新型コロナの感染防止の為、社会的距離を保って訪ねてます
前回ご案内の桑名市から遠く聳える鈴鹿山脈を眺めつつ、三重県内をワンマン電車に揺られて西へ移動しましたら、着陸中?の飛行機が車窓に。三重に空港?と慌ててシャッターを切った私メですが、後で聞けばコリャ中古建築機械の販売業者が本物の廃機体を看板代わりにしてるのだとか。旅に出るとホント不思議ばかり
で、参りましたのは三重県中北部の城下町・亀山・・名古屋から来る電車の終点で、ココより先はディーゼルカーの世界ですが、私ぁ神話の世界の悲劇の英雄・日本武尊(ヤマトタケル)さまの像が立つ亀山駅で下車。武尊さまは東征の旅からの帰路、亀山でお亡くなり成ったとか。能褒野王塚古墳なる御墓所も在るソウです
全国を旅してますと日本武尊さま由縁と称するトコが結構在りますが、神話の世界は私メら講釈師の守備範囲外すぎて詳しくを知らず、武尊さまが亀山で亡くなられてたとは吃驚仰天。御墓所とされる古墳は宮内庁がソウと認定して神社も在る様ですが、ソチラへ参るのは何れの楽しみとして、・・今回向かったのは亀山城
文永二年(1265)に初めて築かれた粉蝶城こと伊勢亀山城は、豊臣配下の岡本下野守によって天守閣を持つ近代城郭に造り直され、徳川期は主に三河以来の重臣たる石川家が鈴鹿峠を控える要衝・亀山を任されてますが、現存するのは御覧の多門櫓ほか僅かだけ。ソレでも三重県内じゃ唯一そのままに残る遺構なのだとか
大体が岡本下野守が築いた立派な天守閣は、幕府から天守閣の解体を命じられた丹波亀山城(京都・亀岡市)と勘違いされて壊された等と云う、講釈師だってソコまで出鱈目はしないだろうと云う呆れた逸話が有り・・天守閣跡に代わりに建てられたのがご案内の多門櫓の様ですが、その傍に鎮座する亀山神社さまにお詣りを
明治の廃城令で殆ど壊してしまった亀山城址を暫くブラついて、気に成ったのがこの石碑・・えぇと「石井兄弟敵討ち」だと!信州小諸藩士・石井宇右衛門の遺児二人が足掛け二十九年の苦労の後、父の仇で亀山藩士の赤堀源五右衛門をこの城内で討ち果たしたと云う一件が、赤穂義士が吉良上野介を討つ前年に有ったとか
石井兄弟の敵討ちは快挙として広く喧伝され、この影響で赤穂四十七士が討ち入り「せざろう」得なくなったと私メら講釈師は申しますが、無学な私メはその詳細を今まで知らず・・亀山で起きたコトでしたか!何しろ亀山は東海道五十三次の四十六番宿で、旅人が多く通ったトコだから忽ち全国に伝えられたンでしょうネ
今度は宿場の中をブラついてみますが、お城の築かれた丘が亀の甲羅の様にこんもりしてるンで亀山と呼ばれたと云う位で、前回ご案内した桑名は同じ東海道でも全く平らでしたが、ココは鈴鹿山脈の麓だから旧街道沿いは山坂だらけ・・しかも城下町だから道は右へ左へクネクネだらけ。そして酷暑だから誰も居ませんナ
ま、拙宅のある中山道板橋宿もコロナ禍を抜けて漸く戻って来た宿場巡りハイク客を、酷暑の今夏は殆ど見てませんので・・東海道の亀山でも同じ状況ナンでしょうネ。ま、幾ら日傘を差しててもこんな真夏の真昼間に歩いてる方がヘンですし、都内と違って自動車社会だから尚更ナンでしょうが。因みに亀山のスクーター用ナンバープレートは亀の絵柄で「カメのぶんちゃん」だそうナ
★次回は「滋賀県長浜市」への訪問記です★
(参考リンク)
★「悠久の時代が馨る処」亀山市観光協会HP
★「三重県の亀山って?」亀山市役所HP
★「号外NET鈴鹿市・亀山市」本氣(マジ)メディアHP
★「江戸時代にタイムスリップ!三重県亀山市の観光スポット7選」skyticket HP
★「横山商店★★★〜国道沿いに飛行機(旅客機や戦闘機)が展示している〜」マーチ改めインサイト〜ドライブステーション〜ブログ
★「日本武尊と弟橘媛」亀山市役所HP
★「ヤマトタケルと能褒野王塚古墳」亀山市歴史博物館HP
★「三重県で唯一現存する城郭建造物としてたたずむ『亀山城』【三重県亀山市】」歴史人HP
★「勘違いで天守を解体された城・伊勢亀山城」心にうつりゆくよしなし事をブログ
★「亀山市の地名のルーツは伊勢亀山城?〜城跡めぐりで歴史知る旅へ〜」HISTRIP HP
★「亀山神社」ニッポン旅マガジンHP
★「歴史の情報蔵 亀山で29年目の仇討」三重県庁HP
★「やさしい霊験亀山鉾 その二 苦節28年!亀山の仇討ち」歌舞伎ちゃん二段目ブログ
(関連する記事)
★「107 【お米料理05】伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ」
★「108 【講談の舞台02】阿漕の平治‥津市」
★「170 【スイーツ07】日本一湿気りやすい御煎餅」
★「291 【団子饅頭10】関に坂下、東海道ウォーク」
★「292 【カレー焼02】津でも遂にカレー焼き」
★「309 【揚げモン04】味噌カツの元祖は名古屋じゃ無く、津です」
★「310 【お米料理15】天むすの元祖は名古屋じゃ無く、津です」
★「431 【お魚料理21】大反省!天下の珍味『うなぎの粕漬け』」
★「525 【やきそば27】亀山の味噌焼きうどん・チルド版」
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(鯉風のお仕事)
★「日本全国へ、『出前講談』にお伺い致します」
★「『フルオーダー講談』を作ってみませんか?」
(歌舞伎なら石井兄弟の敵討ちは残ってますが、講談じゃ・・ネ)
今夏は余りに暑い日が長く続きすぎて、例年ならバテずに乗り切る私メなのにすっかりバテて居りまして、食欲の湧かぬ日が時折有ったりしてますが、そんな時にお世話に成ったのが亀山で買って来た「あられ茶漬け」。三重県じゃ田舎あられと称する塩だけの素朴な味わいの細いあられが良く売られてますが、他県と違うのはソレをそのまま食べるだけじゃ無く、お椀に入れたあられにお茶をかけて食べるから面喰う。ですがふやけた部分と硬い部分の食感の違いが楽しくて・・コレが結構いける!むしろ他県じゃドウしてお茶をかけないンだと憤慨したくなる位ですが、濃い味が好きな東夷の私メはただお茶をかけるだけじゃ物足りなく、昆布茶の粉を一匙ふってからお茶をかけて食べてましたネ。三重でも刻んだ塩昆布を載せたり、黒糖や砂糖をふって食べたりと楽しみ方はご家庭ごとに色々な様で、食べ方を巡って争議が巻き起こるとか起きないとか。夏だけじゃなく年中当り前に食べられてる様ですが、正直もっと買って来れば良かったと後悔する私メです