夏の奈良、帯解寺のお祭りと絶好の撮影スポットを楽しむ方法


帯解寺から徒歩5分もかかるかどうかという場所にある東光山 隆興寺。

東光山 隆興寺


この地域はかつて興福寺の領地で、隆興寺の隣には春日明神をお祀りする春日神社があります。春日神社は、徳川6代将軍家宣の時代に隆興寺の鎮護社として設立されました。

時代を経て、東光山 隆興寺は奈良市の徳融寺の末寺となり、御本尊として薬師如来が祀られています。平成6年には、弘法大師と薬師如来が祀られていた大師堂の場所に新しい本堂が再建されました。明治時代の廃仏毀釈の際には、近隣のお寺から阿弥陀如来像が避難してきて共に祀られるようになりました。

昭和21年以来、東光山 隆興寺は、良忍上人が説いた十界一念・自他融通の浄土往生を期する念仏(融通念仏)を毎朝西方に向かって十唱することなどが日課、という融通念仏宗のお寺となりました。自分の念仏と他人の念仏が溶け合い、すべての人の功徳となるというこの教えは、自分自身の利益だけを追求する現代の風潮とは対極にある美しい思想です。

「自分!自分!自分!」という自己中心的な思考ではなく、他者と共に生きることの大切さを説くこの教えに触れると、人間の本質的な優しさと深い絆を感じ、心から感動します。私は融通念仏宗徒ではありませんが、この美しい思想は、私たちに本当の意味での豊かさと幸福を教えてくれるのではないでしょうか。

東光山 隆興寺

ここで驚いたのが、この政治家の看板の位置。なんでこんなお寺の入口と鳥居の前に、社殿に向かって立てかけられているのでしょう???? 通りに向けた方がいいんじゃないの??と思わずツッコミたくなりました。しかも、彼女は立憲民主党の政治家で、以前は国政に立候補していました。

ちょうど駅から出てきた時、彼女が目の前で演説しながら握手を求めてきました。でも、私は特に応援しているわけでもなく、賛同しているわけでもないので、彼女を避けるように大きく迂回して彼女の後ろ側へ行きました。待ち合わせしていたので駅の方を見たら、なんと彼女が演説を中断して私をじーっと見つめているじゃないですか。傷つきやすいのかしら?と思いながらも、その様子がなんだかコミカルで、印象に残りました。

政治家の看板の位置も、彼女の演説の中断も、こうした一瞬一瞬が私たちに政治家やその活動について考えさせる機会を与えてくれるのかもしれません。

東光山 隆興寺

ここは、本当に小さな境内とお社です。しかし、その小ささがかえってこの場所の歴史の重みを感じさせます。昔々、この辺り一帯はあの弘法大師の霊場だったそうです。

ここから徒歩数分のところには、広大寺池という大きな池があります。なんと、聖徳太子がこの池を作ったと伝えられています。奈良には多くの龍伝説が残っていますが、広大寺池にも暴れる龍が住んでいたそうです。その龍を弘法大師が治めたという伝説が残っています。

毎年1月21日には、弘法大師を供養する初大師という法要が行われています。この日には多くの人々が訪れ、弘法大師の偉業とその精神を偲びます。

この場所の静けさと歴史の深さに触れると、時間を超えた繋がりを感じずにはいられません。小さな境内に立つと、過去と現在が一瞬にして繋がり、心の中に大きな感動が広がります。


東光山 隆興寺

広大寺池の龍伝説には、まだ知られざるエピソードが存在します。江戸時代前期から中期にかけて生きた百拙和尚(1668-1749)は、ある日、本堂の天井に描かれた龍のヒゲが数日間濡れていることに気付き、不思議に思いました。ある夜、和尚が隠れて見ていると、天井に描かれた龍が静かに御堂を抜け出し、広大寺池へと向かい、水をがぶ飲みしていたのを目撃しました。その後も、夜になると天井の龍はお寺を抜け出し、広大寺池で水を飲んでいたのです。

和尚は昼間、龍の眼に釘を打ち、うろこ3枚を墨で塗りつぶしました。すると天井の龍は動かなくなったそうです。この龍はきっと、喉が渇いていただけなのでしょう。喉が渇き水を求めていたけれど周囲を驚かせないように、人が寝静まった夜中まで耐え忍び、夜中にこっそりと静かに水を飲みに行っていたのに、最終的には動きを封じられてしまったのです。しかも眼に釘を打ち込むなんてひどすぎます。お坊さんなのにそんなことをするなんて激しくドン引きです。龍さんが気の毒でなりません。


東光山 隆興寺

しかし、やっぱりこの看板の向き、どうにかならないかな?って思っちゃいます。笑


さてさて、帯解寺では毎年7月23日、24日に「帯解子安地蔵大会式」が行われます。このイベント、なんと隆興寺を出発点として帯解寺までの行列が練り歩くんです。僧侶さん、雅楽隊、平安時代の装束に身を包んだ信徒さん、信徒さんのお嬢さんなどなども参加したりするという、なかなか豪華な行列です。雅楽の美しい音色に包まれての行進は、一見の価値ありです。

行列の最後には、なんと30メートルほどの長さの紅白の安産腹帯を持って運びます。帯解寺に到着すると、本堂に入り、この紅白の安産腹帯を御本尊様にお供えし、安産や子宝を祈願します。この行列は23日だけの特別なイベントで、24日には子安地蔵会式が行われます。

お祭りの時には、帯解寺やその通りにはたくさんの屋台が並び、お祭り気分が一層盛り上がります。

東光山 隆興寺

数分も歩けば、帯解寺が見えてきます。

ちなみに、この写真の向かって左側には細い道があって、線路の近くまで行けるんです。これって、撮り鉄さんたちにとって絶好の撮影スポットじゃないですか?この歩道橋からの眺めもなかなかのものです。以上、撮り鉄さんたちへのお知らせでした。笑

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