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今の季節、花屋でシクラメンの様々な花を見かけるのは楽しい。この花を飾って正月を迎えようという人が多いのだろう。
この植物の和名の一つが「ブタノマンジュウ」だというのはあまり知られていない。英名「sow bread(雌豚のパン)」の和訳だそうだが、原産地の地中海地方ではもともと人間も球根を食べていたらしい。園芸種になって今では食用にすることもないと思うが、牧野富太郎が命名した「カガリビバナ」という名よりも何やら歴史を感じさせて面白い。
最近では、ミニシクラメンの鉢植えも増えてきたようだ。これは日本で開発されたらしい。そのうえ今では香りのあるシクラメンが開発されているというから驚きだ。数十年前、布施明の歌う「シクラメンのかほり」が流行したころは無論そんな花はなかった。まだ出合ったことはないが、どんな香りがするんだろう。
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141212 F4(LAMPLIGHT)
紅葉でも有名なお寺だが、人混みがいやで見頃が過ぎるのを見計らってきたつもりだった。それでも遅すぎたというほどでなく安心した。ただし阿弥陀堂や宝物殿が修理中で、並んでいる建物を描くのは諦めるしかなくガッカリ。観光客がもっと少ない時期にやればいいのに、と手前勝手な感想…。
見晴らしがよさそうな裏山に登ってみた。急な階段だ。ここからだと修理中の囲いなども見えない。絵になるかどうか見渡していて、親子連れを見つけた。これはいいとパチリ。二歳か三歳くらいの子だろうか。エッチラオッチラ、よくここまで登ってきたものだ。この子もエライけど、いつでも抱っこできるようにつきあっているママもエライ。記念に絵の中に登場してもらった。
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141209 F4(LAMPLIGHT)
市内の丘陵地帯にはミカン畑が散在していて、その色づく様が、毎年紅葉に先立って秋の到来を告げる。緑の葉に守られてツヤツヤと輝くミカンはいいものです。見るだけでも爽やかな気分にしてくれます。
同じ畑の中でも木によって収穫時期に遅速があります。なぜかわからないけれど、全く葉だけになった木の隣は手付かずのままだったりする。早生/晩生の違いなんだろうか、素人目にいくら葉を見比べても区別ができない。この絵の木も、12月というのに収穫はこれからです。
数日前には、日本海側や四国では大雪で多くの被害が出ました。この辺は雪に無縁だといっても、山野は少しずつ冬の気配を見せています。これからは、外で描くのがだんだんシンドクなります。
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141206 F3変型(VIFART)
マレーシア原産で、マレーシア・シャクナゲともいうツツジ科の植物。樹高2mくらいになるらしいけれど、これはまだ30cmくらいの小さな木でした。ロケハンの途中で見つけて、珍しいなとパチリ。一か月くらい前のことです。
風景画のモチーフを探して歩いていると、それとは別に、季節ごとに結構珍しい花や美しい花に出合います。歩き慣れた道筋などは、いつしか花好きのお宅を覚えて楽しみにするなどということにもなります。この花もそうでした。根元に名札が添えてあって名前を知ることができました。
それで思い出しました。何年か前の春頃だったと思いますが、このお宅の奥さんにツリガネスイセンの名を教えてもらったことがあります。石塀の根方でひっそりと珍しい咲き方をしているのに気づいて興味をもったのです。穂状花序というのでしょうか、紫の小さな花が円錐状に重なって咲く花でした。ちょうど居合わせた奥さんに尋ねたのですが、そんなことがきっかけで、たまに顔を合わせると会釈するようになりました。
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141204 F4(VIFART)
この数日は寒い日が続きました。近くの里山はすっかり色変わりして、全体が茶色の毛布でもまとったかのように見えます。秋が一段と深まってきました。
ここはミカン畑の一隅。まだ梅の木に葉が残っています。少し前に取材したからです。何ということもない風景ですが、ススキとの取り合わせが気に入りました。今頃はきっとあらかた落葉してしまっているでしょう。風の強い日が続きましたから。
こういう風景で人との関わりを物語るのは道くらいのものでしょう。でも人の姿のない道は寂しい。道は人との関わりが強いだけに、人の不在はより強く寂しさを感じさせます。
この道や行く人なしに秋の暮れ
と、芭蕉の句ほどの深い感慨ではないにしても、無人の道はいつも空虚な感じを伴います。
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