GMが日本への戦略を再開するとのニュースがありました。アメ車といえばデカイ、燃費は食う、壊れやすいなどのイメージを持ち続けているかと思います。僕は北米に住んでいるのでアメ車にはさまざまな形で縁がありますが、確かに下取り価格やカスタマーサティスファクションでは日本の車の後塵を拝しているとは思います。
が、少なくとも我々の常識が1980年代とか90年代のそれであったとしたら、そろそろ見方を変えなくてはいけないかもしれません。少なくともデカイ、燃費が悪い、壊れやすいについては相当の改善が進んでいます。一方、価格が極めて下がっていることに注目すべきです。日本でのドイツ車は根強い人気に裏打ちされて高い価格設定になっています。(価格設定は販売国への市場戦略によりマークアップが違います。日本へはその点、強気価格、つまり、高くなっています。)が、アメ車は安めの設定です。
アメリカ国内でも販売価格を見るとある意味、ひと世代前価格かと思わせる水準で落ち着いています。その上、安いドルという武器を持ったとしたらアメ車の輸出ドライブがかかってもおかしくありません。
実際、車の世界販売台数では2010年でトヨタがGMに僅か3万台の差で一位を維持したものの2011年度の逆転はほぼ確実かと思います。それは震災で販売台数に陰りがあるトヨタに対してGMは新興国、特に中国、ブラジルでの販売の伸びが顕著であり、アメリカ国内の伸びも含め、年間トータルでは相当の差をつけると思われるからです。
さて、そのGMの日本再戦略車は韓国産SUV「キャプティバ」。目玉は価格。357万円は日本販売のGM車では最廉価。更に今年後半には2000cc以下の「アベオ」も投入するということですから当然、更に安い価格で登場することでしょう。
売れるかどうかは日本でのマーケティング次第。それはブランディングともいえます。日本でGMと言えばキャディラックがそのイメージ。キャディラックのイメージはヤンキー、悪、傲慢といった感じでしょう。実際、キャディラックCTSのコマーシャルはそのイメージを地でいったわけで僕は思わず笑ってしまいました。ちなみにキャディラックの北米の購入層はイメージとは裏腹でハーレーダビッドソンと同じ「オッサン」であり若返りに必死というところでしょう。
なぜかアメ車は日本でのマーケティングが下手です。トヨタ、日産、ホンダという「つわもの」がいる市場では勝てないと思い込んでいるようです。実は同じことが韓国車。ただ、日本で韓国のものなんて、と端から諦めていては間違えです。今年スマートフォンで一番ヒットした商品の一つにドコモ経由で発売したサムソンギャラクシーS。要は牙城を築くことが出来ればアメ車が日本の市場に入り込む余地は十分にあります。
僕は日本の大手自動車メーカーがアメ車をほとんどライバル視していない今、脇が甘いと指摘しておきます。円高は続きます。アメ車の価格は安くなります。そのとき、日本車が品質という胡坐をかいていたら瞬く間に市場を奪われる可能性があります。まさかと思うでしょうけど僕はあえて今の段階で指摘しておきます。
と言うことで今日はこのぐらいで。
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ではまた明日。
が、少なくとも我々の常識が1980年代とか90年代のそれであったとしたら、そろそろ見方を変えなくてはいけないかもしれません。少なくともデカイ、燃費が悪い、壊れやすいについては相当の改善が進んでいます。一方、価格が極めて下がっていることに注目すべきです。日本でのドイツ車は根強い人気に裏打ちされて高い価格設定になっています。(価格設定は販売国への市場戦略によりマークアップが違います。日本へはその点、強気価格、つまり、高くなっています。)が、アメ車は安めの設定です。
アメリカ国内でも販売価格を見るとある意味、ひと世代前価格かと思わせる水準で落ち着いています。その上、安いドルという武器を持ったとしたらアメ車の輸出ドライブがかかってもおかしくありません。
実際、車の世界販売台数では2010年でトヨタがGMに僅か3万台の差で一位を維持したものの2011年度の逆転はほぼ確実かと思います。それは震災で販売台数に陰りがあるトヨタに対してGMは新興国、特に中国、ブラジルでの販売の伸びが顕著であり、アメリカ国内の伸びも含め、年間トータルでは相当の差をつけると思われるからです。
さて、そのGMの日本再戦略車は韓国産SUV「キャプティバ」。目玉は価格。357万円は日本販売のGM車では最廉価。更に今年後半には2000cc以下の「アベオ」も投入するということですから当然、更に安い価格で登場することでしょう。
売れるかどうかは日本でのマーケティング次第。それはブランディングともいえます。日本でGMと言えばキャディラックがそのイメージ。キャディラックのイメージはヤンキー、悪、傲慢といった感じでしょう。実際、キャディラックCTSのコマーシャルはそのイメージを地でいったわけで僕は思わず笑ってしまいました。ちなみにキャディラックの北米の購入層はイメージとは裏腹でハーレーダビッドソンと同じ「オッサン」であり若返りに必死というところでしょう。
なぜかアメ車は日本でのマーケティングが下手です。トヨタ、日産、ホンダという「つわもの」がいる市場では勝てないと思い込んでいるようです。実は同じことが韓国車。ただ、日本で韓国のものなんて、と端から諦めていては間違えです。今年スマートフォンで一番ヒットした商品の一つにドコモ経由で発売したサムソンギャラクシーS。要は牙城を築くことが出来ればアメ車が日本の市場に入り込む余地は十分にあります。
僕は日本の大手自動車メーカーがアメ車をほとんどライバル視していない今、脇が甘いと指摘しておきます。円高は続きます。アメ車の価格は安くなります。そのとき、日本車が品質という胡坐をかいていたら瞬く間に市場を奪われる可能性があります。まさかと思うでしょうけど僕はあえて今の段階で指摘しておきます。
と言うことで今日はこのぐらいで。
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