今回はManudigitalのアルバム

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「Step Up」です。

Manudigital(本名:Emmanuel Heron)は
2010年代頃から活躍する、デジタルな
サウンドを得意とするフランスのリズム・
メイカーでキーボード奏者であり、
プロデューサーである人です。

ネットのYouTubeに配信した、自らカシオの
キーボードを持ちフランスからジャマイカ
に飛んで、現地ジャマイカのレジェンド・
アーティスト達と共演した「Digital
Kingston Session」シリーズでよく知られ
るキーボード奏者兼プロデューサーで、
80年代のデジタル・ダンスホールを彷彿
とさせるサウンドでフランスやヨーロッパ
のレゲエを盛り上げる、立役者のひとりと
してよく知られています。

ネットのDiscogsによると、5枚ぐらいの
アルバムと、ミニ・アルバムのEP盤を
含めて9枚ぐらいのシングル盤を残して
います。

Manudigital Official Website

今回はコンピュレーション的な色合いが
強いアルバムなので、このアルバムに参加
したアーティストについても簡単に書いて
行きます。

Joseph Cotton(本名:Silbert Walton)
は70年代半ば頃から活躍するディー
ジェイです。

70年代半ばにデビューした頃は
Jah Waltonの名前で活躍していました
が、その期間に「Touch Her Where She
Want It Most」というアルバム1枚
をリリースしています。
その後80年代半ば頃からは今のJoseph
Cottonという名前に変更し、独特の
ユーモラスなトースティングで近年に至る
まで活躍しています。

ネットのDiscogsによると、Jah Walton
名義で1枚のアルバムと、59枚ぐらいの
シングル盤、Joseph Cotton名義で共演盤
を含めて24枚ぐらいのアルバムと、
142枚ぐらいのシングル盤を残していま
す。

Joseph Cotton - Wikipedia

Bellyman(本名不明)はネットのDiscogs
によると、UKをベースに活動する
ドラムン・ベースのMCとなっています。

ネットのDiscogsによると、2019年に
リリースされたコンピュレーション・
アルバム「10 Years Of G13 Records:
Part One」に「Kick The Habit」という曲
でBenny Pageと参加した履歴があります。

Won't Kick The Habit - Benny Page & Bellyman - (Dub Shotta)


Alborosie(本名:Alberto D'Ascola)は
イタリア・シチリア島出身のシンガーで
あり、プロデューサーである人です。

もともとはイタリアでレゲエ・バンド
Reggae National Ticketsの一員として
活躍していた彼ですが、そのレゲエへの
情熱からジャマイカに移住することを決意
し、すべてを捨ててジャマイカでシンガー
やプロデューサーとして活動を始めるん
ですね。
その努力がジャマイカの人々にも認め
られ、彼はジャマイカでも人気シンガー、
プロデューサーとして今も精力的に活動を
続けています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て19枚ぐらいのアルバムと、62枚
ぐらいのシングル盤をリリースしていま
す。

アーティスト特集 Alborosie (アルボロジー)

Yami Bolo(本名:Rolando Ephraim
McLean)は80年代半ば頃から活躍する
ラスタ・シンガーです。

メロディカ奏者でありプロデューサーと
しても知られる、Augustus Pabloに育て
られたシンガーで、敬虔なラスタ・
シンガーとして多くのアルバムを残して
います。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て21枚ぐらいのアルバムと、266枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

アーティスト特集 Yami Bolo (ヤミ・ボロ)

Skarra Mucci(本名:Calvin Davis)は
ヨーロッパを活動の拠点としている人気の
ダンスホール・ディージェイです。

1973年3月9日ジャマイカのキング
ストンに生まれた彼はヨーロッパに渡って
成功したディージェイで、今ヨーロッパの
レゲエの世界でもっとも人気のあるディー
ジェイのひとりとなっています。

ネットのDiscogsによると、7枚ぐらいの
アルバムと、49枚ぐらいとのシングルと
EP盤をリリースしています。

Welcome to SKARRA MUCCI website

Alika(本名:Alicia Dal Monte
Campuzano)は1977年にウルグアイ
生まれの女性シンガーで、あのUKの
プロデューサーMad Professorからも認め
られたシンガーです。

Dejalo Gyal


ネットのDiscogsによると、共演盤を含めて
8枚ぐらいのアルバムと、2枚ぐらいの
シングルとEP盤を残しています。

Blackout JA(本名不明)は90年代から
活躍するディージェイのようです。
ネットのDiscogsによると、共演盤を含めて
7枚ぐらいのアルバムと、122枚ぐらい
のシングルとEP盤を残しています。

BLACK OUT - FOR DI AGENDER


Liam Bailey(本名同じ)は2010年代
から活躍するUKのシンガーでソング・
ライターです。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含めて
6枚ぐらいのアルバムと、18枚ぐらいの
シングルとEP盤を残しています。

Liam Bailey - Wikipedia

Alo WalaはネットのDiscogsによると
シカゴ生まれのラッパーShivani Ahlowalia
とCopia Doble Systemaを擁する電子音楽
バンドとの事です。

ネットのDiscogsによると、2014年に
ファイル形式の5曲入りのアルバム
「Cityboy」をリリースしています。

Ghetto Priest(本名:Stephen Garfield
Townsend)は2000年代ぐらいから活躍
するディージェイのようです。

ネットのDiscogsによると、5枚ぐらいの
アルバムと、29枚ぐらいのシングルと
EP盤を残しています。

Ghetto Priest – Masters Of Deception (Vinyl, 10") (2003)


Afu-Ra(本名:Aaron Phillip)は1973
年にニューヨークのブルックリンで生まれ
た、90年代後半から活躍するヒップ
ホップ・アーティストのようです。

AFU-RA - WHIRLWIND THRU CITIES - (OFFICIAL) CLASSIC VIDEO


ネットのDiscogsによると、共演盤を含めて
9枚ぐらいのアルバムと、25枚ぐらいの
シングルとEP盤を残しています。

Ruffian Rugged(本名不明)は2010年
代中頃から活躍する、オーストリアの
リンツ出身のMCのようです。

Ruffian Rugged - Planet Purge Intro (LYRICS VIDEO)


ネットのDiscogsによると、1枚ぐらいの
アルバムと、1枚ぐらいのファイル・
データによるEP盤を残しています。

Million Stylez(本名:Kenshin Iryo)
は2000年代から活躍する、
スウェーデン出身のダンスホール・
シンガーのようです。

Million Stylez - Miss Fatty


ネットのDiscogsによると、3枚ぐらいの
アルバムと、63枚ぐらいのシングルと
EP盤を残しています。

Tracy De Sá(本名同じ?)については
あまり情報がありません。
ネットのDiscogsには2019年に
「Commotion」というアルバムをリリース
したという記述があり、YouTubeの映像など
から判断して、ヒップホップ系の女性の
ラッパーのようです。

Tracy De Sá - Brown And Proud


Jolly Joseph(本名不明)は2000年
代から活躍するディージェイのようです。

Sick Is The World - Jolly Joseph / Sickness Dub - Ikadub


ネットのDiscogsによると、共演盤を1枚
と、4枚ぐらいのシングルとEP盤を残し
ています。

Caporal Negus(本名不明)は2010年
代後半から活躍するディージェイのよう
です。

CLIP - CAPORAL NEGUS "En Sourdine" - Sword riddim by DANCE SOLDIAH Records


ネットのDiscogsによると、2019年に
リリースされたコンピュレーション・
アルバム「Sword Riddim」に「En Sourdine」
という楽曲を残しています。

Dynamq(本名不明)は2000年代後半
から活躍するディージェイのようです。

Dynamiq inner city war


ネットのDiscogsによると、2枚ぐらいの
シングル盤を残しています。

今回のアルバムは2023年にフランスの
X-Ray Productionからリリースされた
彼のソロ・アルバムです。

プロデュースはX-Ray Production(実質
的にはManudigital本人)で、バックの
演奏もManudigitalが務め、Joseph
CottonやAlborosie & Yami Boloなど、曲
ごとに様々なアーティストとコラボした
作品で、表題曲のJoseph Cottonと
Bellymanとの共演曲「Step Up」など、
彼の目指す現代のダンスホール・レゲエ
の最終形態が垣間見える作品となっていま
す。

手に入れたのはX-Ray Productionから
リリースされたCD(新盤)でした。

全13曲で収録時間は38分11秒。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

All Instruments by Emmanuel 'Manudigital' Heron
Except Guitars by Pierre-Etienne 'Pokito' Heron
Guitars on Track 13 by Erwan Peres
Trumpet on Track 13 by Florent Grimaud
Recorded by Emmanuel 'Manudigital' Heron at Degital Lab 2
Mixed by Emmanuel 'Manudigital' Heron at Degital Lab 2
Except Tracks 10 and 13 Mixed by Sebastian Houot at Wise Studio
Mastered by Sebastian Houot at Wise Studio
Artwork by Stephane Buttigieg
Produced by X-Ray Production

となっています。

ギターにPierre-Etienne 'Pokito' Heron、
13曲目「Piki Piki」のギターにErwan
Peresと、トランペットにFlorent Grimaud
で、その他すべての楽器の演奏はEmmanuel
'Manudigital' Heronが担当しています。

レコーディングとミックスはDegital Lab 2
で行われ、Emmanuel 'Manudigital' Heron
が行っています。
ただし13曲目「Piki Piki」のミックス
はWise StudioのSebastian Houotが行って
います。
マスタリングはWise StudioのSebastian
Houotが行っています。

プロデュースはX-Ray Productionとなって
いますが、実質的にManudigitalが行って
いるものと思われます。

アートワークはStephane Buttigiegが
担当しています。
ジャケットは見開きの紙ジャケットで、
表ジャケはパソコンの基盤のようなところ
でManudigitalが佇んでいる、CGのよう
な絵柄です。

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裏ジャケ

さて今回のアルバムですが、長年多くの
アーティストとカシオのキーボードで
セッションを行って来たManudigitalです
が、タイトルの「Step Up」の通りに、
彼のさらなる躍進が感じられるアルバム
で、内容はかなり良いと思います。

このManudigitalですがカシオのキーボード
を抱えてさまざまな国に飛び、そこに住む
レジェンド・アーティストと即興の
セッションをする「Digital Session」の
シリーズでよく知られています。

MANUDIGITAL - Digital Kingston Session Ft. King Everald (Official Video)


活動拠点であるフランスはもとより、
レゲエの本場ジャマイカからUK、US、
メキシコなどさまざまな国でレジェンド・
アーティストとセッションを行い、YouTube
にアップしているんですね。

MANUDIGITAL - Digital UK Session Ft. Daddy Freddy "Digital Man" (Official Video)


MANUDIGITAL - Digital Kingston Session Ft. Pad Anthony (Official Video)


MANUDIGITAL - Digital New York Session Ft. Red Fox (Official Video)


そうしたセッションを通じてこの
Manudigital自身もレゲエについてよく
学んでいるんですね。
一体レゲエという音楽はどういう音楽なの
か?
あの80年代のデジタル・ダンスホール・
レゲエとは何だったのか?
カシオのキーボードを手にセッションを
重ねる彼には、常にトラック・メイカーと
してレゲエと向き合う真摯な姿勢がうかが
えます。

そうした繰り返し行われたセッションを
ひとつの形にしたのが、2018年に
リリースされたジャマイカでのセッション
をまとめたアルバム「Digital Kingston
Session」であり、21年の続編「Digital
Kingston Session II」だったんですね。

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Manudigital – Digital Kingston Session II (2021)

またセッションで出会ったDevon Morgan
とは、セッションで歌った「Time Bomb」
を12インチEP盤としてリリースして
います。

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Sherkhan & Manudigital, Devon Morgan Aka Likkle Devon – Time Bomb (2018)

そうして行ったセッションをアルバムや
EP盤という形で音源にして、しつこい
くらいにレゲエという音楽を検証している
んですね。
その熱意は頭が下がるほどです。

そんな彼の作品に変化を感じたのは、
22年にリリースされたフランスの俳優
Camille Bazbazと共演した12インチEP
盤「#LoveBordel」でした。
(この作品はCDでもリリースされていま
す。)
フランスの俳優Bazbazとの共演という事も
あり、かなりシャンソン的な要素も入って
いる作品なんですが、「#LoveBordel」と
いうタイトル通りにラヴ・ソングも入った
ミニ・アルバムなんですが、明らかにそれ
まで以上にサウンドの濃度が濃く、レゲエ
とシャンソンが折り合ったようなちょっと
衝撃的な作品なんですね。

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Manudigital, Camille Bazbaz – #LoveBordel (2022)

明らかにこの人、何か掴んだんじゃない
か、そんな気がしました。
それ以来このManudigitalという人の期待
がより上がりました。

そして次に出たのが、今回のアルバム
「Step Up」です。
実際に試聴してみた印象ですが、彼の
やッている事は前と変わらず多くの
アーティストを招いてセッションを行って
いる訳ですが、「Step Up」というタイトル
通りに、そのセッションの「濃度」が一段
上がっている感じがしました。
文字通りにステップ・アップしているん
ですね。

おそらく相手のしたい事をうまく取り込む
という姿勢は前と変わらないのでしょう
が、それにプラスして自分のしたい事を
うまく取り込む事が出来るようになって
来たのではないかと思います。
多くのセッションを通じてManudigital
は、相手と自分のアイデンティティを
うまく融合させる術を学んだんですね。
それが今回のアルバムがより濃度の高い
セッションに感じる、秘密なのかもしれ
ません。

もはや名コンビとでも言いたくなる
ManudigitalとJoseph Cottonにプラス
してBellymanも加わった表題曲の
「Step Up」、まるでBlack Uhuru?と
思わせるAlborosieのオノマトペから
始まるYami Boloも参加した「Reggae
Music And Love」、Skarra Mucciとの
共演曲「Fi Di Youths」、Liam Bailey
との共演曲「Enough」など、より濃度が
深まったこれらの楽曲は、幾多の
セッションを経験し、プロデューサーと
演奏者という2つの顔を持つManudigital
だからこそ生み出せた世界で、その作り
上げたサウンドの深化に魅了されます。

1曲目は表題曲のJoseph CottonとBellyman
との共演曲「Step Up」です。
Joseph Cottonの口上から、デジタルで
リズミカルなドラミングに、キーボードと
ベース音のメロディ、Joseph Cottonと
Bellymanのトーストがうまく入れ替わる
とても楽しい曲です。

MANUDIGITAL - Step Up ft. Joseph Cotton & Bellyman (Official Video)


2曲目はAlborosieとYami Boloとの共演曲
「Reggae Music And Love」です。
シンセ・ドラムのポンポン音から、歯切れ
の良いドラミングに、浮遊感のあるキー
ボードのメロディ、Black Uhuruを彷彿と
させるAlborosieのオノマトペも交えた
トースティング、Yami Boloのヴォーカル
とのコラボがイイ感じ。

MANUDIGITAL - Reggae Music & Love ft. Alborosie & Yami Bolo (Official Video)


Manudigital & Alborosie - Reggae Music & Love (Live Report)


3曲目はSkarra Mucciとの共演曲
「Fi Di Youths」です。
Skarra Mucciの軽快なトーストと
パーカッションの心地良いドラミングの
オープニングから、ギターとキーボードの
メロディに乗せた、Skarra Mucciの明るい
トーストがイイ感じ。

MANUDIGITAL - Fi Di Youths Ft Skarra Mucci (Official Audio)


4曲目はAlikaとBlackout JAとの共演曲
「Quieren Mas」です。
ダミ声のがなるようなトーストから、
デジタル感のあるドラミングに、軽快な
オノマトペも入ったトーストと、ダミ声の
トーストのコンビネーションがイイ感じ。

MANUDIGITAL - Quieren Mas ft. Alika & Blackout JA (Official Audio)


5曲目はLiam Baileyとの共演曲「Enough」
です。
デジタルな浮遊感のあるキーボードと、
軽快なドラミング、伸びやかなLiam Bailey
の情感を乗せたヴォーカルがイイ感じ。

MANUDIGITAL - Enough ft. Liam Bailey (Official Audio)


6曲目はAlo Walaとの共演曲
「Love On Tap」です。
軽快なキーボードのイントロから、
ちょっとクセのあるAlo Walaのシング・
ジェイ、デジタルなドラミング、重量感の
あるベース音のメロディ…。

MANUDIGITAL - Love On Tap ft. Alo Wala (Official Audio)


7曲目はGhetto Priestとの共演曲
「Rasta Corner」です。
心地良いパーカッションのドラミングに、
浮遊感のあるキーボードのメロディ、
エコーの効いたGhetto Priestのヴォーカル
もディープでイイ感じ。

MANUDIGITAL - Rasta Corner ft. Ghetto Priest (Official Audio)


8曲目はAfu-RaとRuffian Ruggedとの
共演曲「Don't Stop」です。
デジタルなドラミングに、緊張した重量感
のあるベース音のメロディ、イイ感じに
入れ替わるトースト…。

MANUDIGITAL - Don't Stop Feat ft. Afu Ra & Ruffian Rugged (Official Audio)


9曲目はMillion Stylezとの共演曲
「Do Good」です。
軽快なデジタルなドラミングに、縦笛音の
メロディ、ノリの良いMillion Stylezの
トーストがイイ感じ。

MANUDIGITAL - Do Good ft. Million Stylez (Official Audio)


10曲目はTracy De Sáとの共演曲
「No Sabes Na」です。
軽快なギターとキーボードのメロディに、
ノリの良いTracy De Sáのヴォーカルが
イイ感じ。

MANUDIGITAL - No Sabes Na ft. Tracy de Sà (Official Audio)


11曲目はJolly Josephとの共演曲
「This World Is A Hell」です。
ユッタリとしたワン・ドロップの
ドラミングに、キーボードのメロディ、
ファルセットなJolly Josephのヴォーカル
がイイ感じ。

MANUDIGITAL - This World Is A Hell ft. Jolly Joseph (Official Video)


12曲目はCaporal Negusとの共演曲
「Dub And Bass」です。
ピコピコ音のエフェクト、重量感のある
ベース音のメロディ、軽快なCaporal Negus
のトーストがイイ感じ。

MANUDIGITAL - Dub And Bass ft. Caporal Negus (Official Audio)


13曲目はDynamqとの共演曲
「Piki Piki」です。
明るいホーンのイントロから、浮遊感の
あるキーボードとホーンのメロディ、
ソフトで軽快なDynamqのヴォーカルが
とても魅力的。

MANUDIGITAL - Piki Piki ft. Dynamq (Official Audio)


ざっと追いかけて来ましたが、「Step Up」
というタイトル通りに新しい世界観を提示
しようというManudigitalの意欲を感じる
アルバムで、内容はとても良いと思い
ます。
また楽し気な曲の中にポンと
「This World Is A Hell(この世は地獄
だ)」といった、社会的課題に向き合った
ような曲が混じっているのも、この
ヨーロッパのダンスホール・レゲエらしく
面白いところ。

このManudigitalの進化(深化)は卓越
したものがあり、今後もこのアーティスト
からは目が離せません。
彼の活躍はこれからも期待したいと思い
ます。

機会があればぜひ聴いてみてください。


MANUDIGITAL - Digital UK Session Ft. Killa P "Again" (Official Video)


Manudigital - Only Just Begun Ft. Joseph Cotton (Official Video)


MANUDIGITAL - Digital Session Ft. Liam Bailey "Enough" (Official Video)


MANUDIGITAL - Digital Kingston Session Ft. Courtney Melody (Official Video)


○アーティスト: Manudigital
○アルバム: Step Up
○レーベル: X-Ray Production
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2023

○Manudigital「Step Up」曲目
1. Step Up - feat. Joseph Cotton & Bellyman
2. Reggae Music And Love - feat. Alborosie & Yami Bolo
3. Fi Di Youths - feat. Skarra Mucci
4. Quieren Mas - feat. Alika & Blackout JA
5. Enough - feat. Liam Bailey
6. Love On Tap - feat. Alo Wala
7. Rasta Corner - feat. Ghetto Priest
8. Don't Stop - feat. Afu-Ra & Ruffian Rugged
9. Do Good - feat. Million Stylez
10. No Sabes Na - feat. Tracy De Sá
11. This World Is A Hell - feat. Jolly Joseph
12. Dub And Bass - feat. Caporal Negus
13. Piki Piki - feat. Dynamq

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〇Sherkhan & Manudigital, Devon Morgan aka Likkle Devon「Time Bomb」
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