富山市が地震からの復旧復興の工程表策定 2500棟超の住家が被害
前多健吾
富山市は15日、能登半島地震からの復旧復興への道筋を示すロードマップ(行程表)を発表した。今後3年間に達成すべき取り組みの指針となり、住宅や生活の再建、インフラ復旧のスケジュールを示した。市は「きめ細かい支援に努めたい」としている。
富山市では住家2棟が全壊、43棟が半壊したほか2500棟以上が一部損壊した。特に沿岸部の東蓮町地区を中心に液状化が激しく、地盤が沈み、家が傾くなどしているという。
行程表では「住宅・暮らしの再建」「公共インフラの復旧」「地域産業の復興」「地域防災力の強化」を四つの柱に掲げ、項目ごとに目標とする期間を定めた。藤井裕久市長は「被災者の声を聴きながら、スケジュールは柔軟に対応する」と話した。(前多健吾)