新型コロナウイルスの「第6波」で、感染する子どもの比重が大きくなってきた。子どもは流行の中心にはならないとみなされてきたが、オミクロン株では通用しなくなっている。
新型コロナウイルス用のベッド55床を確保する河北総合病院(東京都杉並区)では、2日時点での新型コロナの入院患者がこの3週間で45人へと倍増した。
このうち4割の18人が70代以上、11人が13歳以下。30~50代は少ない。第6波ではこれまでに見られない、年齢の「二極化」が起きているという。
岡井隆広・副院長によると、子どもは軽症がほとんどで、「同居する祖父母への感染を心配したり、親子で感染して家に残しておけなかったりして入院する子どももいる」と話す。
昨夏の第5波では、呼吸困難などの症状がある中等症が8割を占めた。だが、いまは8割が軽症。心臓病や腎臓病といった持病があったり、重症化リスクが高かったりする患者が入院の中心となっているという。
一方、医療スタッフの家族の感染などで、勤務する約1200人のうち約20人が自宅待機中。コロナではない一般の入院患者がリハビリなどで転院しようとする際も、受け入れ先のスタッフ不足や感染防止策を強める施設側の意向で滞るケースが出てきた。
岡井副院長は「感染拡大が続き、スタッフ不足が深刻になれば、一般の医療を縮小せざるを得ないかもしれない」と懸念する。
10歳未満が感染者の12%、10代は16%
子どもはこれまで家庭内で感…
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