伴侶であれ、子どもであれ、親であれ… 大切なひとを喪ったあとにひとつの支えとなるのが亡くなる前の「最後の言葉」です。

ただ、突然死の場合には「最後の言葉」はどうしてもありふれた日常的な言葉になります。

「行ってきます」かもしれないですし、「ごちそうさま」かもしれないですし、「気分が悪い」と体調不良を表す言葉かもしれません。


私の伴侶の場合は「パンは明日の朝は買いに行くから」でした。 


もし自分が死ぬことがわかっていたら彼はどんな言葉を遺したのだろうか、と思うことがあります。


「愛してる」や「ありがとう」のような感動的な言葉でなくてもいいから、遺された後に支えとなるような言葉が欲しかった、と思うことがあります。

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海岸で綺麗な石を拾い集めるように、日常の会話の記憶を辿ってひとつひとつ言葉を集めながら愛情を確認するのは、端から見たら馬鹿げたことのように思えるかもしれませんが、生きる支えを探す、という意味においては大きな意味があります。


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みなさんには特別に遺された最後の言葉がありますか?

もしあるとしたら、そこには「自分が亡くなった後、こんな風に生きて欲しい」という思いが込められているのでしょうね。

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