京都町家ぐらし

京都の町家に暮らす玉葱ぽんが、食べもんやお酒、愛犬との日々をつづるトボけた四方山ブログ。ベタなまち徘徊、トホホな情景も織り込んでおとどけ!

他府県のまち

五島の晩ごはんは久しぶりの旅館飯

221018前川荘1
今回、着いた朝は先生手作りのお寿司で昼は人気店のちゃんぽんやったけど、晩ごはんはトホホ。翌朝は早かったんで抜き、昼も菓子パンを食べただけで山道をえっちらおっちらしたんで、お腹ぺこぺこやった。あぁ今日はおいしいもん食べたい。この日は旅館飯。若松港近くの宿で、キリシタン洞窟への船を出してはる「前川荘」である。イカ釣り名人のご主人だけに、お造りが目玉。伊勢海老は甘いし、ヨコワかな、赤身は脂のりばっちり。イカも甘みがあって鰺はプリプリ、大満足。

221018前川荘2
鯨のおばけ(こちらでは生姜醤油で食す)や五島牛のソテー、サザエの壺焼き、あぶり厚揚げなどなど。サザエはワタが苦手なのだが、先生はワタしか食わん(歯が悪い)といわはるので、ワタをちぎって差し出し、身と替えてもらう。わーい♪

221018前川荘3
煮魚はソイかな?ようわからんけど身がほっくりして旨かった。最後のにゅうめん(五島うどんではなく島原素麺やったかも)には、名物の練り物が入ってあっさり出汁がきいてたし、全部平らげて満足満足。惜しむらくは地酒がなかったこと。ま、五島には焼酎の蔵元しかないねんけど、せめて長崎のお酒が飲みたかったなぁ。

221018前川荘4
翌朝は、昨日の伊勢海老の頭が味噌汁になって出てきた。これまた濃厚な海老味噌の味。名産・鰺のみりん干しもあるし、久々のTKGでご飯をお代わり。米も五島米がふっくら炊けている(昨夜はジャーのご飯でちょっとアレやったが)。朝からまた、お腹いっぱいになってしもた。今回、飯はハズレかと思ったが、おいしく収まって良かった。

221018リンゴパン
昨日の昼に食べた菓子パン。五島のローカルパン「リンゴパン」である。リンゴはいっこも入ってないが。店によってバンズやったりカステラ生地やったりするらしいが、私が食べたのはブッセ。グラニュー糖を混ぜたバタークリームが挟んであった。このジャリジャリ感が郷愁を誘う。で、なんでリンゴ?円いから、らしいが・・・・。

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#京都

隠れキリシタンと世界遺産の集落

221018上五島1
翌朝は、上五島へ渡る。海は少し荒れているが、天気は快晴で気持ちよい。
あぁこの太陽ちょっとだけでも、昨日ほしかった。

221018上五島2
若松港に着き、ちょっと界隈をぶらぶら。昔は医院やったのかな、こういう佇まいが好き。路地にいくつも渋い家があったけど、空き家が多く心配になる。ベンチの手入れをしてはったおじさんに話しかけたら、町村合併で有川がメインになってからは若松が過疎化して、うちの周りも空き家だらけになってしもたと言うてはった。もちろん、関西弁ではないがww
たしかに若松港は、他の港より寂れていた。売店も閉まってるし、バスもない。この9月で若松路線は廃止になったようで、現在はタクシーを呼んで相乗りしてはるみたい。

221018上五島3
221018上五島4
その寂れた若松港に行ったのは、ここを訪れるためである。船を予約して向かう。お客さんは計4人やったが、同上のご婦人2人は北海道からとのこと!日本の端から端までやね。
さて、ここは「ハリノメンド」という。針の穴のような隙間は、マリア様がキリストを抱いているように見える。見える?心が曇ってたら見えへんらしいよ。

221018上五島5
そして近づいてきたキリシタン洞窟。迫害に会った隠れキリシタンの家族が隠れ住んだ洞窟で、陸からは道がなく、船でしか行けない史跡である。あいにく波が高うて上陸は叶わんかったが、海から見ただけでもゴツゴツした岩場で、住みにくかったろう。それでも耐えて暮らすほど、信仰の力は強いのか。こんなえげつない環境でも、ささやかな安らぎを感じてはったのか。

221018上五島6
221018上五島7
家族が住んでいたところは、十字架の奥にある、海からは見えへん岩のわずかなスリットだったそう。しかし、煮炊きの煙が見付かり、隠れて4ヵ月後には捉えられてひどい拷問を受けることになる。そんな話を聞いてから改めて岩場を眺めると、胸が詰まる。

221018上五島12
とある集落へ向かうときに神社があった。しかしここも隠れキリシタンが、隠れて信仰するためにあえて鳥居を建てたそう(社殿も普通の日本風らしい)。その点、日本の神様はおおらかやなとも思うた。余談であるが、五島の神社はどこも鳥居の下部がずんぐりしている。台風などで倒れにくい配慮やろか。プロポーションに親しみを感じる。

221018上五島11
廃屋の向こうに、ひっそりと瀟洒な教会。海を見つめるマリア様。

221018上五島8
221018上五島9
かつて五島石の採石場だった赤尾の集落は世界遺産の一つで、石垣や階段、石畳が
五島石でできている。あぁこういう佇まいも好き。今度は胸がキュンキュン(死語)してくる。

221018上五島10
この日一番のお気に入り。案内してもらったタクシーの運転手さんはすごく詳しい方で、観光客があんまり行かんとこを丁寧に案内してくれはった。集落にある恵比須神社は、狛犬ならぬ狛鯨が守っている。昔は鯨漁が盛んやった上五島だけに、漁師さんが奉納したものなんやって。

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大瀬崎灯台 決死の行軍

221017大瀬崎1
福江港について、雨がぱらつく中、城跡付近をぐるっと回った。それから地元のボランティアガイドさんの案内で、福江島をぐるっと大回り。前回行きもらしたところをすべて回る予定なので、強行軍である。10時半からあっちへ寄りこっちへ寄りで写真を撮り、ちゃんぽんの遅いランチを食べて島の南西へ。

221017大瀬崎6
絶景ポイントとして知られ、映画「悪人」のラストシーンにも使われた大瀬崎灯台は、海にそそり出た断崖に立っている。山本一先生の写真をお借りしたけど、通常はこの絶景を西側の展望台から眺めるのであるが、私はどうしても灯台まで行かねばならぬ。ちなみに、天気が良ければこんなに素晴らしい光景なのだ。

221017大瀬崎2
市道から岬への脇道に逸れて約20分で展望台、その奥の駐車場までさらに10分ほど走ってもらう。で、降りたとこから1.2Km歩くのだ。ガイドさんと先生は別の場所へ、私一人が降りてテクテク・・・楽しいハイキングに見えるが、行きしは延々と下り坂。階段が整備されているとは言え、昼なお薄暗い山道はちょっとブキミである。しかも曇りで風が強いしサブい。そこを「まだかーまだかー」と言いながら歩いてると、やっと開ける。おおーすごい眺めである。

221017大瀬崎3
まだ、あの先まで行くのか・・・・誰にも会わず心細かったが、ここで家族連れに遭遇。若い家族で、お父さんは2歳ぐらいの女児をおんぶしてはる。うわぁそれで帰りはしんどいやろなぁ。さらに灯台の下では、4人の女性が休憩してはった。あぁ良かった。他にも人がいてうれしい。そのうちの一人が写真と撮るのに熱中してはったが、たいへんそうやった。というのも・・・・

221017大瀬崎4
今回の一番大きな目的は、これ。世界の3ヵ所(平戸、五島、済州島)にしか咲かないという、絶滅危惧種のシマシャジン。2cmほどの小さい花である。しかし、風がえげつなく強いので、可憐な花は揺れ動く。あとで知ったが、本当はもっと伸びてスズラン状に房咲きする花やのに、大瀬崎は風が強いので、こんだけしか生長しないそうである。もともと風の強い環境を好む変わった花らしいが、なんぼ風が好きいうてもここは激しすぎる?
とにかく写真を取り終え、帰るぞ・・・・行きが延々下りということは、帰りはずーーーーーーっと登りである。ひええええ。ゼハゼハ言いながら、帰りの倍、約40分かけて戻った。おまけに飲み物を忘れたし、休憩もただ座るだけ。行き倒れそうになりながら、あーしんどで帰りつき、トイレに寄って自販機の缶コーヒーを一気飲み。ようやく人心地着いた。ま、通常はせん体験やったし、良き思い出となったが。
ちなみに私の帰路、50代半ばと見える男性に会うた。「まだ2/3ぐらいやし、帰りはしんどいですよ」と言うたら「そうかぁ。が、ここまで来たら引き返すわけにもいかないし」と言いながら下りていかはった。がんばって!出口付近でも女性の二人連れに会うたけど、すでに4時前やったので、帰りはもう暗いやろなぁ。お気をつけて。
結局、展望台には観光バスが停まってたけど、こっちの灯台コースで会うたのは10人だけやった。ものすごい穴場である。

221017大瀬崎5
この日は天気悪いし、しんどいし。お楽しみの夕食は、目星をつけていたとこがいずれも満員。飛び込みで入った寿司屋は、扉を開けたら無人君やったんで嫌な予感がした。予感は当たり、一言も発さん無愛想な板さんの造った刺身はイマイチ、寿司もイマイチ。本日のおすすめというカマスの塩焼きなんか、ぶにぶにで食えたもんやなかった。さすがに食べものは残さずいただく主義の私も、お箸が全く動かんかった。唯一、キビナゴの天ぷらだけがまずまずであったが、いきなり2人前出てきたのにはたまげた。先生はほとんど食べはらへんし、一人でひとりで片付けて腹だけはふくれたわww

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ふたたびの五島

221016五島5
先月半ば、また五島へ行ってきた。撮り切れへんかった写真の撮影と取材のためである。この日は旅行支援が始まって4日目の日曜やったせいか、交通機関はどれも満員やった。みずほはグリーンしか取れなかったということで、贅沢をさせてもろた。もっとも、みずほ・さくらは普通の席も2列でゆったり、シートもふかふかなので、ほんまはグリーンてもったいないの(T_T)

221016五島6
さ、駅弁食べようっと。そしたら同行してくださる写真家さんからも穴子寿司が!先生はもともと料理人なので、お手のものなのだ。それにしても米寿で、昼間は姫路まで写真の審査、帰って寿司を作って夜の新幹線に乗り込むなんて、お元気にもほどがある。お手間入りをありがたく頂戴したが、この日はまず駅弁。お寿司は翌朝によばれたけど、お酢がようきいておいしかったわ。ごちそうさまでした。

221016五島1
博多駅からタクシーで博多港へ。ど派手なタワーも2度目である。こんばんは、またきたよ。

221016五島2
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221016五島4
博多港の夜、南国の風情。これまたフェリーもカプセルホテルみたいな個室が取れず、今回は2等席で雑魚寝やった。それもまたよし。100円で毛布を借り、灯りが目に当たらんとこに寝転ぶ。くたびれてたんでうとうとしたけど、モーターの音がうるさいので熟睡はできん。もう起きたままいようと思うても、5月と違い夜明けがだいぶ遅いので真っ暗では景色も面白ない。

221016五島7
福江港に着きました!・・・・雨である(T_T) 博多では曇ってて、夜にどっさり降ったようで、福江港に着いたときはいったん止んだけど、まだ時折ぱらつく。ここはザーザー降ってないだけマシ、としておこう。さて、最初に訪れたのは五島氏庭園。ここは池泉回遊式庭園が見事な屋敷やけど、建物もすごく立派。さすがお殿様の居宅である。とりわけ、障子のデザインがモダンで素晴らしい。どの部屋にも同じデザインがなく、洒落ているのだ。

221016五島9
籠目模様もあるし、縦線だけの障子も桟が357に並んでいたり、とにかく面白い。

221016五島10
丸窓は朧月で、半分開けると半月になる。おしゃれ〜

221016五島8
で、バエる場所として紹介してくださったのがこちら。一直線に並ぶ襖、確かにバエるわ。

221016五島11
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お昼は地元の人気店でちゃんぽん。昼時をとうに回っても数人が
待ってはったが、確かにおいしかった。コクのあるスープが決め手ね。

221016五島13
この日撮った写真で、一番気に入ってるもの。秋やねェ。ちなみに島には猫が多いのだ。
犬はあんまり見かけへんけど。たぶん漁港が多いしやろね。で、続く・・・・

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お土産はソウルフード むっちゃん万十

220528むっちゃん万十1
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あちらまで行ったらどうしても食べてみたかったもん、「むっちゃん万十」。長崎ではなく福岡のソウルフードで、博多駅前にもお店があるというのでわざわざ寄ってきた。博多のバスプールにテイクアウトのお店が並んでて、その一軒。ひっきりなしにお客さんが来てはったし、やっぱり人気なんやなぁと実感した。「まんじゅう」というても甘くなく、太鼓饅頭みたいなふかふか生地にハムエッグが入っている。すごいボリュウムで重たいし、1個食べたらお腹がふくれる。これが1個220円やったかな?コスパも良い。
で、ムツゴロウの形をしているので「むっちゃん」なのだ。加熱しても分離しないマヨネーズがポイント!とのことで、たしかにチンしてもマヨネーズの状態を保ってて、まろやかで酸味が強くない。あまりの人気にマヨネーズだけ別売りするようにならはったらしいが、1kgチューブ・・・重いので断念したが(T_T)
できたてなら黄身が半熟でもっとおいしいやろう。うちのむっちゃん(ムサである)にもちょっとやってみたがお気に召さんかったけど、人間は大喜びでいただいた。

220527牛肉寿司
帰りのお弁当はデパ地下でゲットしたローストビーフ寿司。このレアな感じ、ごっつやらかいし
うんまかったな。ところで、博多まで来て駅前デパートが阪急やったのにびっくり&うれしかったわ。

220528五島土産
家へのお土産は、むっちゃん万十のほかにこんなん。からすみはマスト!やってんけど、ケチって粉状のを買ったらパサパサでおいしくない(号泣)安物買いの銭失いしてしもた。けど、豆腐とかまぼこのスモークはプリッとしてて美味!その横の揚げ物は「ハトシ」、本来は海老のすり身をパンに塗ってあげてあるそうやけど、これはどう見てもかまぼこの刻んだのがすり身に混ざってた。全体に甘いしちょっと寝ぼけた味で、せっかくのお土産が残念やった。奥のきんぴらやきゅうりナムル、ハマチの粕漬けはうちの常備菜である。

220528五島焼酎
お酒は、五島の焼酎。麦も芋もまろやかで、甘みがある
のにすっきりしてる。たいへんおいしゅうございました。

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五島で食べたもん夕食編

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五島でよばれたもん、夕食編。島なのでなんちゅうても海鮮。まずは旬のキビナゴをお造りで。キビナゴってたまにこっちでも見かけるけど、こういう小魚は鮮度が落ちやすい。そやからなんか生臭いのよね。が、さすがここはとれたて!銀色に光ってて、身がプリッとしてる。もちろん生臭さの欠片もなく、脂がほどよくのって旨いっ。素材がええからどう料理してもおいしく、南蛮漬けも絶妙。
ホテルに隣接する五島ワイナリーの醸造家さんお勧め、甲州ワインと共にいただいた。五島独自のブドウもあるねんけど、残念ながら台風で全滅してしもて、今はまた一から育ててはる最中。甲州はどうもなかって、そのワインは酸味が強すぎずミネラルも控え目、穏やかな果実味で生魚にも合うた。

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翌日は福江市街の、地元の方おすすめ居酒屋「一登」さん。大阪の料亭で修行してUターンしはった板前さんのお店で、ジモティで大賑わい。まずはやはり今が旬の生うに。すごく高価で、このほんのわずかな量が1500円やったけど、味が濃厚!同じく旬の烏賊と新タマネギ、アオサのかき揚げもさっくり揚がって美味。奥に見えるのは五島牛のお造りで、脂が舌で溶ける♪

220525海鮮5
こういう料理なら日本酒!あいにく五島に日本酒の蔵元さんはなく、島特産・椿から採取した「五島つばき酵母」と富江町のヒノヒカリを用いて、西彼杵郡長与町の杵の川酒造さんが醸したうすにごり「島楽」をいただく。ほんのりオイリーなクセがちょっとあるけど、甘めで軽いお酒やった。

220525海鮮3
そして五島の名物と言えば、「カットッポ」。ハコフグは皮が硬いので、ひっくり返して内臓を取り、空いたスペースに葱味噌を詰めて焼き上げる。五島ではハコフグのことをカットッポと呼ぶそうだ。見た目キュート!そして食べ終わってひっくり返すと…

220525海鮮4
泳いでいた元のお姿に。面白い料理である。ハコフグの鱗は六角形で、
その形のままポロポロとめくれるとこも面白い。

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220526海鮮3
三日目はまた周囲にお店のない高台のホテルやったし(店は下にあるんやけど、寂れているので予約があるときしか開けないそう)、やはりホテルのダイニングで。何はなくとも名物・からすみ。そして捕鯨の盛んだった歴史を偲んで、鯨ベーコン。こちらでは辛子味噌で食べるのが珍しい。手に持っているのはサツマイモで作ったかんころ餅の田楽。やらこうて甘い、サツマイモの風味がそのまま生きた素朴な味やった。

220526海鮮2
同行させていただいた写真家さんは、自分はあんまり食べへんのにあれこれ注文しはる。「なめろうがあるし、海鮮ユッケはいいです」て言うてるのに注文しはり、やっぱり「もういらん」やて(T_T) 私はもったいながりなので、ご飯をお願いし海鮮丼にして頑張って食べた。あーもう腹キンキン。しかもこの時に食べたご飯が、ジャーっぽくて不味かったのだ。で、翌日の土鍋ご飯がすごく美味しかったので「ははーん」と思ったんやけど、朝ご飯の残りをジャーで保存し、晩にオーダーがあれば出すのではないか。それなら朝ご飯のおいしさと、晩ご飯の残念さに合点がゆく。ちゃんちゃん。

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長崎番外編 憧れの軍艦島

220527軍艦島1
ラストと言いながら、実はもう一ヵ所行ったとこがある。仕事の案件は五島列島だけであるが、大浦天主堂へはキリシタンの歴史を見るためで、グラバー園はそのついで。が、せっかく長崎県までいくんやし、どうしてもあそこに寄りたい!と、切望したのが軍艦島なのだ。ずっとずっと行ってみたかったけど、長崎は遠い。それがすぐそばまで来ているんやから、絶対に寄りたい!
軍艦島に憧れる人は多いようで、予約していた島巡りの船は、平日というのに200人ほど乗れる船の8割方が埋まっていた。クルーズは周遊のみと上陸できるコースがあるけど、そらここまで来たら上陸コースでしょう。と、150分上陸コースにした。船は長崎港を出港し、軍艦島と同じく世界遺産「明治日本の産業革命遺産」である三菱造船を通り過ぎ…

220527軍艦島2
長崎港の南部と西部の夜景がきれいな公園を結ぶ女神大橋をくぐり…

220527軍艦島3
馬込教会が見える伊王島を回り込み、やはり炭坑があった高島を過ぎて…

220527軍艦島4
じわ〜っと姿を現す軍艦島こと端島。軍艦島の北には中の島という島があって、連なっているように見える。
最初、この姿が見えたときは、感激のあまり涙がちょちょぎれた。来たよーやっと来たよー。

220527軍艦島5
ぐんぐん近づき、乗ってる人がいっせいに島側へ寄ってスマホやカメラを向ける。船、傾かへんかなww

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220527軍艦島8
江戸時代から石炭が採掘され、明治になって本格化。ただの岩礁やった島を6度にわたり補強しながら広げた。それでも周囲1.2kmというコンパクトな島に、昭和35年には5300人もの人が住んでいたそう。当時の東京都心の9倍もの人口密度で、その密集度は世界一!島内には大正時代に築かれた日本初の高層住宅(7階建て!)をはじめ小中学校や病院、公衆浴場、商店街、映画館にパチンコ屋、プールまであった。
けれどもエネルギーが石炭から石油にかわり、昭和49年に閉山して住民はすべて本土へ引き上げることに。以後は無人島である。ちなみに灯台は、無人島になってから真っ暗で危ないので、後年建てられた。なので灯台だけ、白く目立つのだ。
昭和49年なら私はニュースを知ってるはずやけど、記憶にないのはそのころ興味がなかったんやねm(._.)m 滅びゆく美しさって、年を食ってからでないとわからんもんなぁ。

220527軍艦島9
軍艦島見学は平成21年から始まり、見学できるのはルートが整備された西側の1/3ほど。もともとここの建物は、建築を急ぐあまり近場の海砂をコンクリートに混ぜて建てていた。それが吹き付ける潮風と相まって、風化のスピードが速い。現役時代はこの島で働いていたというガイドさんに5年前の写真を見せてもろたけど、思いっきり廃墟感がアップしてる。中へ踏み込んだら、ほんまに危ないやろねぇ。それでも入ってみたいが。
建物の右端にちらっと見える祠は神社のあと。島には採掘の安全を祈願する神社から亡くなった人を弔う寺もあったそう。が、敷地が限られているので、亡くなった人は横の中の島に火葬場を設けて荼毘に伏したそうだ。

220527軍艦島10
排水路のあとかな? 護岸に空いた穴から見える海の色が美しい。護岸も古いものは岩を赤土&石灰で固めてあり、実はこの護岸と海底深く迷路のように掘られた炭鉱跡が世界遺産なんやって。

220527軍艦島11
船着き場の反対側から見た姿が、戦艦土佐に似ていることから「軍艦島」と呼ばれた。

220527軍艦島12
あーほんま、シルエットは戦艦みたい。じっと見ていると、昔の賑わいが蘇る。ここにあってくれてありがとう。

220527軍艦島13
モノクロのほうが雰囲気出るかも。ほんまに行けて良かった。

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長崎へ その五 市街のラスト

220527長崎10
長崎市街はグラバー園でけっこう時間がかかったんで、急いで港へ戻らねば。というても歩いて戻るぐらいの時間はあるので、オランダ坂を通ってゆくことにする。途中、坂から見下ろすように、瀟洒な館がぎっちり建ち並んでいた。

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220527長崎12
石段を降りてゆくと、爽やかなカラーリングの洋館が並んでいる。屋根は瓦葺きやのに、その対照が面白い。
内部は、こういう町並みを保存するための活動拠点や資料館などになってるみたいやった。

220527長崎13
このあたり、海星学園とか活水学院とか、良家の賢いお子さんが通うカルチェラタンなんやね。

220527長崎14
活水学院の向かいには、かつて湊会所やった建物。
昔の建物好きとしては、界隈をゆっくり見て回りたかった。

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名残惜しいなと思いつつ、中華街までおりてきた。中華街は神戸と似たような感じやけど、もっとコンパクトかと思うてただけに、意外と広くて驚く(失礼!)。ここにも修学旅行らしい中学生がたんと歩いてた。

220527長崎17
この日は快晴でごっつ暑かったし、名物のチリンチリンアイスをいただく。
おばちゃんがヘラでアイスをバラのように盛ってくれはって300円也。

220527長崎18
はい、できたよ。
さっぱりしたアイスクリンは、こう暑い日にはうれしい。あぁおいしいなぁと半分ぐらい食べてよそ見し、続きを食べようと思たら・・・・ない。握っているのはカラッポのコーン(T_T) アイスは軽く乗ってるだけで、傾けた拍子にべちゃっと落ちていたのであった。地面を見ると、たしかに白い固まりが。周りの中学生に笑われていたに違いない。


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長崎へ その四 最後は市街

220527長崎1
島には3泊4日、朝にジェットフォイルで出発したら1時間半ほどで長崎港に着く。さすが海上を飛ぶ船は、早い。本来の取材は五島だけなんやけど、せっかく長崎まで来ているのでちょっとだけ市街を見て回る。まずは大浦天主堂。こちらはキリシタンの歴史も調べたかったので、まぁ仕事の延長だ。石の上にそびえる白亜の教会は、信者でなくてもひれ伏す威厳と神々しさに満ちている。遠足かな、お子さんたちが下りてきた。

220527長崎2
そしてお隣のグラバー園。なんと庭園にエレベーターが設置されていた。
園内もいたるところに動く歩道があったけど、皆さんのんびり委ねてはる。
大阪と違うて、せかせか歩く人がオランダ(スンマソ)

220527長崎3
上まであがったら、長崎港の見晴らし抜群。対岸には、夜景が楽しめる公園
があるそう。そんな時間までいてられへんけど。

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220527長崎6
グラバー園はめちゃくちゃ広い。イギリス人のグラバー、リンガー、オルト3氏の旧邸に加えて、長崎市内の歴史的建造物を幾つか移築してある。内部の調度もほぼ当時のままに再現され、見応えがある。ミントグリーンの窓枠の部屋なんて、乙女ゴコロをくすぐるよね。

220527長崎7
園の一番高い場所に移築された旧三菱第2ドックハウス。池に映る姿も美しい。欄干には修学旅行?の中学生が鈴なり。どこへ行っても生徒の集団が目に付き、マンボウが明けていっせいに遠足やら修学旅行やらに来てはるのやなぁ。

220527長崎8
グラバー園から細い石段を降りる。角度が急で、下りやのに膝ががくがくしてきたが、降りきったとこ
にはこんな看板が!長崎の陸上選手って足腰が鍛えられるわけやね。歳いったら辛いと思うが。

220527長崎9
地獄坂を見上げたところ。登りでなくて良かった。それにしても、
車や重機が入れへんとこに、どうやって家を建てはるのやろ?





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長崎へ その三 五島続き

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島に幾つもある教会の一つ。ステンドガラスのデザインが漁港らしい。今回はあいにく、
教会へはほとんどおじゃますることができひんかったが、いずれも意匠が素晴らしい。

220525五島1
220525五島2
このように五島といえば隠れキリシタンが守ってきた教会のイメージが強いけど、島の宗教のベースは神道であり仏教である。漁の安全は神社に祈願しはるし、寺院も多い。江戸時代、五島家が治めていた名残は石田城跡にあり、その門が五島高校の入口になっている。カッコええ。で、周辺には武家屋敷が建ち並び、体験学習館や美術館などに活用されている。めぐらされた石垣に特徴があって、上に小石が積み重ねられているのがかいらしい。これ、怪しいものが忍んできたら、ころがって上りにくい上にうえに落ちて音を立てる。また、敵に投げつけることもできる、優れた防犯対策なのだ。現在は危ないので、きちんと固めてあるそうやけど。

220525五島4
220525五島5
島出身の山本二三氏の作品を展示する山本二三美術館。スタジオジブリの作品は、ほとんどこの方が背景を手がけておられる。そんな山本氏の作品が武家屋敷の中に展示され、建物を含めて見応え満点。中にはアトリエも再現され、雲にのって五島列島を散歩することもできる。ソファまで雲の形で、芸が細かい。

220525五島6
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こちら、新上五島町の奈良尾にある、国の天然記念物のアコウ樹。樹齢は推定650年、根元が二股に分かれて、それが神社の鳥居代わりになっている。高さは25mで日本一大きいアコウだそう。室町時代からずーーっとここにある荘厳さが、伝わってくるパワースポット。根っこもすごい。

220525五島8
見晴らしの良い公園はツツジが満開やった。中央に輝くのは、長崎出身で平和祈念像も手がけた北村西望作の観音像。小さい公園やけど、すごく派手。
と、スマホではあんまり写真を撮ってないが、五島列島の奈留島・福江島・新上五島を駆け足でめぐった。風景はもとより、出会う人みんなの人情が温かく、すっかり気に入ったわ。

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