駒大が制した二つの勝負どころ 「大八木監督のゲキ、うれしかった」

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山田佳毅
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 第99回東京箱根間往復大学駅伝競走箱根駅伝)は3日、神奈川・芦ノ湖から東京・大手町までの復路(5区間、109・6キロ)があり、往路を制した駒沢大が復路も制し、2年ぶり8度目の総合優勝を果たした。駒沢大は今季、出雲、全日本大学と合わせた大学駅伝3冠を達成。大学駅伝3冠は史上5校目。

 往路を終え、駒沢大が2位の中央大につけた差は30秒だった。

 そのリードを復路でどう守り、広げ、最初にテープを切るか。

 勝負どころは、大きく二つ。そのどちらも、駒沢大は乗り切った。

 まずは、出だしの6区だ。レース当日にエントリーされたのは、1年生の伊藤蒼唯(あおい)。下り坂に強い18歳を、ここでぶつけた。

 15キロ以上ある長く急な下り傾斜を、ぶれの少ないフォームで駆け下りた。4年連続6区の中央大・若林陽大でも追いつけない。伊藤はリードを17秒広げて区間賞も手に入れ、7区につないだ。

 レースの2週間ほど前に、伊藤は大役を告げられたという。

 「(伴走車の)大八木監督か…

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山田佳毅
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