講演会でスピーチをする予定の響子は焦る。もうひとりの話者のレイとは7年間の不倫関係を清算したばかりだった。指touch私は私大の日本美術史博士課程の2年生。家庭を持つ彼の研究室で助手をしている。ある週末に奈良の室生寺を訪れ、ずっと手をつないでいる私たちは、どう見ても不倫カッ...本・原田マハ「黒い絵」
最高のアフタヌーンティーの作り方 ☕️ / 古内一絵 を読みました。
大好きな「マカン・マラン」シリーズの 作者の新作なので絶対読みたい!と予約しましたが 全く違う内容の本でした 格式あるホテルの アフタヌーンティーの企画に取り組む 主人公とパティシエ仲間、客とのやりとりから成長していく女性のお仕事小説です わたし自身は、それほど スイーツに思い入れはなく(お気に入りのお店はありますが 何千円もかけてのスイーツタイムは望んでいないという意味です)その予算があれば美味しいお寿司を 食べたいと思ってしまう人間ですが この本には元気がもらえましたし心の動きが繊細に描かれているので主人公を応援したくなりました 見目麗しいガトーや、可愛らしい プティ・フールの甘さを 引き立たせるためにまで、 一つまみの辛い塩や、 少量の苦い酒が必要になるなんて、 私たちが生きていく世界は、 なんて一筋縄で...最高のアフタヌーンティーの作り方☕️/古内一絵を読みました。
『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』孤独やすれ違いは不倫の言い訳になりますか?
夫がいても誰かを好きになっていいですか? 感想 タイトルの通り....内容は不倫。 不倫を題材にしたコミックです。 現在、シリーズで2冊出版されています。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push(arguments)}; c.getElementById(a) (d=c.createEleme…
森のお店やさん林原玉枝·文/はらだたけひで·絵朝刊で林原さんの「草のふえをならしたら」という本を知り読んでみたところ興味を持ち借りてみたのがこちらです断然この本の方がイチオシです森に住む生き物たちが色んなお店屋さんを始めますギンメッキゴミグモさんの蜘蛛の巣の伝言板やカミキリムシさんが営むアオギリの木の実の葉っぱを使った空のおふね屋さんハリネズミさんはいろんな葉っぱを縫って作ったポケットやさん…などなどお店がうまくいかなかった動物さんもいたりしますがもう読んでいて大人の私もワクワクでしたふしぎやさん林原玉枝·文/はらだたけひで·絵森の中に年に一度魔女の出す夜店で草のつゆの首飾りを買ってもらうとかげの子どもこのお話を読んでいた時頭の中には谷山浩子さんの「森へおいで」という大好きな曲が流れていました作風は全く違...森のお店やさん/ふしぎやさん読みました。
『クリスマスカードに悪意を添えて』ジュリー・ワスマーイギリスの海辺の町ウィスタブルが舞台。シーフードレストランを経営するシングルマザーのパールと、刑事マグワイアが事件を解決するコージーミステリー。クリスマスの準備で大忙しのパールの元に、友人たちから相談が舞い込みます。新聞の切り抜き文字で書かれた脅迫状が送られて来たと…。パールは友人たちのために一肌脱ごうと決意します。このミステリー、先にドラマで見て...
あらすじポーランドで飲んだおいしい発酵スープ、台湾で食べた花の香りのする温かいお団子…。タイムトラベルをするかのように、益田ミリが1987〜2019年の世界の旅を振り返る。読書備忘録ひとりだったり、お友達とだったり、ツアーだったり、お仕事だったり・・・マーライオンが今の場所ではなかった。へぇー・・・とシンガポールに行ったことはないのにそう思った。添乗員さんの話に、だいたいはありがとう!と思ったけれど、そういう方ばかりではありませんでした。すべて現地のガイドさんに任せて、これだったら添乗員いらなかったわね?なんて言われていた人。帰りには現地の通貨を、もうこの国に行かないのだったら下さい。なんて言ったから、今までの添乗員さんは、帰りの空港で無駄にならない使い方を教えてくれる方がほとんどだったので、驚きました。...本・益田ミリ「タイムトラベル世界あちこち旅日記」
皆様に本日ご紹介する本はこちら。寡作な作家さんのこんしんのいちげき 『六色の蛹』読みました。 六色の蛹 サーチライトと誘蛾灯Amazon(アマゾン) ${E…
作品紹介・あらすじあれから何年経ったのだろう。あれって、いつから?どのできごとから?日本を襲った二つの大地震。未知の病原体の出現。誰にも流れたはずの、あの月日――。別々の場所で暮らす男女三人の日常を描き、蓄積した時間を見つめる、著者の最新長編小説。読書備忘録桂由美さんが震災を経験した人は強くなる。と、インタビューでおっしゃっていました。コロナだってあれだけ注意していたのに、なんで?・・・もっともコロナはまだ安心はできません。息子の会社の方も夫の仕事先の方も・・・電車でマスクしている人に、まだマスクしてる!と言っていた人を見て、人のこと気にすんな!迷惑かけてるかっ!なんてマスクしている人の中のひとりである花粉症の私は思いました。コロナでの制限が解除されたら、どこかに行いかなきゃ損!まぁその気持ちはわかる。三...本・柴崎友香「続きと始まり」
『女の子たち風船爆弾をつくる』小林エリカ大平洋戦争を舞台に、宝塚歌劇を縦軸として、横軸に無数のハイソサエティの少女たちの青春が描かれています。国のためと信じて、何も知らされないまま、人を殺すための風船を作らされていた少女たち。視点が定まっていないので、最初、読みづらいと感じたのですが、読み進むにつれて、この書き方だからこそ、伝わるものがあると、時間を追うごとに作家の意図していることが理解できるよう...
やさしい猫 /中島京子新聞のテレビ欄で気になりNHK連続ドラマ「やさしい猫」第1話を観てみたら先が気になり図書館でお借りしましたテーマは入管行政、そして家族スリランカ人の青年とシングルマザーで保育士の女性と娘3人を中心とした日々の暮らしをその娘が語るかたちで物語は進みます少し前のニュースのスリランカ人女性が病院で診察してもらうことも叶わず亡くなった事件は記憶に新しくまたWOWOWでクルド人の女子高生の日常を綴った映画を観ていたこともあり興味深くドラマを観ています先が気になっていたので本はすでに読み終えました日本人の1人がこの本を読んだからと言って事態が変わるわけではありませんが状況を少しでも知ることはとても大事なことだと思いました例えば日本の学校に通っているのに申請しなければ修学旅行に参加することも隣の県...「やさしい猫」観て、読みました。
あらすじひとが暮らすところには、いつも川が流れている。人生の3つの<時間>を川の流れる3つの<場所>から描く、生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。読書備忘録ふ~ん!と読んでいた。そして、貝を冷凍できるなんてちっとも知らなかった。って、望子はまだ子供。私がそれを知ったのは大人過ぎてからの事!冷凍できるのよ。次の話で、カラスは利口だけれどそれゆえか悩みも多いのね。それにしても翼があって飛んでいけるのは羨ましいです。最後に繋がりましたね。真凛ちゃんの縄跳びで?この土地ではみんながつながってしまうのだ。オランダで暮らしていたのね。希子と・・・いきなりバスでの芙美子に、あっらー!その勇気がすごい。この国では同性婚が認められている。パートナーとのエピソードに、ふくらはぎに出来たおできを壊疽と診断され24時間...本・江國香織「川のある街」
【本の感想】ミニマリストという分野について【捨てて気楽に暮らす!】
服やママ友関係を媒介とした、ザ・ミニマリスト本。 新たな知見はなかったけど、いろいろ考えさせられた。 そういう意味では読んでよかった。 本を読んだ感想 本書の感想の前に、本書を読んで思ったことを書こうと思う。 ビジネスチャンスを逃さない人達
うらはぐさ風土記/中島京子映画化された「小さいおうち」ドラマ化された「やさしい猫」の原作の作家さんの最新作武蔵野にある空き家となった伯父の家に暮らすことになった離婚を機に30年ぶりにアメリカから帰国した50代の大学教員の女性が主人公9章に分かれた長編小説なのですが1章目から「しのびよる胡瓜」なるものが現れて心を掴まれました登場するのは庭の野菜のお世話をしてくれる近所の足袋屋さん滝沢カレンのようなヘンテコな敬語を使う女子大生とそのお友達の陸上部のエース認知症の伯父等々コロナ禍の中で移りゆくものと変わらないもの自然の移ろい更年期空き家問題…など日常の様々なことが描かれますが印象としてはゆったりとした東京都下での日々の暮らしを綴った小説という感じで読んでいてとても心地よかったです(クリックで大きくなります)うらはぐさ風土記/中島京子
新聞の連載小説は読む習慣が無かったのですが 今シーズン何気なく目にして読み始めて 日々の楽しみになっています。 朝日新聞DIGITALでも読めます↓朝日新聞…
あらすじバイト先のコンビニに現れた女から、青年が「ある頼みごと」をされる「ぴぴぴーズ」、刺繡作家が夫の黒い過去を知ってしまう「刺繡の本棚」など、日常の隙間にひそむ「孤独」を描き出す短編集。『すばる』他掲載を単行本化。読書備忘録乙事百合子の出身地・・・夫がいるから家に入れた、浄水器のセールスの娘。男だったら入れなかったのかな?ぴぴぴーズ・・・なにそれ!?とても素敵な、大切な、宝物のような記憶になったとか?あたらしい日よけ・・・集団つくってそんなこと言われえちゃったらね。見張られてる感あり!だいたいシミがそのように見える方が!どうでしょう?ちょっと最後、よくわからず終わってしまった。みみず・・・保育園の園児のパパと!ってせんせ!マッチングアプリは芳しくなかったのね。しかもみみず見ちゃったし?刺繡の本棚・・・現...本・井上荒野「錠剤F」
経済評論家の父から息子への手紙 / 山崎 元 今回紹介する内容は2024年1月1日に亡くなられた経済評論家である山崎元さんの『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』の紹介です。 この本はaudibleで人気コンテンツとし
『イラク・コネクション』ドン・ベントレー『シリア・サンクション』の続編。面白かったと思うのですが、記憶が遠い彼方です…。『ジェンダー・クライム』天童荒太中年の男の死体が発見されます。裸で、後ろで手を縛られて。遺体にはレイプの痕跡もあり。調べによると、被害者の息子は、数年前の集団レイプ事件の加害者のひとりだったことがわかります。八王子南署の鞍岡警部補は、本庁捜査一課の若手刑事、志波とコンビを組んで、捜...
作品紹介・あらすじしあわせは、つながっていく!子供の頃の思い出、見ることのない未来、こぼれ落ちる日々…あんなこと、こんなことが、しりとりのように連鎖する朝日新聞連載「オトナになった女子たちへ」に加筆・修正したエッセイと3本の書き下ろしを再編成した、とっておきのエッセイ集。友人らとしりとりをしながら歩いた。しあわせなものしか言ってはいけない、名づけて「しあわせしりとり」である。いろいろ出てきた。「すいか」と言った人もいた。(略)その後、めりーごーらんど、どなるどだっく、くりすます、としあわせしりとりはつづき、この先の公園の桜がきれいだから寄っていこうよと、さらに歩いた。いやな予感がした。――「しりとり散歩」より読書備忘録まえがきに、タイトルをしりとりで・・・と、あーほんと、しりとりだ。息子たちが子供だった頃...本・益田ミリ「しあわせしりとり」
本日はこちら。澤村伊智さんの比嘉姉妹シリーズ短編集。 『すみせごの贄』読みました。 すみせごの贄 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫)Amazon(アマゾン…
内容紹介第45回野間文芸新人賞受賞作。疾走する想像力で注目を集める新芥川賞作家が描く、馬と人類の壮大な歴史をめぐる物語。太古の時代。「乗れ!」という声に導かれて人が初めて馬に乗った日から、驚異の物語は始まる。この出逢いによって人は限りなく遠くまで移動できるようになった――人間を“今のような人間”にしたのは馬なのだ。そこから人馬一体の歴史は現代まで脈々と続き、しかしいつしか人は己だけが賢い動物であるとの妄想に囚われてしまった。現代で競馬実況を生業とする、馬を愛する「わたし」は、人類と馬との関係を取り戻すため、そして愛する牝馬<しをかくうま>号に近づくため、両者に起こったあらゆる歴史を学ぼうと「これまで存在したすべての牡馬」たる男を訪ねるのだった――。読書備忘録難しい・・・と、読んでいた。だいたい途中でわかん...本・九段理江「しをかくうま」
【本の感想】「当たり」本【我慢して生きるほど人生は長くない】
何度も何度も読んだ、「自分時間を生きろ」的な本。 今後は未知の分野の本を広く浅く読もうと最近決めたんだけど(↓)、 本書はそれ以前に図書館で予約した本なのでノーカウント。ちなみに予約中の本はあと11冊 概要 本書の概要(と言えるであろう部分
10年間、大切なもの捨てられないもの遠ざけたいものを預かってくれる預かり屋さんの話ですただし店主は魔法使いの青年執事はオレンジ色のカラシという名の蝶ネクタイにベストを着た🐱お菓子作りが上手な猫さんなのですお店を訪れると、心にしみる飲み物ととびきり美味しい手作りのスイーツでもてなしてくれます🫖🥯お店を訪ねることになるのは小さな女の子からいい年の大人までいろいろです児童書の扱いになっていますが大人も読まないともったいない!この本は、NHKEテレ10分アニメ放映中の🍬 ふしぎ駄菓子屋銭天堂の原作者さんのシリーズものですアニメの銭天堂が面白いのでとりあえず3冊借りてみたところ1冊目を読み始めてほどなくまた大好きな本を見つけてしまったと思いました続きのシリーズ、番外編も含め全部に予約を入れているのですが回ってくるのが待ち...十年屋🫖/廣嶋玲子を読みました。
某所にアップした1冊300字弱の本の感想に追記したりしなかったりしたもの。 【鈴木裕介】我慢して生きるほど人生は長くない 感想記事はこちら↓。 「自分時間を過ごそう」系の本。ちゃんと注意点も書いてあって好感。随所に出てくる例がまんまボクの退
内容紹介家庭裁判所に送られてきた少年を預かる補導委託の引受を突然申し出た、南部鉄器職人の父・孝雄。父の行動に戸惑う悟。少年と工房で共に働くうち、悟の心にも少しずつ変化が訪れて…。『読売新聞』連載を単行本化。読書備忘録「補導委託」・・・そのような制度があることを知りませんでした。やって来たのは16歳の春斗そもそも塾に間に合わないから自転車置き場の隅にあったぼろい鍵のかかっていない自転車を、ちょっと借りちゃおうと乗っていたところ、職質にあい盗難届が出ている自転車であった。すぐ返すからちょっと借りただけだったのに・・・ってところから・・・春斗のお父さんの生い立ちや、職業に関わらず、子どもには苦労させたくない。と思うのはよくわかります。子育てって難しいですよね。受け入れた南部鉄器の工房の親方孝雄と息子悟の関係でも...本・柚月裕子「風に立つ」
とにかくお問合せが多い。 雨穴さんの「変な家」!! このところまた特に聞かれるようになった。 2024年3月に映画化してるから その名残みたいなものが時差でやって来たのかな? 「2023年最も売れた小説」とか、 かなり興味をそそるキャッチフレーズが付いてて、 つかみはオッケー。 ...
作品紹介・あらすじ「関西弁って深刻さが薄れる。スマホのメモ機能に『悩みメモ』というのをつけていて、そこへ書く悩みを関西弁にすることを思いついた」「2021年の極めつけはNHK『あさイチ』のプレミアムトークに出演したこと。その数日前に自宅の階段から落ちて左足を負傷、服や靴を新調したのにサンダルで出演というガッカリな事態に」昨年、突然この世を旅立った著者が2008年から21年までの13年間にSNSでつぶやいた日記や、多くの新聞や雑誌に寄稿した書籍未収録のものを中心にまとめた珠玉のエッセイ集。著者や家族による自然や花の写真と共に、私たちの愛した山本文緒が、オールカラーの文庫で蘇る。読書備忘録「ご破算で願いましては」なんかわかる。夫は手帳を何十年も前の物から中身だけずっととっている。通帳も然り!私はさすがに通帳は...本・山本文緒「残されたつぶやき」
『アガサ・レーズンと毒入りジャム』M・C・ビートンカースリー村の牧師の妻ミセス・ブロクスビーのもとに、コンフリー・マグナ村の牧師アーサー・チャンスが訪れました。訪問理由は、ミセス・ブロクスビーの親友、アガサに村祭りのPRを頼みたいとのこと。強引な依頼に困惑のミセス・ブロクスビーは、アガサと一緒に村に出向き、丁重に断ることにしたのですが、村祭りのスタッフ、ジョージの美貌に夢中になったアガサは依頼を引き受けてしま...
作品紹介・あらすじかけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。真夜中のアボカド/銀紙色のアンタレス/真珠星スピカ湿りの海/星の随に読書備忘録切ないなぁーなお話真珠星スピカ・・・学校でいじめにあっているみちるの母親はすでに事故で亡くなっている。そのお母さんが幽霊となって・・・今でもこっく...本・窪美澄「夜に星を放つ」
作品紹介クラスメイトの稚拙な行動の理由。パリに降り立った彼女の秘めた思い。甘やかに秘密を分かち合う2人の女。宿命的な死に蝕まれた村…。隠された真実に気づかせてくれる作品集。表題作など、全8編を収録。交霊会/金色の風/迷宮の松露/甘い生活/未事故物件/ホテル・カイザリン/孤独の谷/老いた犬のように読書備忘録交霊会・・・うっわ!怖い。金色の風・・・姉妹が仲良くて良かった。そう、能や歌舞伎のシステムだったらね。以前、狂言のチケットをいただいて観に行ったことがあった。小学生くらいの子が出ていたけれど、ほとんどセリフを覚えていなく後ろから口伝えで演じていた。って言うのをこれを読んでいて思い出した。迷宮の松露・・・モロッコで、いつもきちんとしていたきれいだったお婆さんを思い出していたのね。良かったですよ、会社やめて。...本・近藤史恵「ホテル・カイザリン」
『金春屋ゴメス 因果の刀』西條奈加シリーズ3作目。2作目の『金春屋ゴメス 芥子の花』は驚きがなくなったぶん、普通に面白いくらいだったのですが、この3作目はまた新たな事実を次々と知らされて、一気読みしました。江戸国のゴメスを含めたレギュラー重鎮たちの来歴が描かれていて、ほーって感じで、とても面白かったのです。いわば気になる有名人の過去を知ったような。平日ランチで、『あんかけ焼そば 陳麻婆豆腐 STORM 京橋店...
作品紹介・あらすじコロナ禍で厳しい日々の続く飲食店業界。〈パ・マル〉でも、テイクアウト・メニューを考えたり、料理教室を始めたり……。そんな中でも、料理教室で起きたトラブル、ひとりでテイクアウトを買いにくる男子中学生の事情、自身のレストランにスタッフが定着しないのはなぜかと嘆く他店のシェフ等々、名探偵シェフ三舟のまわりには解くべき謎がいっぱい。待望のシリーズ第4巻。読書備忘録コロナが落ち着いてきたかと言うのに、ロシアのウクライナ侵攻でたくさんのものが値上がり、パ・マルも知恵をだして乗り切らなくてはならなかった。食品自給率のお話も・・・表題の「間の悪いスフレ」・・・しぼんじゃう!「完全に偏っていない人などいないし、公平な心を持つことは難しい。でも、素直にいろんなことを知ることが、自分を変える第一歩ではないかと...本・近藤史恵「間の悪いスフレ」
作品紹介・あらすじのんびりした老後を夢見る59歳の主婦・悦子。ところが、定年間近の夫とのビミョーな関係、就職しない息子、シングルマザーとして生きようとする娘、さらに、80代の母は恋…!?と次々に想定外の出来事が。平凡な家庭に巻き起こる波乱の日々は、深刻なのに、なぜか笑えて、心にしみる。スッキリ痛快な家族小説!読書備忘録もうね、ドタバタ!深夜ドラマになるといいのに・・・悦子のお母さんの妙は80代で三つ年下の秀二と仲のいいお友達?でいい感じに過ごしていて、いい人ですよね。「人生は、こうやって、想像を超えて展開する。それが面白いのだよ」by秀二・・・所詮他人事?夫とは週末、もしくはたまぁに暮らすのがいい!距離感がね・・・だがしかし、お互いに助け合うしかないというようになったらって、なるでしょう。そのうち・・・寄...本・久田恵「主婦悦子さんの予期せぬ日々」
←クリックで大きくなりますタイトルからしてほっこり系しっとり系かと思いきやとんだ誤算いい意味で、ですお話は4つ+エピローグ1話目ではいきなり偏屈な婆さんが出てきたと思ったら…テンポよく吸引力のある文体でもう先が気になって気になって謎解きの要素もありあっという間に読み終えてしまいましたひとは案外誰しも 思わぬところの思ってもいないひとに気にかけてもらっていたりとかするものなのかもしれないな~と思いましたエピローグの母と娘の話では自分と照らし合わせ考えさせられました著者はこの本で初めて知りましたが気持ちのいい文体なので他の本も手に取ってみたいです泣かせよう泣かせようという感動の押し売りでも押し付けでも説教でもなく爽やかで前向きな気持ちになれるほんとうに読んで良かったと心から思える1冊ですシリーズ2冊め こちら...天国からの宅配便🌠柊サナカ
デビュー作からかなりの数を読んできましたが前作の「川のほとりに立つものは」からちょっと何かが変わったように思いますただ寄り添ってくれる目線は同じです今回の本を読んで思い出したのが著者の「わたしの良い子」「彼女が天使でなくなる日」です都合の良い子にさせられてしまう怖さ著者の作品を読むといつも「普通」って何だろう…と考えさせられます普通という価値観に縛られてしまう苦しさそんなものただの幻想にすぎないのに 「良い子は天国へ行く。 悪い子はどこへでも行ける」 帯にも書かれていた主人公が高校の先生から得た言葉です自由には判断力怖さなど多くの危険もいっぱい付いてくるけれど自分を押し殺したまま現世を過ごし死んでから天国へ行けてもそんなの幸せではないと思います本の中で主人公は辛いことばかりですが最後に明るい方へ行けてよか...白ゆき紅ばら/寺地はるな🌹読書記
l 最近の読書記録 湊かなえさんの 山女日記 湊かなえさん 最近ハイキングに興味があるので 読んでいると実際に山に行ったかのような気持ちになりました。 山に普段行かれている方も、読んで
『文庫旅館で待つ本は』名取佐和子~筑摩書房のサイトより~しずかな波音、やさしい食事、ぬくもる温泉、そして何よりあなたのための一冊を。戦前から続く海辺の老舗旅館・凧屋の名物は様々な古書を収めた文庫=図書のコレクション。少しばかり“鼻が利きすぎ”な若女将がすすめてくれる「お客様と同じにおい」を纏った文豪たちの小説が、訪れる人の人生を揺らす―。現在、読書に追われ中。読んですぐ返却の繰り返しで、じっくりメモ...
本日の本は中山七里か東野圭吾かって言うくらいハイペースで出版してる中山さんの小説。 『特殊清掃人』読みました。 特殊清掃人Amazon(アマゾン) 特殊…
あらすじ大手広告代理店を早期退職したキョウコは、貯金を切り崩し、月10万円の暮らし。老後に少々不安を感じながらも、日常の暮らしに喜びを感じながら、今日も楽しくのんびり生きています。「れんげ荘」シリーズ第8弾。読書備忘録特に何が起こるというわけじゃないけれど、どちら様にもある日常スーパーの話はね、いろいろあります。レジ最中に待たせて買い忘れを取りに行ったり、サッカー台で肉や魚をトレイからビニールに入れ替えたり・・・今はセルフレジを利用しているから、ピッピッと楽しんでとっとと帰っちゃうから、そういうのを見ることもなくなりましたが・・・老後のことは切実になって来ていますね。でもキョウコは大丈夫でしょう。周りとうまくやっていそうだから・・・。いじけたり、ひがんだり、悪口言ったりしないことだわね。ニャンコにワンコ・...本・群ようこ「しあわせの輪れんげ荘物語8」
作品紹介お誕生会が禁止された小学校、母が台無しにしたお誕生会、お誕生会好きの会社の上司、3.11に祝うお誕生会…。お誕生会をめぐる人間模様を描いた7つの短編を収録する。読書備忘録話には聞いていたけれど・・・と言う話息子たちの時もそのようなことはしていなかったけれど、女の子の間ではやっていましたね。たまたまそういう地域だったのかもしれない。ゆとりの次はさとり?小学校の先生も大変ね。連作の万華鏡、そうだったのね月の石、お父さんのドールハウスがとてもよかった。★★★★☆本・古内一絵「お誕生会クロニクル」
作品紹介・あらすじ「絶対にお父さんと同じお墓には入りたくない!」四十九日の法要を目前に控え、突然明らかになった姑の遺言。騒動の行方をワクワクしながら見ていた五月だが…。読書備忘録「絶対にお父さんと同じお墓には入りたくない!」遺言、聞いちゃったからね。で、始まる話東と西の違いに、え!そうなの?骨壺に収める遺骨も、お墓への納め方も、お墓自体も・・・違うの。田舎の墓を墓じまいしようとしたら・・・そんなに?胡散臭いなぁー!生きている人が幸せに生きられなくなるほど・・・以前住んでいたところで、山が削られ何ができるんですか?って大家さんに聞いたら実家がお寺だという奥さんが、霊園ができるんだけれど、あんなに山壊して、死んだ人はどんどん増えて行くのにお墓だらけになる。と話していたのを思い出す。義伯母の実家もそのあたりの霊...本・垣谷美雨「墓じまいラプソディ」
穂村さんの本がずっと気になっていて。 発売と同時に図書館に予約して、先日、順番が来て、読み始めましたが。 好きなんです、この語り口と感性が。 貸出期限があるけど、一気に読んで返却なんて、したくない。 やっぱり、気分のよいときに、ちょっとずつ読みたいな。 自分の気持ちのペースで読みたいな、って思ってしまって。 図書館の本は、返しちゃいましょ。 持ち物を減らすことをしている現在、手持ちの本を増やしたくはないのだけれど、 実物を手にしたらやっぱり欲しくなっちゃったので、本屋さんへ行きました。 店頭の機械で在庫確認したら、「在庫少ないですよ~~」みたいなことが書いてあり、 慌てて機械から出てきたレシー…
内容紹介眠れない夜には、茹でただけの栗を食べながら窓辺で夜空を見上げ、年末には林檎ケーキを焼きながら年越しの準備をする-。誰かの笑顔のため、自分を慈しむために、台所に立つ日々を綴った日記エッセイ。読書備忘録2019年のエッセイまだベルリンにいた頃ですね。1/16・・・角田光代さんの話、「日曜日に雨が降ったら家で豆を煮て過ごすような女とは友達にならないだろう」的なことが書かれていて、ズバリ私にことだと思ったんだって・・・あーねと笑えた。3/19・・・イケムラレイコさんの国立新美術館での個展に行きましたが、「どこにも属さない私」と言う本が出ているのを知ったので、読んでみようと思いました。7/16・・・選挙に参加しないということは、自分の生活を、未来を、人生を、誰かに丸投げするということに等しい。私もそう思いま...本・小川糸「真夜中の栗」
ストーリーとしての競争戦略 / 楠木 建 今回の紹介本『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』は早朝のウォーキングでaudibleで購入し、2週間ほどかけて聴きました。 抑揚のあるナレーションがさらに体系立てて、ビジネス戦略書の入
某所にアップした1冊300字弱の本の感想に追記したりしなかったりしたもの。 感想は基本的に所感 → 得た知見 or 気になる言葉の順で書いている。“◆”以下が得た知見や気になる言葉 【末吉宏臣】発信する勇気 既読本(同テーマの本)を雑に切り
おひさしぶりです。体調&メンタル壊して寝込んでました。持病持ちは辛いよ。 「もう、だめかもぽ」(なんせ不安障害なので)なんて弱音がちらりと脳裏をかすめてたこ…
【本の感想】たしかに書かなきゃ始まらないけど、、、【書く習慣】
この感想記事を書いたことで、以前読んだ本に書いてあった 読まれたいなら(書きたいことじゃなくて)読みたいことを書け の意味する所が体感できた気がする。 そういう意味で読んでよかった本になった。 この記事(というかこのブログ)は、ボクが書きた