まさに稀有(けう)なド迫力ボディ。1年8カ月ぶりの実戦となったケウ(牝5、林隆)が前走比27キロ増の馬体重620キロで出走し、自身が22年ロジータ記念(7着)で走った時の602キロを抜き、牝馬の国内最高体重出走記録を更新した。レースは中団で運んだが、2周目向正面で早めにムチが入るなど追走に苦労。直線は脚が上がり7着まで後退したものの無事に完走した。岡村健騎手は「やっぱり規格外というか、めちゃくちゃ大きい。(久しぶりのレースで)まだ重いですかね。使いながらどこまで上げてけるかでしょう」と話した。

同馬は前走の百人一首賞(23年1月)を馬体重593キロで勝っており、牝馬の国内最高体重勝利記録も保持している。

馬名の由来の「稀有」は大変珍しいこと、めったにないこと、の意味。「特別な存在の馬になってほしいと願って」名付けられた。