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河上 肇岩波書店岩波文庫385ページ戦前の代表的なマルクス経済学者であった河上肇は、京都大学教授を辞し、当時非合法だった共産党に参加したことによって逮捕され、昭和8年から12年まで入獄。出所後は逼塞した生活を送るが、戦時中に出版のあてないまま書いたのが本書。 終戦後の昭和21年に亡くなるが、本書はその後に出版され、たくさんの人に読まれた。 詩や漢詩や和歌は前に読んだのだが、この自叙伝のほうが有名らしい。...
河上 肇筑摩書房筑摩叢書244ページ茨木のり子の本で、河上肇の詩を知ったので図書館から借りてきた。本書には、河上肇の詩、漢詩、短歌が収められている。それぞれ年代順に並べられているので、著者の経歴を追いながら読んでいくと、この三つの形式がどういうときに生まれてくるのか、その違いがわかるような気がする。とくに獄中の短歌を読んで、短歌というのがどんなものなのかはじめてわかったと思った。心平心平無厭夢身静有...